051★今度は、巨大昆虫が出現しました
作者は豆腐メンタルなので、石は投げないでやってください。
設定はユルユルガバガハなので、突っ込みはしないで下さい。
感想は受け付けていません。(すぐにへこたれて書けなくなるのでゴメンナサイ)
主人公は、かなりマイペースです。
生活環境が最悪だったため、この世界の常識はほとんどありません。
「コウちゃん、ガッちゃん、何かいっぱい居るっ」
鋭く叫んだ瞬間に、とぉ~っても嫌な音が耳に響く。
そう、この独特な羽音は………。
考えたくないけど、スズメバチですね。
あとは………コレって、イナゴでしょうか?
ちょっと聞きなれない音ですが、ドキュメンタリーで蝗害の映像の時に聞こえた羽音とよく似ています。
その不気味な羽音が近付いて来ると共に、地面が振動して地中から何かが出現れる気配があった。
うふふふふ………やっぱり、そう簡単には通らせてくれないってことよね。
予測はしていたけど、おかわりは勘弁してほしかったわ。
いや、本当に勘弁してよ………昆虫はあまり好きじゃないのよぉぉ~。
とは言っても、この巨大空間を弄った者は、コウちゃんやガッちゃんの敵対者だものね。
台所に出没する、アレじゃないだけマシって思わないとダメかしらねぇ………。
もう何事もなく通り過ぎたい。
そういう私の希望も虚しく、この巨大空間に設置された罠は、作動し始めていた。
恐竜もどき達が全部討伐されたら、次はそれらが出現れる仕組みなのだろう。
さて、実際はどんなモノか出現れるやら………と思ったら、羽音から推察した通り、巨大なスズメバチでした。
その後ろには編隊を組むように、巨大なイナゴやトノサマバッタなどが、この巨大空間の上空を覆うように飛翔してきました。
うわぁぁぁ~ん………巨大なスズメバチに蝗害としか言いようのない巨大バッタとイナゴの群れぇぇぇ~………。
心の中でみっともなく、うぎゃ~っと叫びながらも、無意識に周辺を見回す。
しかし、残念なことに、身を隠せるようなモノは何ひとつありませんでした。
この時、左手首のインベントリの中にしまった武器や防具の存在を綺麗さっぱりと忘れていた私でした。
全てが終わった後、そのことに気付いて落ち込むことになるが、この時は全然余裕が無い為に、そこにまで思考は到達できていなかった。
「うわぁ~ん…やっぱり、あの羽音ってスズメバチとイナゴぉ~………」
叫ぶ私に、コウちゃんが無茶なことを言う。
『ママァ~……あの蜂とバッタ、右手の腕輪ン中に収納しちゃいなよ。入れちゃえば、仮死状態の皆に吸収されるから、一石二鳥だよぉ~………』
それを聞いた瞬間、私は迷わず右手首の魔晶石を巨大スズメバチや巨大イナゴの集団へと向けた。
「ぜぇぇぇ~んぶっ…収納っ」
そう叫んだ次の瞬間、綺麗さっぱりとインベントリの中に収納されたらしい。
はい? マジですか? 捕まえてもいないモノでも、見えていれば収納できちゃうんですか?
ふえぇ~……この右手首の腕輪って、ものすごくない?
もしかして、私が意識して翳したモノは、全部収納できちゃうってことですか?
びっくりしている私を他所に、上空を飛ぶモノを綺麗に収納したのを見て、コウちゃんが言う。
『ママ……いっぱい生きたモノを入れれば、皆の蘇生が早くなるよぉ。特に、ここに出現れるモノって、あいつ等が創造ったヤツだから、普通の生物より効率が良いんだよ』
そんな中、ガッちゃんが舌打ちして呟く。
『………チッ………あのおっきなスズメバチとバッタも、食べてみたかったのに………』
その呟きを聞いた私は、ちょっと小首を傾げてから言う。
「この右手首の腕輪って、生物の収納OKなんだよね。だったら、ガッちゃんがこの中に入って、中に収納したスズメバチとイナゴを食べるって言うのは?」
『ママ、それじゃせっかく収納した意味ないから………』
「えっ? どうしてコウちゃん?」
『ガッちゃん…生命力まで使って、視たりしていたから…極限状態だから………。中に入ったら、いっぱいごはんが居るって、収納したのを見境無く食べてちゃうよ。皆の回復にならないからやめた方が良いよ。どうしてもっていうなら、後で何匹か外に出して食べさせた方が良いって………』
コウちゃんの言葉に、それをやらかしかねないと自覚のあるガッちゃんは、ハフッと溜め息を付いてから、嬉しそうに叫ぶ。
『うわぁ~い……ごはんがいっぱいぃ~………』
そのセリフで、顔を上げてみたモノは、巨大なむっちりとしたムカデがワサワサと向かってきていた。
同時に、エビカニの親類にも見える甲殻類のような、巨大サソリが出現れ。
いやサソリは甲殻類じゃなくて、節足動物の鋏角亜門とかいうクモ類だったような気が………。
じゃない、現実逃避なんてしていられないでしょ、シルビアーナっしっかりするのよっ。
意識が現実逃避しかける自分を叱責し、なんとか踏みとどまる。
あの振り回されている尻尾は、確実に定番の猛毒がある。
なんて思う私を他所に、ガッちゃんが肩で美味しそうを連発している。
「ガッちゃんっ……ほら、おかわりが来たわよっ……食べに行ってらっしゃい」
と、ゴーサインを出せば、そのまま肩から飛び出して、大量の毒持ちの昆虫に向かって走って行く。
それを見た私は、妙な感化をしてしまったのか、つい思ってしまった。
アレなら、エビやカニみたいで美味しいかしら? と。
だって、中国料理に出てくるものね、サソリって………。
そして、前世のテレビで見た知識が、脳裏に走る。
そう、テレビの映像として………。
スズメバチは、自然の疲労回復薬だったはず。
油でカリッと揚げると、エビみたいで美味しいはず。
成体ばかりで蜂の子がゲットできないのは残念ね。
そういえば、獲ったどーの彼も食べていたわよね。
あと、イナゴも地方によっては食べられていたわね。
ただ、蝗害のバッタは痩せて硬くなっているから、美味しくないって聞いたことあるのよねぇ。
などと思ってしまっていた。
そう、前世のひとつである女暗殺者の時には、そういう場所にも派遣されたために、昆虫なども平気で食べていたので、食材に見えてしまったのはたしかな事実だった。




