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悪役令嬢は婚約破棄されて覚醒する  作者: ブラックベリィ


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48/52

048★|扉《とびら》を開いた先は巨大空間でした


作者は豆腐メンタルなので、石は投げないでやってください。

設定はユルユルガバガハなので、突っ込みはしないで下さい。

感想は受け付けていません。(すぐにへこたれて書けなくなるのでゴメンナサイ)


主人公は、かなりマイペースです。

生活環境が最悪だったため、この世界の常識はほとんどありません。




「そう…それで、どうなったの?」


『3人はそれぞれ、能力を(うば)われたり(ふう)じられたりしてました。その後、残った4人のうち2人は何時(いつ)の間にかふらっと消えました』


 7人から3人が消えて、残った4人のうち2人が消えたってことは、ガッちゃん(ひたい)の魔石でも行先(いきさき)は追えなかったということなのね。


「そう……それじゃ、残りの2人の行先(いきさき)は追えたの?」


 私の問いかけに、ガッちゃんが答えてくれる。


『えぇーと……1人は()きたと言って、別の世界へ行くと言って消えました。だからその行先(いきさき)(わか)りません。残った1人は、僕達を《封印》するために(そそのか)した人間の記憶を(いじ)って、そいつ()を勇者とか聖女とかに仕立(した)て上げて、国造りを始めました』


 勇者と聖女に仕立(した)て上げた者を使って国造りてすか?

 うわぁ~……聞きたくない裏話ねぇ………じゃない。


 ぼかして明確な言葉を口にしていないけど、一番の核心(かくしん)だろう、コウちゃんやガッちゃん達は何者なの?

 やっぱり、兄弟姉妹(きょうだいしまい)ってところかしら?

 とりあえず、続きを聞いてみましょう。


「なるほど、1人は別の世界に行ってそれ以上は(わか)らないのね。それは戻ってきていないと仮定ししましょう」


 私の言葉に、コウちゃんが不安そうにする。


『………ママぁ………』


「大丈夫よ、コウちゃん。事実確認(じじつかくにん)しているだけだから………。そうすると私達が警戒しなければならないのは、行方(ゆくえ)(わか)らない2人と、国造りした1人で、3人ね。とにかく、その3人は絶対に遭遇(そうぐう)してはいけない要注意人物ってことで良いのかしら?」


『はい………ただ、僕もそのあたりで限界になってしまって………それ以上は、()れませんでした……魔力が枯渇(こかつ)して昏睡(こんすい)仮死状態(かしじょうたい)になってしまって………』


 なんか、話しが壮大(そうだい)になっているんですが………。

 もしかして、コウちゃんやガッちゃんて、もとは1人だったとか?

 いや、まさかねぇ………。


 ああ……なんか様々(さまざま)な情報がいっぺんに入ってきて、頭がクラクラするわ。

 って、違うでしょ…私………クラクラしているのは、魔力枯渇状態まりょくこかつじょうたいだからでしょ。


 自分の状態にハッとした私は、左の腕輪からお水の(つぼ)を出してコクコクと飲む。


 ヨシッ…魔力も体力も…復活っ。

 やっぱり、コウちゃんと同様に、ガッちゃんにもお水の効果はないのかな?


 2つの(つぼ)のお水を飲んだ私はコウちゃんとガッちゃんを見るが、どちらも首を()っていらないをする。

 それに(うなず)いてお水の(つぼ)を左の腕輪に収納しなおす。


 はぁ~………もうこれ以上、理解(わか)らない……というか理解(わか)りたくないお話しなんて聞きたくないわ。

 だって、コウちゃんやガッちゃん、今は右の腕輪の中で仮死状態(かしじょうたい)蘇生(そせい)される時を待っている子達の敵となる者が確実に3人は、まだこの世界に居るってことじゃないのぉぉぉぉ~………はぁ~……。


 私は、コウちゃんとガッちゃんの会話を聞きつつ、(とびら)の奥に広がる大きな空間を見て首を(かし)げる。


 結構(けっこう)あっちの空間は広いわねぇ………。

 私が地球の日本で通っていた、学校の体育館の十倍規模(きぼ)はあるわね。

 さほど広くない回廊の先に、この規模(きぼ)の巨大空間ってことは………。

 もしかして、何か居るってことかしら?


 考えたく無いけど、最終ステージに行く前の防護壁役(ぼうごへきやく)の何か。

 そう、ガーディアンみたいなモノが居るってことかしら?

 今の私って、戦闘能力なんて無いわよぉ………。


 出現(あらわ)れるのって、魔物かしら?

 S級とか、SS級とか、SSS級の魔物なんてゴメンよぉ。

 どうやったって、ここから逃げようが無いんですけど………。


 前世、フルメンバー居ても攻略できなかった、難攻不落の深淵(しんえん)の絶望ダンジョンの【狂いし神子の討伐(とうばつ)】のラストステージ、その前にいるガーディアンってどんなモノなのよっ。


 内心でちょっと(いきどお)っていた私は、(はる)か向こう(がわ)に、(とびら)があるのを見て盛大(せいだい)(ため)め息を()く。


 どうやったって、この巨大空間を抜けて、反対側の(とびら)まで到達しないと、次へ行けないってことよね。

 とりあえず、何が出現(あらわ)れるか(わか)らないけど、進まないことには始まらないのはたしかよね。


「コウちゃん、ガッちゃん、何がガーディアンとして出現(あらわ)れるかわからないけど、向こう(がわ)(とびら)までダッシュするから、肩にしっかり(つか)まっていてね」


 そう言って、私が走り出して(とびら)(くぐ)った瞬間。

 背後となった(とびら)が、盛大(せいだい)な音を立てて閉まった。

 その音を合図に、巨大空間には何処(どこ)からとも無く、大量の恐竜達が出現(あらわ)れていた。

 それもかなり巨大なのが、幾種類(いくしゅるい)()れで………。


 目の前には、見るからに地球の中生代(ちゅうせいだい)と呼ばれる期間に存在したというモノに、かなり酷似(こくじ)した恐竜達が(そろ)っていた。

 私が名前が(わか)るものって………。


 ティラノサウルスもどき? トリケラトプスもどき?

 メガロサウルスもどき? イグアノドンもどき?

 ギガノトサウルスもどき? アロサウルスもどき?


 そして、あろうことか、水中じゃなくて、空中を悠然(ゆうぜん)(およ)ぐ……。


 イクチオサウルスもどき? モササウルスもどき?


 かなぁ~り似ている姿を持っているけど、やはり何処(どこ)かおかしい恐竜達は、見事(みごと)に肉食系の牙と手を持つモノばかりだった。

 でも、これで(わか)ったことは、コウちゃんやガッちゃん達の敵に相当する者達は、地球生まれの知識を持つ者だろうってことね。




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