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悪役令嬢は婚約破棄されて覚醒する  作者: ブラックベリィ


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71/150

071★パーティー会場にて・そして新たなる断罪が始まる3〔sideレギオン〕


作者は豆腐メンタルなので、石は投げないでやってください。

設定はユルユルガバガハなので、突っ込みはしないで下さい。

感想は受け付けていません。(すぐにへこたれて書けなくなるのでゴメンナサイ)


主人公は、かなりマイペースです。

生活環境が最悪だったため、この世界の常識はほとんどありません。




「…………」


 私の言葉に、言い返す言葉を探してブランデルは黙り込む。


伯母上(おばうえ)だとて、シルビアーナは可愛い孫だったんだ。それを、魔力をほとんど持たずに生まれた馬鹿息子のために、お前はシルビアーナを魔力搾取(まりょくさくしゅ)する生贄(いけにえ)にした。挙句(あげく)に、不憫(ふびん)()いたとシルビアーナを()でるならまだしも、呪具(じゅぐ)で感情を制御(せいぎょ)し、(さら)に行動を制限(せいげん)しただろうが。それを、(かな)しんだり怒ったりしないはずが無いだろう? あの優しい慈愛(じあい)伯母上(おばうえ)が………」


 私の言葉に、ブランデルは頭を両手で押さえるようにして首を()りながら力無く言う。


 はぁ~……本当に、こいつ(ブランデル)も考えなしだよなぁ………。


「ルドルフは、私の息子で、母上の実の孫なのに………」


 はぁ~……本当に、こいつ(ブランデル)も考えなしだよなぁ………。

 息子の自分の子《孫》だから、無条件に愛されると思っていたのか?


 そんな傲慢さや不出来なところばかり似たから、ルドルフはああなんだな。

 だいたい、お前が次に正妃として選んだアデリーヌ皇妃が、伯母上(おばうえ)に嫌われているって知らなかったのか?


「たしかに、孫かもしれないがな。気に入らない嫁の産んだ孫息子だぞ。(じょう)(うす)くなっても当たり前だろう。まして、お前が私達夫婦の手元からシルビアーナを(さら)って、呪具(じゅぐ)()めて強引に自分の息子の婚約者としたんだからな。だというのに、シルビアーナの魔力を強奪(ごうだつ)してはじめて使える魔力の恩恵も知らずに、無碍(むげ)(あつか)う姿を見続(みつづ)けていたのだ。もともと(うす)かった(じょう)が綺麗さっぱりと()えるのは()たり前だろうが」


 私の言葉に、それを信じたくないブランデルは()い下がる。


「しかし、シルビアーナは、血が繋がっていないのに………」


 (さら)に、そんなはずは無いとブツブツと口中で(つぶや)くブランデルに、私は嘲笑(ちょうしょう)を持って言う。


「たしかに、シルビアーナは伯母上(おばうえ)とは血が(つな)がっていない。だが、伯母上(おばうえ)の最愛の人である、先代皇帝アレクサンデル陛下の血族なんだぞ。同腹の妹の血統だけあって、シルビアーナの方が魔力の色合いが、先代皇帝アレクサンデル陛下にそっくりだったからなぁ~………。伯母上(おばうえ)は、生贄(いけにえ)とされたあげくに無碍(むげ)(あつか)われるシルビアーナが不憫(ふびん)でしかたがなかったんだ。少女時代は着飾(きかざ)らせて可愛い姿を楽しむはずだったんだ。母親は、可愛い女の子を欲しがるものなんだぞ。(おのれ)の真実を知らず、()程知(ほどし)らずな傲慢者(ごうまんしゃ)に育った孫息子のルドルフと(くら)べれば、可愛くて当然(とうぜん)だろう」


 そう私が言えば、ブランデルは信じたくないという思いで唇を戦慄(わなな)かせる。


「色を無くし、感情の大半を()じられて、()い姿になったシルビアーナが、それでも可愛いと………」

 

「きさまがソレを言うのかっ……私に、本気で()られたいようだな?  シルビアーナは本当に美しく可愛い子だったのだぞ。お前の手の者に(さら)われ、おぞましい魔力搾取(まりょくさくしゅ)感情制御(かんじょうせいぎょ)などの呪具(じゅぐ)()められるまでは………。あの子とディアの人生の幸せを(うば)ったお前を、私はけして許しはしないっ……」


 そう言い放つ私に、廃嫡(はいちゃく)された馬鹿が(から)んで来る。


「俺とシルビアーナを(くら)べるな。俺は………」


 どこまでもお花畑でお馬鹿な元皇太子に、言い返そうと視線を向ければ………。

 ()親友(とも)の息子が、(いきどお)りを浮かべて(そば)に来て、その言葉を(さえぎ)った。


「私のルビアを(うば)い、あんな(さび)しい状態にしたお前を、私は絶対に許さない」


 そう言い放った彼は、本来私達が決めたシルビアーナの真実の許婚(いいなずけ)である、ルドレイツ侯爵家嫡子のアルディーンだ。


 (すで)に自分が父親である皇帝に、廃嫡(はいちゃく)を言い渡されたことで、身分を失ったという事実を認識しない、何処(どこ)までもお花畑な大馬鹿者(おおばかもの)は、()程知(ほどし)らずにも言い返す。


「はっ…あんな(みにく)い女、欲しいと言えば、さっさと(ゆず)ってやったモノを、俺にそれを言えなかったのは、お前がぐずだったからだろう」


 自分より格下と思い込んでいるが(ゆえ)愉悦(ゆえつ)()ちた言葉に、アルディーンは嘲笑(ちょうしょう)をもって言い放つ。


「殺されたいか? ルドルフ? 君は1度も私に勝ったコトが無いだろう。まして、(すで)廃嫡(はいちゃく)を言い渡された()で、身分(みぶん)を失っているというのに………。この私にそんな口がきけるとでも思っているのか? まぁ…あんな品の無い娼婦風情に入れ込むから、廃嫡(はいちゃく)されるんだよ」


「きさま、殺してやる」 


 その(さけ)びと共に、お花畑の大馬鹿者(おおばかもの)は魔法を行使(こうし)しようとしたようだが………。


 私とブランデルの会話を聞いていなかったのか?

 本当に、どうしようもないほど救いようの無い大馬鹿者(おおばかもの)だな。


 ルドルフが火炎系の呪文を唱えても、何も発動(はつどう)しなかった。

 そう、小さな火の玉程度も、その(てのひら)からは出ることは無かった。


 ハハハハハ………当然(とうぜん)だな、魔力の供給源(きょうきゅうげん)となっていたシルビアーナの呪具(じゅぐ)、娼婦もどきの小娘に(あた)えるために、自分の手で(はず)したのだからな。


 だが、お花畑の大馬鹿者(おおばかもの)は現実を受け入れられないらしい。


「馬鹿なっ…なんで、魔法が発動(はつどう)しない………えっ…魔力が……えっ? ええっ? 感じないっ…俺の魔力っ………どうしてっ? …なんでっ? ………」


 そこに(いた)って、初めてお花畑の大馬鹿者(おおばかもの)は、自分が魔法を使えないという事実(じじつ)に気付いたようだ。

 だが、それも当然(とうぜん)のことだろう。


 シルビアーナの身体(からだ)()められた呪具(じゅぐ)によって()い上げていた、膨大(ぼうだい)で強大な魔力は、もはや途絶(とだ)えている。


 (みずか)らの手で、その根源(こんげん)解放(かいほう)したということを、ここまで来ても認識していないので、アルディーンが嘲笑(あざわら)いながら現実を()き付ける。




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