054★想像できないほど悪質で非道な内容でした
作者は豆腐メンタルなので、石は投げないでやってください。
設定はユルユルガバガハなので、突っ込みはしないで下さい。
感想は受け付けていません。(すぐにへこたれて書けなくなるのでゴメンナサイ)
主人公は、かなりマイペースです。
生活環境が最悪だったため、この世界の常識はほとんどありません。
驚きの声を上げた私に、ガッちゃんが言う。
『主さまをこちらに転移させた者は、主さまを確実に亡き者にするために、本当に深淵部に送ったようですね。時間経過は、その地点から左の部屋に入るまでの時間です』
えっとぉ~……あの難攻不落の深淵の絶望ダンジョンの【狂いし神子の討伐】の攻略のための正規ルートと思わされていた、偽ルートを歩いていた時間だけ?
って、あれ? そう言えば、あの部屋の時間経過ってどうなっていたの?
聞いてみようかな?
「コウちゃん、あの左右の部屋って時間経過ってどうなっているの?」
思考が追いつかないような話しに、私はつい聞いてしまう。
「なんのために………」
そんな酷いことをしたの?
創造主である女神をイジメるためだけに、神子を破壊すなんて、意味が理解らないわ。
私の問いかけに、自分達が《封印》されて隠蔽されたことと思ったらしいコウちゃんが答える。
『俺達の存在が消滅するまで、力だけを抽出するようにした設備を、あいつ等はココに創造ったんだ』
そう時空間障壁の修復のために、コウちゃんと同時に誕生した子達を《封印》したのね。
「このダンジョンは、そういうコトのために創造られたのね」
確認のためにそう言えば、ガッちゃんが簡単に説明してくれる。
『はい…あいつ等は言葉巧みに、女神の愛し子である神子を、邪神の使徒だと囁いたのです』
そのガッちゃんの言葉に、コウちゃんが補足するように言う。
『言うに事欠いて「邪神の使徒(実際は女神の愛し子である神子)を討伐すれば、お前達は英雄だ」と討伐することを唆しやがったんだ』
そんなコウちゃんの説明を聞き流し、ガッちゃんは続ける。
『そして、僕達はあいつ等の言葉で、自分達が勇者や聖女だと思い込んだ冒険者パーティーに襲撃を受けて、否応なく戦闘になりました』
そのガッちゃんの言葉に、コウちゃんが再び補足する。
『実際は、あいつ等に洗脳された上に色々と都合よく強化された操り人形だけどな。そのことを自覚しないで、自分達は強い。自分達がしていることは正義だと思い込んでいる、勘違い集団だったけどな』
ガッちゃんはコウちゃんの合いの手を無視して、私に説明を続ける。
『邪神の使徒と思い込んだ……いや、思い込まされた冒険者パーティーに、残念なことに…力負けしてしまいました。後から判明ったことなのですが、あいつ等は自分達の存在を隠蔽して、冒険者パーティーの戦闘補助をしてました。そして、動けなくなった神子は、あいつ等に生きたまま解体され、魂まで分割されました』
うわぁ~……勇者に聖女が居る冒険者パーティーと戦闘なんて、勘弁して欲しいわね。
じゃなくて、本当にそいつ等って全員頭がおかしいんじゃないの?
創造主である女神をイジメるためだけに、そんなことするなんて。
そんな感想を持ったところに、ガッちゃんは客観的な状況も教えてくれた。
『邪神の使徒(実際は女神の愛し子である神子)を討伐し終わった(神子が戦闘不能になった)直後に、冒険者パーティーは糸の切れた人形のようになっていましたから、あいつ等が嬉々として嗤いながら、女神の神子を解体している姿は見ていないでしょう』
冷静にそう言うガッちゃんとは正反対に、コウちゃんが憤りながら言う。
『あいつ等は、ただ破壊すために解体したんじゃないんだ。解体した血肉に、分割した魂のカケラを内包させて俺達を誕生させたんだ。だから、誕生したそばから次々と《封印》しやがったんだ』
コウちゃんの憤りに、私が小首を傾げると、ガッちゃんが説明を付け加えてくれる。
『最初はあとで《封印》から僕達を取り出して、自分達が飽きるまで弄ぶ予定だったようです。創造主である女神をイジメるためだけに。だから、僕達は、全員分ということで7体に分割されました』
『だから、魂核を内包した俺は、絶対に【虚牢】に《封印》されるわけには行かなかったんだ』
コウちゃんの言葉に、ガッちゃんが嗤う。
『そう、コウちゃんがぜぇ~んぶ、あいつ等の予定を、御破算にしてくれました。魂の核であるコウちゃんが【虚牢】に《封印》される時に暴れたことで、神子であった時に抵抗して、空間に付けた瑕疵が、その強烈な衝撃で歪んで裂けましたから…………クックククク』
ガッちゃんの狂気すら含んだ嗤い声を聞きながら、私はなるほどと思った。
「そう、そしてその空間が裂けたソコから、コウちゃんは私の前世が生まれ育った地球に流れて来たって言うことね」
なるほどなるほどと納得する私に、ガッちゃんは更に語り続ける。
『その上で、空間裂傷した瑕疵痕跡が、引き裂かれた直後から変質しました。この世界そのモノの生きとし生けるモノの生命力を猛然と吸引し始めたんです。世界を存続させるために………』
えっとぉ~…それって、世界の自動修正する能力?
もしくは自然治癒みたいなモノかしら?
『当然、空間障壁が変質して空間裂傷した瑕疵痕跡の一番近くに居たあいつ等は、その猛威とも言える吸引力がダイレクトに直撃しました。あいつ等の持つ力とか生命力に反応したんです』
ふむふむと頷く私に、ガッちゃんは少し嘲笑るように続けた。
『それで、あいつ等は自分達がやり過ぎたコトを悟り、仲間割れを起こしました』
「なるほど、それで仲間割れになったのね」
『はい、そして、一番姑息なヤツが、力の強い3人の能力を奪って即座に修復に使用しました。使ってしまえば、本体に力が戻りませんから………。それで、変質した空間裂傷の瑕疵痕跡を、無理やり力尽くで修復しました』
「できたの?」
私の問いかけに、ガッちゃんが何とも言えない仕草で答える。




