047★なんか、とんでもない話しのようです
作者は豆腐メンタルなので、石は投げないでやってください。
設定はユルユルガバガハなので、突っ込みはしないで下さい。
感想は受け付けていません。(すぐにへこたれて書けなくなるのでゴメンナサイ)
主人公は、かなりマイペースです。
生活環境が最悪だったため、この世界の常識はほとんどありません。
私は掌に乗せた、紅輝獣改め、ガッちゃんに話しかける。
「これから、よろしくね、ガッちゃん。ちなみに、肩に居る子はコウちゃんていうのよ、仲良くしてね」
元が知り合いでも、名前が変わるんだから、改めまして………だよね。
『はい、主さま』
愛らしくそう返事をしたガッちゃんを、コウちゃんが座る肩とは反対側の肩に乗せる。
「それじゃ…次にいこうか?」
『『はい』』
コウちゃんとガッちゃんの返事に気を良くした私は、改めてガッちゃんが《封印》された結晶体が設置されていた壁を見て嘆息する。
はい、壁が消えて立派な扉がありました。
私の方向感覚が狂っていないのなら、ガッちゃんを解放した、今いるこの場所って、ちょうどあの真正面の扉の反対側あたりになるんじゃないかしら?
となると、ガッちゃんをここに封じて認識阻害されていた扉は、正式な【狂いし神子の討伐】の攻略ルートの最後の扉ってことよね。
自分がどの位置にいるかを認識した私は、正面だと思っていた扉と同じような、精緻な文様が浮かぶ扉へと手を伸ばす。
さて、とにかく、この難攻不落の深淵の絶望ダンジョンの【狂いし神子の討伐】の攻略をしないとね。
コウちゃんの説明からすると、正当なルートには敵キャラが出現れないようだから、とりあえず、このままこの大扉を開いて先に進みましょう。
私は覚悟を決めて、大扉を押した。
大扉は思いのほか軽く、すぅーと内側に観音開きに開いた。
その先には………。
ふっ……もう一枚扉があるんですか?
さて、コウちゃんはコレを知っていたのかな?
「コウちゃんも、もう一枚扉あるけど………」
『……っ……俺の…知っているダンジョンに……更に手が加えられている………』
どこかショックを受けてそう答えるコウちゃんに、ガッちゃんがてろんと垂れ下がる耳を後ろに流して言う。
『はぁー…そんなの当然だろう。あいつ等が核たるお前を《封印》し異空間の【虚牢】へ【秘匿封印】しようとしたあの時、お前の最後の足掻きと、あいつ等の《封印》の縛鎖の力が真正面から激突したことで、時空間裂傷を起こしたんだから……』
ガッちゃんの言葉に、コウちゃんが反論する。
『しょーがないだろうっ………あのままあいつ等の 放った縛鎖に捕まって異空間の【虚牢】に《封印》されるわけに行かなかったんだから………死に物狂いで抵抗するのは当然だろう』
コウちゃんの言葉に、ガッちゃんは長いもふもふのお尻尾を手前に持ってきて、毛を整えながら言う。
『あいつ等のは、お前の《封印》を失敗した後、大慌てで裂けた時空間の障壁を修復するために、分割して《封印》した俺達の力を極限まで搾り取り、それでも足らなくて、自分達の力を足して、なんとか裂けた時空間の修復をしたんだからな。だから、此処に来るまでの間にところどころおかしなところがあっただろう』
ガッちゃんの言う意味がいまいち理解できないが、前世の私が存在した、地球へと《封印》状態でコウちゃんが流れ着いた原因は、時空間裂傷というモノが原因らしい。
『…うっ……俺だって…あんな風に…この世界の時空間障壁が裂けるなんて思ってもみなかったよ……ただ、あの《封印》状態であいつ等に【虚牢】の異空間に【秘匿封印】されたくない一心だったんだよ……お陰で、ずっとずっと寂しかった………』
コウちゃんとガッちゃんが言う、あいつ等って?
今はどうしているかしら?
なんとなくだけど………もう、此処には居なそうだけど………。
コウちゃんは、この世界の裂けた時空間障壁から外へと流されて、地球へと渡ったからその後なんてわからないわよねぇ………。
ここは、こっちに残ったガッちゃんに聞いてみようかしら?
「よく理解らないけど、コウちゃんやガッちゃんを《封印》した……その、あいつ等って、どうしたのかな? 良かったら、私に教えてくれる、ガッちゃん」
その言葉に、ガッちゃんは私の長い、今は銀糸のようになった髪のひと束を抱き締めるようにして答える。
『はい、主さま。あいつ等は、この世界の時空間障壁を引き裂いたことで、仲間割れを起こしました。僕も《封印》されてしまったので、最後まで眼で見ていることはできませんでしたが、何時か解放された時のためにと、その後の経過を知るために、この額の魔石で視ていました』
ふぅ~ん…ガッちゃんの額の宝石は魔石なのね。
でもって、遠隔で任意の空間を視ることができるのね。
ああ、無意識に額の魔石を撫でる手が可愛いわぁ~……じゃなくて続き続き。
「そうなの……で、ガッちゃんには何が視えたの?」
私の促しの言葉に、ガッちゃんは額の魔石よりも後頭部側に生えている小さな角を撫でながら答える。
『あいつ等は、全部で7名いたようです』
「そう……ガッちゃんの認識では、敵対していた集団は7人なのね」
『はい、7名でした』
要警戒の相手は最低7人いるコトを知り、私は頷く。
「ごめんね………続けてくれる?」
『はい、主さま。あいつ等は、時空間裂傷を無理矢理に修復した直後に、3人が仲間割れしました』
「仲間割れしたの?」
『はい、時空間裂傷させてしまったことに対する、責任の擦り付け合いをしていました』




