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悪役令嬢は婚約破棄されて覚醒する  作者: ブラックベリィ


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47/257

047★なんか、とんでもない話しのようです


作者は豆腐メンタルなので、石は投げないでやってください。

設定はユルユルガバガハなので、突っ込みはしないで下さい。

感想は受け付けていません。(すぐにへこたれて書けなくなるのでゴメンナサイ)


主人公は、かなりマイペースです。

生活環境が最悪だったため、この世界の常識はほとんどありません。




 私は掌(てのひら)に乗せた、紅輝獣(カーバンクル)改(あらた)め、ガッちゃんに話しかける。


「これから、よろしくね、ガッちゃん。ちなみに、肩に居る子はコウちゃんていうのよ、仲良くしてね」


 元(もと)が知り合いでも、名前が変わるんだから、改(あらた)めまして………だよね。


『はい、主(あるじ)さま』


 愛(あい)らしくそう返事をしたガッちゃんを、コウちゃんが座る肩とは反対側の肩に乗せる。


「それじゃ…次にいこうか?」


『『はい』』


 コウちゃんとガッちゃんの返事に気を良くした私は、改(あらた)めてガッちゃんが《封印》された結晶体が設置されていた壁を見て嘆息(たんそく)する。


 はい、壁が消えて立派な扉(とびら)がありました。


 私の方向感覚が狂っていないのなら、ガッちゃんを解放した、今いるこの場所って、ちょうどあの真正面の扉(とびら)の反対側あたりになるんじゃないかしら?


 となると、ガッちゃんをここに封(ふう)じて認識阻害(にんしきそがい)されていた扉(とびら)は、正式な【狂いし神子の討伐(とうばつ)】の攻略ルートの最後の扉(とびら)ってことよね。


 自分がどの位置にいるかを認識した私は、正面だと思っていた扉(とびら)と同じような、精緻(せいち)な文様(もんよう)が浮(う)かぶ扉(とびら)へと手を伸ばす。


 さて、とにかく、この難攻不落の深淵(しんえん)の絶望ダンジョンの【狂いし神子の討伐(とうばつ)】の攻略をしないとね。

 コウちゃんの説明からすると、正当なルートには敵キャラが出現(あらわ)れないようだから、とりあえず、このままこの大扉(おおとびら)を開いて先(さき)に進(すす)みましょう。


 私は覚悟を決めて、大扉(おおとびら)を押した。


 大扉(おおとびら)は思いのほか軽く、すぅーと内側に観音開(かんのんびら)きに開いた。

 その先(さき)には………。


 ふっ……もう一枚扉(とびら)があるんですか?

 さて、コウちゃんはコレを知っていたのかな?


「コウちゃんも、もう一枚扉(とびら)あるけど………」


『……っ……俺の…知っているダンジョンに……更(さら)に手が加えられている………』


 どこかショックを受けてそう答えるコウちゃんに、ガッちゃんがてろんと垂(た)れ下(さ)がる耳を後ろに流(なが)して言う。


『はぁー…そんなの当然だろう。あいつ等(ら)が核(かく)たるお前を《封印》し異空間の【虚牢(うつろう)】へ【秘匿封印(ひとくふういん)】しようとしたあの時、お前の最後の足掻(あが)きと、あいつ等(ら)の《封印》の縛鎖(ばくさ)の力が真正面から激突(げきとつ)したことで、時空間裂傷(じくうかんれっしょう)を起こしたんだから……』


 ガッちゃんの言葉に、コウちゃんが反論する。


『しょーがないだろうっ………あのままあいつ等(ら)の 放(はな)った縛鎖(ばくさ)に捕(つか)まって異空間の【虚牢(うつろう)】に《封印》されるわけに行かなかったんだから………死(し)に物狂(ものぐる)いで抵抗するのは当然だろう』


 コウちゃんの言葉に、ガッちゃんは長いもふもふのお尻尾を手前に持ってきて、毛を整(ととの)えながら言う。


『あいつ等(ら)のは、お前の《封印》を失敗した後、大慌(おおあわ)てで裂(さ)けた時空間(じくうかん)の障壁(しょうへき)を修復(しゅうふく)するために、分割(ぶんかつ)して《封印》した俺達の力を極限(きょくげん)まで搾(しぼ)り取り、それでも足(た)らなくて、自分達の力を足(た)して、なんとか裂(さ)けた時空間(じくうかん)の修復(しゅうふく)をしたんだからな。だから、此処(ここ)に来るまでの間にところどころおかしなところがあっただろう』


 ガッちゃんの言う意味がいまいち理解(りかい)できないが、前世の私が存在した、地球へと《封印》状態でコウちゃんが流(なが)れ着いた原因は、時空間裂傷(じくうかんれっしょう)というモノが原因らしい。


『…うっ……俺だって…あんな風に…この世界の時空間障壁(じくうかんしょうへき)が裂(さ)けるなんて思ってもみなかったよ……ただ、あの《封印》状態であいつ等(ら)に【虚牢(うつろう)】の異空間に【秘匿封印(ひとくふういん)】されたくない一心(いっしん)だったんだよ……お陰で、ずっとずっと寂(さび)しかった………』


 コウちゃんとガッちゃんが言う、あいつ等(ら)って?

 今(いま)はどうしているかしら?

 なんとなくだけど………もう、此処(ここ)には居なそうだけど………。


 コウちゃんは、この世界の裂(さ)けた時空間障壁(じくうかんしょうへき)から外(そと)へと流(なが)されて、地球へと渡(わ)ったからその後なんてわからないわよねぇ………。

 ここは、こっちに残ったガッちゃんに聞いてみようかしら?


「よく理解(わか)らないけど、コウちゃんやガッちゃんを《封印》した……その、あいつ等(ら)って、どうしたのかな? 良かったら、私に教えてくれる、ガッちゃん」


 その言葉に、ガッちゃんは私の長い、今は銀糸のようになった髪のひと束(たば)を抱き締(し)めるようにして答える。


『はい、主(あるじ)さま。あいつ等(ら)は、この世界の時空間障壁(じくうかんしょうへき)を引き裂(さ)いたことで、仲間割れを起こしました。僕も《封印》されてしまったので、最後まで眼(め)で見ていることはできませんでしたが、何時か解放された時のためにと、その後の経過(けいか)を知るために、この額(ひたい)の魔石で視(み)ていました』


 ふぅ~ん…ガッちゃんの額(ひたい)の宝石は魔石なのね。

 でもって、遠隔(えんかく)で任意(にんい)の空間を視(み)ることができるのね。

 ああ、無意識に額(ひたい)の魔石を撫(な)でる手が可愛いわぁ~……じゃなくて続き続き。


「そうなの……で、ガッちゃんには何が視(み)えたの?」


 私の促(うなが)しの言葉に、ガッちゃんは額(ひたい)の魔石よりも後頭部側に生えている小さな角(つの)を撫(な)でながら答える。


『あいつ等(ら)は、全部で7名いたようです』


「そう……ガッちゃんの認識では、敵対していた集団は7人なのね」


『はい、7名でした』


 要警戒の相手は最低7人いるコトを知り、私は頷(うなず)く。


「ごめんね………続けてくれる?」


『はい、主(あるじ)さま。あいつ等(ら)は、時空間裂傷(じくうかんれっしょう)を無理矢理に修復(しゅうふく)した直後に、3人が仲間割れしました』


「仲間割れしたの?」


『はい、時空間裂傷(じくうかんれっしょう)させてしまったことに対する、責任の擦(なす)り付け合いをしていました』



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