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悪役令嬢は婚約破棄されて覚醒する  作者: ブラックベリィ


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70/144

070★パーティー会場にて・そして新たなる断罪が始まる2〔sideレギオン〕


作者は豆腐メンタルなので、石は投げないでやってください。

設定はユルユルガバガハなので、突っ込みはしないで下さい。

感想は受け付けていません。(すぐにへこたれて書けなくなるのでゴメンナサイ)


主人公は、かなりマイペースです。

生活環境が最悪だったため、この世界の常識はほとんどありません。




 ブランデルの言葉に、私は嘲笑(あざ)りをもって、その罪状(ざいじょう)を言い放つ。


「お前は父親殺しで、()が娘シルビアーナの魔力と血筋を(ねら)誘拐(ゆうかい)した犯罪者だ。それが何を言う。人質だった()が娘は、お前が冷遇(れいぐう)したお陰で、馬鹿者達の手によって行方不明だ。もはや(だま)って(したが)ういわれなど無いわっ」


 私に罪状(ざいじょう)を並べ立てられても、ブランデルはそれがどうしたという表情で、私を罪人に仕立(したて)て上げる言葉を口にする。


謀反(むほん)を起こす気か?」


 諸外国(しょがいこく)の要人、国内の貴族達へ、謀反人(むほんにん)印象付(いんしょうづ)けようとするブランデルに、私は取っておきの証拠があることを宣言する。


謀反(むほん)ねぇ~………どの口で言うのかっ。本当にツラの皮が厚いことだな、ブランデル。お前こそが、謀反人(むほんにん)だろうがっ………。先代皇帝アレクサンデル陛下…いや、()敬愛(けいあい)せし伯父上(おじうえ)を暗殺したことを、伯母上(おばうえ)(みと)めているわ。そして、おぞましい呪具(じゅぐ)(もち)いて、()が娘シルビアーナの魔力を(うば)い、そこの出来損(できそこ)ないの脳内お花畑な大馬鹿者(おおばかもの)(あた)え、皇太子と()していたことも知っているわ。その証拠は、ここにあるからな」


 堂々(どうどう)と、そう宣言する私に、ブランデルは(いぶか)しげな表情をする。


「母上が………証拠だと、いったい何を……」


 そんなモノ存在するはずないという表情のブランデルに、手紙など(わた)したらその場で証拠隠滅(しょうこいんめつ)されるだろうからな。


 こういう証拠(しょうこ)は、部外者を(ふく)大勢(おおぜい)に、その目で見てもらうのが一番だ。

 1人2人(ひとりふたり)の記憶は魔法で消去できても、大人数(おおにんずう)の記憶は消去(しょうきょ)(かい)ざんもできまい。


 私は、伯母上(皇太后セレナーデ)の手紙をパーティー会場の空中(くうちゅう)に、転写(てんしゃ)大映(おおうつ)しの魔法で、その場いる者達の目に(すべ)てに見えるようにして、その内容を(さら)した。


 そして、手紙の内容を読んで、ブランデルも馬鹿も真っ青になった。

 当然(とうぜん)だろう伯母上(皇太后セレナーデ)は、お前達を見限(みかぎ)っていたのだから………。


 貴族達もかなり衝撃(しょうげき)を受けているな。

 まっ…これも、当然(とうぜん)だろう。


 魔力が無いとされるシルビアーナが、何故(なぜ)、皇太子妃として(あつか)われていたか、その本当の真実と同時に、その理由(わけ)を知ったのだから………。


 その上で、皇帝や皇太子に娘を差し出して、もしなんらかの些細(ささい)なコトでも、(きら)われたりすれば、自由な意識をおぞましい呪具(じゅぐ)によって阻害(そがい)され、魔力を(うば)われるだけの存在とされる可能性があるのだからな。


 こんなハイオシス皇家に、他国から王女や皇女が()いでくることは、もう無いだろう。

 その上で、父親殺しの皇帝だからな。


 それが、真実なのかどうかは、(いま)の私にはもはやどうでも良いことだ。

 そう、ハイオシス皇家が終わりを(むか)えようと、どうでも良い。

 私は、私の(いと)しい娘シルビアーナを助けに行く。


 ()(いと)しい妻・ディアーナの祖国からは、未来の魔術師長アストリス殿を、その後ろ(だて)となっている、アルビナ帝国宮廷魔術師の筆頭マリウス殿を借り出しているのだから………。


 そう思う私の気持ちを()した2人は、娼婦もどきの小娘から呪具(じゅぐ)の3点セットを(うば)い、そこに残るシルビアーナの痕跡(こんせき)から、伯母上(皇太后セレナーデ)()に着けさせたティアラとピアスの位置を探索(たんさく)していてくれていた。


 私が()き上がる怒りと焦燥感(しょうそうかん)気紛(きまぎ)れさせるために、ブランデルを揶揄(からか)っている間にも、転移で地下迷宮(ダンジョン)へと()ばされたシルビアーナの行方を探してくれていた。

 そして、どうやら行方不明となっているシルビアーナを捕捉(ほそく)したようだ。


「レギオン殿、コレを媒介(ばいかい)とし、シルビアーナ姫の()に着けているティアラにて、居場所(いばしょ)捕捉(ほそく)いたしました。よろしければ、ピアスへと(つう)じますので、御言葉(おことば)を………」


 私は、その言葉を聞いて、これで、やっと意識のはっきりしているシルビアーナと話せると思った。

 そう、この思いをやっとシルビアーナに(つた)えられると………。


 だが、やはり私達の気持ちなどカケラも(かえり)みないブランデルが、私に()えるように、自分の希望観測(きぼうかんそく)(さけ)ぶ。


「レギオン、これは、母上の……偽物(にせもの)…だな」


 その(いきどお)りはあれど、どこか力の無いブランデルの言葉に、私は冷然(れいぜん)とした視線を()げる。


 錯乱(さくらん)しおって、伯母上(おばうえ)以外の誰が、皇太后専用(こうたいごうせんよう)魔法紙(まほうし)を使うのだ。


 それに、伯母上(おばうえ)のサインが、その魔力によって(かがや)いているだろうが。


 この馬鹿者がっと(さけ)びたかったが、私は我慢(がまん)して静かにブランデルに話しかける。


「フンッ………ただ認めたくないだけだろう。お前だって、伯母上(おばうえ)のサインが本物だとわかるだろう? ただ信じたくないだけだよな。伯母上(おばうえ)見捨(みす)てられたコトを………。だから、偽物(にせもの)だと(さけ)ぶんだ」


 私がそう言い放てば、ブランデルが首を振って、見捨(みす)てられたことを認めようとはしない。


「違う、母上が、私を………」


 私の淡々(たんたん)とした口調が、よりブランデルを追い()めているのを感じて、無意識に(わら)いながら、(さら)に言葉を続ける。 

「否定したくても、もう、無理だとわかっているだろう? お前は、やり()ぎたんだ。ブランデル」


「やり()ぎた?」


「ククククッ………だってそうだろう、お前(ブランデル)伯母上(おばうえ)の最愛の伯父上(おじうえ)を暗殺したんだぞ。その挙句(あげく)に、シルビアーナを私達夫婦(甥夫婦)から(うば)い取って、道具として使い(つぶ)選択(せんたく)をしたんだ。だから伯母上(おばうえ)見限(みかぎ)られたんだよ。いくらお前(ブランデル)が自分の腹を痛めて産んだ息子だとしても、我慢の限界ってモノはあるんだよ。何をしても無条件で愛されるのは、せいぜいが幼少期だけだろう」




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