042★右側の欲望の回廊のアタリよりもハズレが多かった
作者は豆腐メンタルなので、石は投げないでやってください。
設定はユルユルガバガハなので、突っ込みはしないで下さい。
感想は受け付けていません。(すぐにへこたれて書けなくなるのでゴメンナサイ)
主人公は、かなりマイペースです。
生活環境が最悪だったため、この世界の常識はほとんどありません。
鳳凰っ子を右の腕輪に収納した私は、残りの子を《封印》から解放するために、右の強欲の回廊に出現れる扉をひとつずつ攻略していく。
が、思わず深い溜め息が零れてしまう。
「はぁ~……財宝の部屋ばかりだと、流石に気が滅入るわねぇ~………今の部屋で何回目の財宝の部屋だったかしら?」
たった今出てきた部屋の扉が背後で消えて、新しい扉が回廊の壁に出現れたのを確認しながら、私は軽く頭を振りつつそう愚痴ってしまう。
『…うん…今の財宝の部屋で連続9部屋目かな………』
「そう……流石に財宝の部屋が多いわねぇ………さっさと見付けて解放してあげたいのに………」
そう言いながら、私は壺を出してお水を飲む。
それだけでも、気分転換になるし、減った魔力を限界ギリギリまで満たすようにしていた。
もしもの時に魔力枯渇などになっては、助けられるはずの子を助けられないなんてことになりたくないという思いから、常に満タンを心がけてているのだ。
だって、もしもなんてことになったら、絶対に後悔するもの。
そんな私に、コウちゃんがとても済まなそうにショボンとしながら言う。
『ごめんねぇ~……ママ………たぶんだけどぉ……全部の部屋に入って、財宝の回収しないと、次の部屋の扉が出現れないと思うんだぁ』
「うん…理解っているわ…コウちゃんは謝らなくていいのよ。悪いのは、そういうコトをした者達なのだから………さて、次に行こうか」
そう口にして、萎えそうになる気持ちを奮い立たせて出現れた扉を開いて入室する。
「あはっ……やっとアタリが来たわよ」
少し弾んだ声で呟いた私にコウちゃんが答えてくれる。
『おめでとう…ママ』
「さぁ~……さっさと解放するわよっ」
そう自分に発破をかけて、異空間にある【虚牢】に《封印》されて、この世界のすべてから【秘匿封印】された子の解放に取りかかる。
既に手順は理解りきっているので、あっさりと《封印》の菱形の立体的な水晶ともガラスとも判別できない謎の結晶体に魔力を注ぎ込んで、中に居る子を解放する。
部屋の床へと崩れ落ちたのは子犬のような姿の子だった。
「えぇーとぉー………子犬? なわけないから………狼かしら? やっぱりこの子も額に角があって、背中に3対の翼があるわね」
そんな私に、肩に乗っているコウちゃんがちょっと溜め息を吐きながら言う。
『はぁ~……まぁ…たしかにソイツは…狼っちゃー狼だよぉ…ママ………ただし……氷神狼ってヤツだけどね………』
かなりつまならそうにしつつも、それでもちゃんと訂正するコウちゃんに私は無意識にふふふっと微笑ってしまう。
「そう氷神狼なのね」
そう言いながら、その姿と状態を確認する。
やはり、魔力枯渇で仮死状態のようだけど、怪我らしきモノは無いわね。
ささっと確認した私は、その身体が縮む前に氷神狼の幼体を右の腕輪に収納する。
「先の子達と一緒に、しばらく右の腕輪の中で待っていてね」
そう無意識に呟いた私は、用のなくなった部屋を後にする。
回廊に出て、ルーティンとしてお水を飲み、完全回復して次に出現れたの部屋の扉へと向かう。
はぁ~……かならずしも、近くに扉が出現れるわけじゃないから、地味に気疲れしちゃうのよねぇ………。
そんなコトを考える私を嘲笑うかのように、再び財宝の部屋ばかり連発するのだった。
心が挫けそうになるたびに、前世のリセマラを思い起こして、アレに比べればと頑張れる。
財宝の部屋の回数を数えるのが馬鹿らしくなった頃に、やっと目的の部屋を見付ける。
そして、異空間の【虚牢】に《封印》されて【秘匿封印】された子を見付け出し、解放する。
「今回の子は……あぁ……私でも理解るわ。この子は鷲獅子………の亜種ね………」
やっばり額に角があって、背中に3対の翼だもの………流石に共通点がありすぎよねぇ。
ついでにこの子は鷲獅子だけど、前足が鷲の足じゃなわ。
上半身はたしかに鷲だけど、4つ足がすべて獅子の足だもの。
そんなコトを考えつつ、私は鷲獅子の幼体も右の腕輪の中へと収納する。
「あなたも右の腕輪の中で待っていてね。かならず蘇生してあげるわね」
そう呟いた私はそこでハタッと気付いて、内心で指折りする。
コウちゃんの導きで助け出した子。
1体目が一角天馬っ子。
2体目が、飛竜っ子。
3体目が、鳳凰っ子。
4体目が、氷神狼っ子。
5体目が、鷲獅子っ子。
右の腕輪には5体もの蘇生待ちの子達が居る。
それも魔力枯渇にされて、仮死状態で《封印》されていたセイか?解放した途端に身体が縮んでしまってた。
果たして、私に全員の生命維持ができるのかしら?
理不尽なことに対する怒り勢いで、全員を右の腕輪に収納しちゃったけど、ちゃんと生命維持できているのか不安だわ。
「ねぇ…コウちゃん」
『なぁ~にママぁ?』
「この右の腕輪に回収した子達、大丈夫かしら?」
私の言葉にコウちゃは小首を愛らしく傾げる。
『なにがぁ?』
うにぁ~んという風にうりうりと小首を傾げるコウちゃんに、湧きあがった不安を口にする。
「うん……だから、この右の腕輪に収納した子達の生命維持が私にちゃんとできるかしら? ってことなんだけどぉ………」




