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悪役令嬢は婚約破棄されて覚醒する  作者: ブラックベリィ


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041★3番目に封印から解放したのは鳳凰?


作者は豆腐メンタルなので、石は投げないでやってください。

設定はユルユルガバガハなので、突っ込みはしないで下さい。

感想は受け付けていません。(すぐにへこたれて書けなくなるのでゴメンナサイ)


主人公は、かなりマイペースです。

生活環境が最悪だったため、この世界の常識はほとんどありません。




 次に入った部屋は残念?なことに、お宝の部屋でした。

 気合を込めていただけにスカを食った気分になる。


「えぇーとぉー………こっちにも、お宝の部屋があるのね」


 続けて異空間にある【虚牢(うつろう)】に《封印》されている子が存在する部屋に入ったので、こちら側の部屋は全部がそういう部屋だと思っていただけに言葉が出ない。


 肩に居たコウちゃんも、(かす)かに小首(こくび)(かし)げた気配がしたので、もしかしたら知らなかったのかもしれない。


『ごめんねぇ~…ママ………俺……こっちにも…お宝の部屋あるなんて知らなかった』


 ものすごぉ~く言いずらそうに、この部屋の存在は知らないと言う様子(ようす)から(かんが)みて、どうやらコウちゃんは万能ナビでは無いらしい。

 そこから推察(すいさつ)してみよう。


 まずひとつだけ判明(わか)っているのは、異空間にある【虚牢(うつろう)】に《封印》してこの世界のすべてから【秘匿封印(ひとくふういん)】した幼体の(かれ)らを見付けさせないようにされていたということ。


 そして、コウちゃんに言わせると、私は、その《封印》を解放する力や条件などがそろっている、敵ではない唯一の人族ということになる。

 だから、コウちゃん達の敵が(ほどこ)した幻影(げんえい)などを(ふく)む罠などを見破(みやぶ)ることができるのだろう。


 勿論(もちろん)、私がこうやって無傷でちゃくちゃくと攻略できるのは、ある程度この【黄昏(たそがれ)解放(かいほう)】のイベントがある地下迷宮………難攻不落の深淵(しんえん)のダンジョン………のおおまかな内容は知っているコウちゃんが居るからこそだけどね。


 そう思考してから、私はお宝の部屋だったコトでガックリした気持ちをリセットするために深呼吸をする。

 こうすると、少し身体(からだ)(らく)になる。

 これは女暗殺者の時に()()けたモノだ。


 ふむ………コウちゃんが知らない財宝が設置された部屋があるということは、敵対していた集団が色々(いろいろ)と手を(くわ)えているということかしらね。


 そうなるとぉ………《封印》されていた子達はコウちゃんの兄弟姉妹的(きょうだいしまいてき)な存在と考えるのが合理的(ごうりてき)ね。

 言葉にして、はっきりとそうだ(兄弟姉妹)とは教えてもらっていないけど。


 (ひたい)(つの)3対(さんつい)の翼が共通していることを考えれば、そう考えるのが道理的(どうりてき)よねぇ………。

 模様(もよう)とかの()し色は違うけど、ベースとなる体色(たいしょく)は基本が白銀色だし……。


 たぶんだけど、コウちゃんも敵対集団に《封印》されていたのかもしれない。

 もしくは、何らかの要因(よういん)で敵対集団による、その《封印》から運良く(まぬが)れたのかもしれない。


 すべて推察(すいさつ)でしかないが、コウちゃんの兄弟姉妹(きょうだいしまい)が魔力を(しぼ)り取られ、枯渇状態(こかつじょうたい)にされた上で、異空間の【虚牢(うつろう)】に《封印》されるのを()ていたのかもしれないわね。


 なんにしても、この地下迷宮………難攻不落の深淵(しんえん)のダンジョン………に送られた先で、コウちゃんと出会えたのは僥倖(ぎょうこう)だったわね。


 普通のダンジョン攻略を目指す冒険者だったら、まず罠部屋としか判断されない部屋に【秘匿封印(ひとくふういん)】されていては、見付けようがないものね。


 財宝がある部屋が正解で、(あや)しい植物まみれの部屋はハズレだと判断されて、未来永劫(みらいえいごう)コウちゃんの兄弟姉妹(きょうだいしまい)は《封印》されたままを維持(いじ)ってところかしらね。

 ただ、そんなコトをした目的や意味はよく理解(わか)らないけどね。


 まぁ私だってコウちゃんというナビが居なかったら、強欲(ごうよく)回廊(かいろう)を見付けることすらできずに、餓死がししていた可能性も()きにしも(あら)ずだったし。


 もし、偶然に見付けたとしても、財宝がある部屋がアタリで(あや)しい植物の部屋はハズレと思ったでしょう。

 それを考えると、コウちゃんとの邂逅(かいこう)が無ければ、結局あの寸胴(ずんどう)の重い身体(からだ)で死を待つばかりだったものね。


 コウちゃんの的確な助言のお陰で、(さき)に左側の強欲(ごうよく)回廊(かいろう)でインベントリとなる左の腕輪を手に入れていなければ、こうも簡単に進めなかったでしょう。


 その上で、途中の部屋にある2つのお水の(つぼ)を回収していなければ、異空間にある【虚牢(うつろう)】に《封印》されて、この世界のすべてから【秘匿封印(ひとくふういん)】された(かれ)らを見付けることもできず、罠部屋としてスルーしていた………。


 じゃない、思考の逃避(とうひ)はやめて、とりあえずはこの部屋の財宝も回収しておきましょう。

 たぶん、意味はあると思うし………。


 思考の堂々巡(どうどうめぐ)りを断ち切り、私は左手首の腕輪型インベントリに部屋の中に(あふ)れる財宝を収納する。


「……さて、この部屋は私的(わたしてき)にはハズレね。次の部屋を探しましょうか」


『うん………財宝を回収したから、回廊に出ればこの部屋の(とびら)も消えると思う』


 コウちゃん言葉に(うなず)き、気持ちを切り()えて部屋を出ると、背後で(とびら)が消える。

 同時に、目の前(反対側)に新しい(とびら)出現しゅつげんしていた。


「あぁぁぁぁー……そういうことぉー………」


 どうやら、右側の強欲(ごうよく)の回廊も左側同様に、出現(しゅつげん)した(とびら)総当(そうあ)たりで開けないといけないらしい。


 そうして、私は(あきら)めて(とびら)を開いたら、(あや)しい植物が見えてホッとする。


「アタリね」


『良かったねぇ……ママ……ファイトぉ………』


 その励ましの言葉に、私はもはや作業化した手順で手早く、異空間の虚牢(うつろう)】から《封印》されている子を解放する。


「この子はフェニックスで良いのかしら? それとも朱雀(すざく)かしら? いや、鳳凰(ほうおう)かもしれないわねぇ? この子も幼体だから判別しずらいわねぇ………とりあえず、右の腕輪に収納っ」


 ごめんねぇ~……一角天馬(ユニコーンペガサス)っ子と飛竜(ひりゅう)っ子と一緒に待っていてねぇ~………頑張るから。




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