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悪役令嬢は婚約破棄されて覚醒する  作者: ブラックベリィ


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049★ガッちゃんは、まさしく名は体を表わすでした


作者は豆腐メンタルなので、石は投げないでやってください。

設定はユルユルガバガハなので、突っ込みはしないで下さい。

感想は受け付けていません。(すぐにへこたれて書けなくなるのでゴメンナサイ)


主人公は、かなりマイペースです。

生活環境が最悪だったため、この世界の常識はほとんどありません。




 私のように、前世が地球出身者だった可能性もある……かもしれない。

 転生者? 転移者? 人種などはわからないけど………。

 私同様に、ゲームが入り口でこちらの世界に(わた)って来たと考えられるわね。


 もしくは、そうとうに酷似(こくじ)した……そう、双子のような平行世界(パラレルワールド)と呼ばれる………世界からの来訪者(らいほうしゃ)かも知れないわね。


 まぁ…それも…すべて推察(すいさつ)だけどね。

 ただそうかもしれないだけで、断定(だんてい)はできないけど。

 今の私の境遇(きょうぐう)と、目の前の恐竜もどきの(むれ)れは現実なのよねぇ。


 いやだわぁ~…まるで、ラノベやゲームみたいね………本当に。

 ふふふふ………いや、昔から言われているじゃない、物語(ものがた)りというモノは、異世界を垣間見(かいまみ)た者が文字や絵として(えが)いたモノだって………。


 典型的(てんけいてき)なのが、ラヴクラフトさんのアレよね。

 だから、たしかに天使やら悪魔やらもどこかの世界に存在するのでしょう。

 勿論(もちろん)、妖魔や妖怪とかも………。

 そして、魔物………は、この世界にたぁ~くさん存在しているものね。


 って………そんな現実逃避(げんじつとうひ)をしても、まさに今現在(いまげんざい)、私自身がなんちゃって乙女ゲームの中とよく似た世界に転生してしまったのだから、笑いごとじゃないけどね。


 そして、絶体絶命の中に居るのも事実なのよねぇ。

 いくら現実逃避(げんじつとうひ)をしても、目の前の空間には恐竜さんもどきがいっぱいで………消えてくれることは無かった。


 うわぁぁぁ~ん……どうやって討伐(とうばつ)しろって………。

 そう心の中で(さけ)んでから、私は武器も防具も手に入れていた事実(こと)を思い出す。


 ハッ……そうだ、色々なことがありすぎて、すっかりと忘れていたわ。

 今更過(いまさらす)ぎるけど……あるじゃないっ……武器も防具も。


 そう、左の腕輪にしまったモノの中には、武器や防具などの装備品がかなり有ったのだ。

 とりあえず、魔晶石の表面に並ぶ物を検索して、装備を(ととの)えないと、マジで()んじゃうっ!


 なんて、ぷちぱにっくを起こしている私の肩では、大量の超大型の恐竜の()れを認識したガッちゃんが、歓喜(かんき)に震えながらポソッと(つぶや)いていた。


『お…美味しそうっ…お肉が…いっぱいだぁ~………わぁ~い…ご馳走(ちそう)がいっぱいっっ………』


 そうガッちゃんがゴキュッと喉を鳴らしながら(つぶや)いた瞬間、私はちょっと飛びかけていた意識を引き戻された。

 そのセリフに、某アニメのガッちゃんを思い出したのだ。

 同時に、私はガッちゃんに向かって無意識に(さけ)んでいた。


「ガッちゃん、お腹が空いたでしょ…ご飯よっ…………たっぷり食べてらっしゃい」


 私が恐竜達を指差(ゆびさ)して言えば、ガッちゃんが嬉しそうに答える。


『ありがとうございます、(あるじ)さまっ』


 そう言った瞬間には私の肩から飛び出して、こちらに突進(とっしん)してきたティラノサウルスもどきの足に、一瞬でカプッと(かじ)り付いていた。


 えっとぉぉぉ~……ガッちゃんっ…危ないっっ………。


 声にならない声で(さけ)んだ時、目の前に(せま)ったティラノサウルスもどきが、ガッちゃんの小さなお口に、チュルンッという音をたてて()い込まれていた。


 まるで、うどんかそうめんでも(すす)るがごとく、チュルンッチュルンッと、次々に恐竜達を飲み込んで行く。


 えっ? えぇぇ? うっそぉぉぉぉぉ~………。

 あの超巨体の恐竜が……一瞬で消えちゃった?

 えっとぉ~…ガッちゃんの口の中に吸い込まれたの?

 (てのひら)サイズのガッちゃんの何処(どこ)に入るの?


 呆然(ぼうぜんと)とする私を他所(よそ)に、コウちゃはガッちゃんに言う。


『ガッちゃんっ……ママにも食べさせて上げたいから、腹と足と尻尾の良さそうなところ取り分けるの忘れるなよっ』


 そうコウちゃんが言った瞬間、ガッちゃんのタテガミの一部がシュルシュルッと()びて、指定されて部位を軽く切り分けていく。

 霧われた部位の中でガッちゃんから見て、良さそうなところが、私の目の前にポイポイと()み上げられて行くのだった。


 えっとぉ~………ガッちゃんて、本当に某アニメのガッちゃんと変わりないようねぇ………。

 じゃなくて、現実逃避(げんじつとうひ)しても仕方(しかた)が無いわね。


 私は、眼前に次々と()みあがっていく恐竜さんのお肉に、ひとつ()め息を()く。


 せっかく、ガッちゃんが恐竜さんのお肉を用意してくれたんだから………。

 しっかり回収しておかないとね。

 何時、食糧事情(しょくりょうじじょう)が悪くなっても、これで大丈夫ね。


 じゃなくて、この場合は、左手首の腕輪に収納かしらね。

 恐竜さんのお肉はどんな味なのかしら?

 いや、じゃなくて、ガッちゃんてば、ものすごく強くありません?

 あんなに、コンパクトなのに………。


 私がびっくりしている間に、ガッちゃんはその広い空間にいる、恐竜という恐竜を次々と狩り続ける。

 しまいには、空中を(およ)ぐ者達も平気で襲いかかり、あっという間に、切り分けたお肉以外をチュルンッと(すす)るように食べてしまっていた。


 その様子をなんとなく見ていた私は、はっとしてコウちゃんに聞く。


「その…コウちゃんは、恐竜さんを食べに行かなくて良いの?」


 私の質問に、コウちゃんは胸張(むねは)りしながら言う。


『俺はグルメなの……ガッちゃんみたいに、雑食(ざっしょく)なんてしないの』


 新たな肉を切り分けて、私の前に持ってきたガッちゃんは、コウちゃんに向かって、さも当然のこととして言う。


『好き嫌いすると………大きくなれないよ』


 ガッちゃんは、コウちゃんに小さいんだからと言外(げんがい)揶揄(やゆ)するように言う。




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