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悪役令嬢は婚約破棄されて覚醒する  作者: ブラックベリィ


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67/147

067★パーティー会場にて・待ち受けていた衝撃〔sideブランデル〕


作者は豆腐メンタルなので、石は投げないでやってください。

設定はユルユルガバガハなので、突っ込みはしないで下さい。

感想は受け付けていません。(すぐにへこたれて書けなくなるのでゴメンナサイ)


主人公は、かなりマイペースです。

生活環境が最悪だったため、この世界の常識はほとんどありません。




 その皇太子としては(ひど)くみっともない姿に頭痛しかない。

 いくら皇帝たる私が叱責(しっせき)しても、アデリーヌ皇妃が甘やかすので、シルビアーナを大事にしていないことは知っていた。


 私自身も、たしかに大嫌いなレギオンの娘と言うことで、冷遇(れいぐう)していたきらいはある。

 皇妃のアデリーヌにしも、シルビアーナを邪険(じゃけん)にしていると報告が上がってはいたが………。


 もっとちゃんと、シルビアーナの重要性(じゅうようせい)(しめ)しておけば良かったな。


 まったく、アデリーヌもルドルフも理解わかっていないのだな。

 シルビアーナ自身(じしん)私達(皇家)に命に関わる呪具(じゅぐ)()に付けた人質として()らわれていたから、レギオンを筆頭としたカイドール一族は忍従(にんじゅう)しているというのに………。


 たぶん、シルビアーナを(ないが)ろにしているコトは、レギオンの耳にも入っていたのだろう。


 娼婦のような小娘の腰を抱くルドルフと、自称側近(ルドルフが勝手(かって)にそう吹聴(ふいちょう)している)の()ぐ近くには仁王立(におうだ)ちでなんとも禍々(まがまが)しい威圧(いあつ)(はな)つ魔力を()き上げているレギオンが居る。


 あれは、流石(さすが)に不味いな。

 まず間違(まちが)いなく怒髪天(どはつてん)になっている。

 はぁ~……ルドルフの馬鹿者は、いったい何をしでかしたというのだ?

 うん? そう言えば、シルビアーナはどうしたのだ?


 どうして、ルドルフは婚約者のシルビアーナをエスコートしていないのだ?

 大事な卒業パーティーだというのに、ルドルフは婚約者のエスコートひとつまともにできぬのか?


 そう思いながら、私はシルビアーナの姿を探すようにパーティー会場内をクルリと見回すが、何処(どこ)にもその姿は無かった。


 あの何処(どこ)に居ても見付けられるような姿のシルビアーナが、パーティー会場内を見回しても居ないではないか?


 シルビアーナを手元において置けば、レギオンもそう無茶(むちゃ)なコトをしないから|側に置いておきたかったのだが………。


 それにしても、なんなのだ?

 ()が皇太子たるルドルフの腕に、さも当然(とうぜん)のように(すが)りつき、肩にしな()れかかっている、あの娼婦のような小娘は?


 何処(どこ)の家の者なのだ?

 主要(しゅよう)な貴族の娘達に、あのような娼婦まがいの小娘はいなかったと思ったが………。


 いったい何時(いつ)から、あのようにルドルフに(まと)わり付いていたのだ。

 私の手元に、そんな報告は上がってきていないぞ。

 (だれ)かが、ルドルフに関係する情報を(にぎ)(つぶ)したということか?


 そう思ってから、私はその事実(じじつ)に気付いた。


 じゃないっ………何故(なぜ)、あの娼婦のような小娘がシルビアーナが()に付けているべき装飾品(魔力搾取の呪具)堂々(どうどう)()に付けているのだ?

 あれでは、ルドルフはろくな魔法も使えないではないかっ。


 鍛錬(たんれん)(おこた)りまくって未熟過(みじゅく)なルドルフは、シルビアーナの膨大(ぼうだい)な魔力があってしても、やっと中級貴族並の魔法しか使えないというのに………。


 あの小娘の魔力では、ほとんどの魔法は使用できないだろう。

 まったくルドルフに付けていた従者や近衛は、何をしておったっのだ?

 そう思った私の視線の(さき)に、ルドルフの従者や近衛は存在していなかった。


 その代わりに、ルドルフ自身が側近にと言っていた、騎士団長の息子や宮廷魔術師長の息子などが、(ひか)えていた。


 そして、何故(なぜ)理解(わか)らないが、レギオンの足元に侍従長が転がっていた。


 アレは、どうしたというのだ?

 侍従長には、レギオンをルドルフ(殴り倒される可能性があるため)やシルビアーナ(強引に連れ戻される可能性があるので)と近付(ちかづ)けさせないように命令しておいたというのに………。

 何故(なぜ)、侍従長はあのように平伏(へいふく)しているのだ?


 私の視線の(さき)では侍従長が恐怖に(おのの)きながら、ひたすらレギオンへとひれ()して、なにやら懇願(こんがん)しているようだった。


 ただ何を(うった)えているかは、此処(ここ)からは聞こえなかった。

 私が判明(わか)るのは、顔面蒼白(がんめんそうはく)になって震えていることぐらいだった。


 いったい、私達がパーティー会場に来るまでの(あいだ)に、何が起こったと言うのだ?


 そう思ったと同時に、私は(いや)な予感に(さいな)まれた。

 パーティー会場内の雰囲気が重苦しいのだ。

 レギオンが(はな)猛々(たけだけ)しい魔力の波動(はどう)とは違う、沈痛(ちんつう)雰囲気(ふんいき)充満(じゅうまん)していた。

 そこへ………。


「あっ……父上………聞いてください…………」


 私達皇族がパーティー会場に来ていることに、ルドルフはやっと気付いたらしく、楽し気に自分達のしたことを報告して来る。


 (はず)れて欲しい(いや)な予感ほど良く()たるといのは本当だな。


 ルドルフの皇太子としての生命線(せいめいせん)と言っても過言(かごん)ではないシルビアーナを、皇帝たる私に無断で、地下迷宮(だんじょん)送りにしたと言うのだ。


 あのシルビアーナが、いったいどんな罪を犯したというのだ?


 ルドルフの無茶(むちゃ)魔力行使(まりょくこうし)のセイで、先日も魔力枯渇(まりょくこかつ)になって(たお)れたと聞いたが………。

 ほぼ自由がないシルビアーナが、ルドルフに(まと)わり付く小娘を排除(はいじょ)しようとしたというのか?


 本当に? 信じられんっ。

 というか、ありえんな。

 シルビアーナはルドルフを嫌っているのだから………。


 だいたいシルビアーナには、そんな時間も手足となる者も居ないのだぞ。

 (さら)に言うならば、ずっと監視者という影達を付けているが、そんな報告はひとつも無い。


 だというのに、ルドルフは何故(なぜ)、シルビアーナがそのようなことをしたと断言(だんげん)できるのだ?


 ルドルフがシルビアーナを(ないがし)ろにしているのは知って居たが、それだけでは()き足らず、そこの娼婦のような小娘の()げ口だけで、なんの検証(けんしょう)もせずに、勝手(かって)断罪(だんざい)敢行(かんこう)したと言うのか?


 何故(なぜ)このようなルドルフの(おこな)いを誰も止めぬのだっ。

 というか、ここまでどうしようもないコトを仕出(しで)かすほどだとはとは、聞いていないっ。


 だいたい皇帝たる私に、事前(じぜん)に何の(うかが)いもせず、罪状(ざいじょう)審議(しんぎ)すらもせずに、咎人(とがびと)として地下迷宮(ダンジョン)に転移で送り込むなど、いくら皇太子と言えども、到底信(とうていしん)じられんような蛮行(ばんこう)だ。


 それも、勝手(かって)にシルビアーナの身分を剥奪(はくだつ)して、地下迷宮(ダンジョン)へと転移で送ったと言うのか?

 ()(まも)(すべ)のひとつもないシルビアーナを、だからレギオンはブチ切れでいるのか………。


 その頭痛しか覚えないような、ひとでなしの所業(しょぎょう)を聞かされた私は、(はげ)しい眩暈(めまい)を覚えた。


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