070★パーティー会場にて・そして新たなる断罪が始まる2〔sideレギオン〕
作者は豆腐メンタルなので、石は投げないでやってください。
設定はユルユルガバガハなので、突っ込みはしないで下さい。
感想は受け付けていません。(すぐにへこたれて書けなくなるのでゴメンナサイ)
主人公は、かなりマイペースです。
生活環境が最悪だったため、この世界の常識はほとんどありません。
ブランデルの言葉に、私は嘲笑りをもって、その罪状を言い放つ。
「お前は父親殺しで、我が娘シルビアーナの魔力と血筋を狙い誘拐した犯罪者だ。それが何を言う。人質だった我が娘は、お前が冷遇したお陰で、馬鹿者達の手によって行方不明だ。もはや黙って従ういわれなど無いわっ」
私に罪状を並べ立てられても、ブランデルはそれがどうしたという表情で、私を罪人に仕立て上げる言葉を口にする。
「謀反を起こす気か?」
諸外国の要人、国内の貴族達へ、謀反人を印象付けようとするブランデルに、私は取っておきの証拠があることを宣言する。
「謀反ねぇ~………どの口で言うのかっ。本当にツラの皮が厚いことだな、ブランデル。お前こそが、謀反人だろうがっ………。先代皇帝アレクサンデル陛下…いや、我が敬愛せし伯父上を暗殺したことを、伯母上も認めているわ。そして、おぞましい呪具を用いて、我が娘シルビアーナの魔力を奪い、そこの出来損ないの脳内お花畑な大馬鹿者に与え、皇太子と成していたことも知っているわ。その証拠は、ここにあるからな」
堂々と、そう宣言する私に、ブランデルは訝しげな表情をする。
「母上が………証拠だと、いったい何を……」
そんなモノ存在するはずないという表情のブランデルに、手紙など渡したらその場で証拠隠滅されるだろうからな。
こういう証拠は、部外者を含む大勢に、その目で見てもらうのが一番だ。
1人2人の記憶は魔法で消去できても、大人数の記憶は消去も改ざんもできまい。
私は、伯母上の手紙をパーティー会場の空中に、転写と大映しの魔法で、その場いる者達の目に全てに見えるようにして、その内容を晒した。
そして、手紙の内容を読んで、ブランデルも馬鹿も真っ青になった。
当然だろう伯母上は、お前達を見限っていたのだから………。
貴族達もかなり衝撃を受けているな。
まっ…これも、当然だろう。
魔力が無いとされるシルビアーナが、何故、皇太子妃として扱われていたか、その本当の真実と同時に、その理由を知ったのだから………。
その上で、皇帝や皇太子に娘を差し出して、もしなんらかの些細なコトでも、嫌われたりすれば、自由な意識をおぞましい呪具によって阻害され、魔力を奪われるだけの存在とされる可能性があるのだからな。
こんなハイオシス皇家に、他国から王女や皇女が嫁いでくることは、もう無いだろう。
その上で、父親殺しの皇帝だからな。
それが、真実なのかどうかは、今の私にはもはやどうでも良いことだ。
そう、ハイオシス皇家が終わりを迎えようと、どうでも良い。
私は、私の愛しい娘シルビアーナを助けに行く。
我が愛しい妻・ディアーナの祖国からは、未来の魔術師長アストリス殿を、その後ろ盾となっている、アルビナ帝国宮廷魔術師の筆頭マリウス殿を借り出しているのだから………。
そう思う私の気持ちを察した2人は、娼婦もどきの小娘から呪具の3点セットを奪い、そこに残るシルビアーナの痕跡から、伯母上が身に着けさせたティアラとピアスの位置を探索していてくれていた。
私が湧き上がる怒りと焦燥感を気紛れさせるために、ブランデルを揶揄っている間にも、転移で地下迷宮へと跳ばされたシルビアーナの行方を探してくれていた。
そして、どうやら行方不明となっているシルビアーナを捕捉したようだ。
「レギオン殿、コレを媒介とし、シルビアーナ姫の身に着けているティアラにて、居場所を捕捉いたしました。よろしければ、ピアスへと通じますので、御言葉を………」
私は、その言葉を聞いて、これで、やっと意識のはっきりしているシルビアーナと話せると思った。
そう、この思いをやっとシルビアーナに伝えられると………。
だが、やはり私達の気持ちなどカケラも顧みないブランデルが、私に吼えるように、自分の希望観測を叫ぶ。
「レギオン、これは、母上の……偽物…だな」
その憤りはあれど、どこか力の無いブランデルの言葉に、私は冷然とした視線を投げる。
錯乱しおって、伯母上以外の誰が、皇太后専用の魔法紙を使うのだ。
それに、伯母上のサインが、その魔力によって輝いているだろうが。
この馬鹿者がっと叫びたかったが、私は我慢して静かにブランデルに話しかける。
「フンッ………ただ認めたくないだけだろう。お前だって、伯母上のサインが本物だとわかるだろう? ただ信じたくないだけだよな。伯母上に見捨てられたコトを………。だから、偽物だと叫ぶんだ」
私がそう言い放てば、ブランデルが首を振って、見捨てられたことを認めようとはしない。
「違う、母上が、私を………」
私の淡々とした口調が、よりブランデルを追い詰めているのを感じて、無意識に嗤いながら、更に言葉を続ける。
「否定したくても、もう、無理だとわかっているだろう? お前は、やり過ぎたんだ。ブランデル」
「やり過ぎた?」
「ククククッ………だってそうだろう、お前は伯母上の最愛の伯父上を暗殺したんだぞ。その挙句に、シルビアーナを私達夫婦から奪い取って、道具として使い潰す選択をしたんだ。だから伯母上に見限られたんだよ。いくらお前が自分の腹を痛めて産んだ息子だとしても、我慢の限界ってモノはあるんだよ。何をしても無条件で愛されるのは、せいぜいが幼少期だけだろう」




