052★最後のステージへの最終防壁を攻略しよう
作者は豆腐メンタルなので、石は投げないでやってください。
設定はユルユルガバガハなので、突っ込みはしないで下さい。
感想は受け付けていません。(すぐにへこたれて書けなくなるのでゴメンナサイ)
主人公は、かなりマイペースです。
生活環境が最悪だったため、この世界の常識はほとんどありません。
私は、女暗殺者だった前世で、実際に食べた記憶にげんなりとする。
なにせ海外で食べたモノは、ほぼゲテモノばかりだったからである。
女暗殺者だった時の私は、活動区域が日本だけじゃなかったようで、密林とか熱帯雨林とかのモロに原生林系を移動しながら、そこに有るモノを食べたという記憶が脳裏に次々とよぎるのだ。
その味は、どれも美味しいと呼べるようなモノは無かったと記憶している。
まぁ…幸いなことに、ほぼ記憶という名の知識だけの状態なので、みっともなく叫びだすことは無かった。
ただ、どうしてこういう時にそれが浮かぶかなぁ……とは思ってしまう。
同時に、アラフィフ喪女の時には、テレビ番組でやっていた、獲ったどーや、女性芸人が世界の秘境などを探検して、様々なモノを食べたりしているのを面白おかしく観ていたことも思い出す。
ほぼ役に立たない記憶に、私は軽く頭を振って厭な記憶を振り払う。
はぁ~……それでも、アラフィフ喪女の時の記憶だけだったら、発狂していたかもしれないわね。
だって、出不精の引き籠もりで、かなりメンタルがお豆腐だったから………。
それこそ、よせ豆腐どころか充填豆腐並みに脆弱だったから………。
本当に良かったわぁ~……女暗殺者の記憶があって。
この魂の中に蓄積されている前世の記憶って馬鹿にできないわねぇ。
こんな状態に陥っても、女暗殺者の時に培われた冷静沈着な部分が備わっているから動じずにすむもの。
そんな完全に現実逃避的な思考の先でも私はフッと思い出す。
あぁー……そういえば、ラノベやRPGのほとんどで、冒険者やハンターになると、所属するギルドに討伐証明として、獲物の部位などを持って行くのが定番だったわね。
「コウちゃん、悪いんだけどぉ………後でこの右の腕輪の中に入って、あの巨大スズメバチの毒袋を採取してきてくれる? イナゴとかのバッタ系は……たぶん、翅だろうから……それもお願いね」
私のセリフに、コウちゃんは胸張りで頷く。
『ママ…俺に任せて正解だよ。今のガッちゃんだと、お願い忘れて、全部食べちゃうだろうからね。ガッちゃんの飢餓感が鎮まるまるまで、しばらく入れない方が良いよ。他の子の分まで食べちゃうからさ………』
腕輪の中で、仮死状態で蘇生されるのを待つ子達の分まで食べちゃうとコウちゃんに言われ、私は肩を竦めて頷く。
私の視線の先では、ガッちゃんが嬉々として巨大なムガデに飛びつき、カプッと噛みつき、そのままチュルルンッと吸い込んでいた。
「確かに、そうなりそうね。ガッちゃんたら、本当にすごい食欲だこと………っと……ガッちゃん、ムカデの討伐証明のために、顎は残してねぇ~………」
と、口元に手を当てて、できるだけ大きな声で言う。
その声が聞こえたのか、ガッちゃんはタテガミの一部をシュルシュルッと伸ばして、ひょいひょいと顎だけを私の目の前に積んで行く。
本体は麺類を食べるかの如く、チュルルンッと全部丸呑み状態である。
コンパクトなガッちゃんの身体の何処に、入るのかしらねぇ?
いや、それだけ、生命力を極限まで削ったってことよね。
あの呪いの装飾品の3点セットのセイで、この世界のことすらよくわからないまま生活していたけど、いったいどういう世界なのかしらね。
ファンタジー要素たっぷりなのはたしかだし、色々とてんこ盛りのなんちゃって乙女ゲームだとは思うのよねぇ………これだけは、ほぼ間違いない。
その中のイベント【黄昏の解放】には、魔族の他に妖魔族なんてモノも居たような気がするのよねぇ………。
そう言えば、和製の妖怪みたいなモノも居たっけ………あれ?
なんか、色々とかなりごちゃ混ぜしていたような気が………。
魔法あり、神力あり、妖力ありで………異種族交配もあったわね。
それで、より強い種族を創造り出すって………。
あと、悪魔合体なんかもあったわねぇ………。
なんて、現実逃避している間に、またしてもガッちゃんが綺麗にしてくれました。
勿論、討伐証明になる部位は、左の手首の腕輪に収納しました。
ある意味で、ガッちゃんて最終兵器よねぇ~………。
でもって、治癒から美容までOKなコウちゃんまでゲットしているから、私の未来は安泰ね。
ここに送られて、いい子達を手に入れたわぁ~………。
本気で、テイム能力あって良かった。
じゃなきゃ、このダンジョンの中を彷徨って、人生が終わっちゃうなんてこともあったんだから………。
さて、現実逃避はここまでにして、真面目に先に進みますか。
とりあえず、もう何も出現れないことを祈りつつ、魔力を薄っすらと広げて周辺を探索してみる。
詳細に探っても、生き物らしいモノは何も引っかからなかった。
『主さま、もう獲物はいないみたいです』
ちょっと残念そうに言うガッちゃん、いったいどれだけお腹が空いた状態でいたのかしら?
コウちゃんは、そこまで飢餓感に苦しんだ感じは無かったけど………。
なんて考えながら、足元へと帰って来たガッちゃんを抱き上げ、肩へと移動させる。
大きさは、さっきより少し大きくなったかしら?
でも、それも本当に気持ち程度しか大きくなっていない。
あの恐竜もどきの群れの方が、何倍もエネルギーになったのね。




