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悪役令嬢は婚約破棄されて覚醒する  作者: ブラックベリィ


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40/45

040★2つ目の部屋には、飛竜の幼体が《封印》されていました


作者は豆腐メンタルなので、石は投げないでやってください。

設定はユルユルガバガハなので、突っ込みはしないで下さい。

感想は受け付けていません。(すぐにへこたれて書けなくなるのでゴメンナサイ)


主人公は、かなりマイペースです。

生活環境が最悪だったため、この世界の常識はほとんどありません。




 最初の部屋ではだいぶ苦労しただけに、(すで)何処(どこ)(かぎ)となる魔晶石(ましょうせき)があるかの見当(けんとう)はついている。


 部屋の中が最初に入った部屋と類似(るいじ)しているので、だいたいは同一パターンと()んで、私は(あや)しい植物の(つる)()う壁の中央付近を調べる。

 最初の時と同様に(つる)が逃げるので、あっさりと魔晶石(ましょうせき)(あら)われる。


 あっ………やっぱりあったわね。


 ひとつ目の魔晶石(ましょうせき)を見付けたことで、最初の部屋と同一パターンと確定(かくてい)して、私は残りも見付ける。

 攻略方法が確定(かくてい)しているので、あとはほとんど作業と同じくらいに簡単だった。


 さっさと《封印》の菱形(ひしがた)の立方体を出現(しゅつげん)させるために、室内にある全部の魔晶石(ましょうせき)の場所を()きだしにする。


 勿論(もちろん)、2つの(つぼ)のお水を飲んでいるので、体力や魔力もちゃんと回復している。

 見付け出した魔晶石(ましょうせき)の属性に合わせた魔力を込めて、異空間にある【虚牢(うつろう)】に《封印》されている子が入った菱形(ひしがた)の立方体を出現(しゅつげん)させる。


 その水晶だがガラスだか判別不明な透明の菱形(ひしがた)の立方体に魔力を込めて《封印》から解放する。


 2つ目の部屋に(かく)された【虚牢(うつろう)】に《封印》されていた中に入っていたのは、飛竜(ひりゅう)と呼ばれる種族の幼体だった。


 この世界には、ファンタジー系のラノベやゲーム同様に、飛竜(ひりゅう)を含めた魔獣や神獣に、妖獣や幻獣と呼ばれる(たぐい)まで存在している。

 ちなみに、そういう魔獣などの一部の種類はテイムするコトできたりする。

 ただし、人族にテイムされて使役(しえき)できるのは、魔獣や妖獣の低位やその種として弱い個体のモノに(かぎ)られていた。


 勿論(もちろん)、ドラゴンと呼ばれるモノも一部はテイムされ、使役(しえき)されているモノも存在する。

 ただ、ドラゴンといっても階位も種類も多様である。


 もっとも一般的なのが(そら)()べるワイバーンや()()けるラプトルだろう。

 訓練を丁寧に入れられた個体なら、テイムを持っていなくても、ワイバーンやラプトルは使役(しえき)できるのだ。

 特にラプトルはテイムを持っていなくても、ちゃんと世話をすれば(なつ)くので、馬の代わりに使役(しえき)されている個体は多い。


 その他に亜種と呼ばれる、下位のワイバーンなどは王侯貴族の騎乗用に使役(しえき)されている。


 そのワイバーンにもランクというか、階位というモノがある。

 人族が(おも)使役(しえき)できるのは、最下級の(つの)なしと言われる、(うろこ)をもたない全体的にツルッとしているタイプである。


 見た目は水場にいるイモリにコウモリのような被膜の翼を付けて、巨大にしたような姿をしている。

 余談(よだん)だが、ワイバーンのランクが上がると、被膜の翼にある翼爪(よくそう)の数が増えるらしい。


 ただし、私は自由が許されていなかったため、書籍での解説は知っているが、ワイバーンもラプトルも実際の実物は見たことが無い。


 それはさておき、《封印》の菱形(ひしがた)の立方体から解放されて床に(くず)れ落ちてからピクリともせずに居る存在は、そんな亜種や下位のモノではなく、(まぎ)れもない本物のドラゴンの一種である飛竜(ひりゅう)だった。


 そう、前世で愛読していたファンタジー系のラノベやゲームに出てくる飛竜(ひりゅう)の幼体だった。


「ふわぁ~………ここの子は飛竜(ひりゅう)なのね………でもって、やっぱり仮死状態(かしじょうたい)なのね」


 そう無意識に(つぶや)いてから、私は仮死状態(かしじょうたい)のまま(ちぢ)み始めたのを見てさっさと右の腕輪へと収納する。


 飛竜(ひりゅう)っ子も右の腕輪の中で蘇生(そせい)を待ってもらうしかないわね。

 覚醒(めざ)めたら(なつ)いてくれるかしら?

 じゃなくて、これでこの部屋は完了で良いのかな?


 確認のために室内を見回してからひとつ(うなず)いて、無意識に(つぶや)く。


「よし、これでこの部屋はOKね」


『お疲れ様…ママ……』


 コウちゃんからの(ねぎら)いの言葉でちゃんと()わったことを実感(じっかん)し、私は内心でひとつ嘆息(たんそく)する。


 さて、この部屋は終わったけど、あと何回このルーティンを()り返せば良いのかしらね。


「はぁ~………それじゃ次に行こうか………」


 そう言いながら部屋から出れば、コウちゃんが言う。


『うん…………その前に(つぼ)のお水飲んで、ちょっと休憩したらね』


 コウちゃんからの言葉に、私は肩を(すく)めて左の腕輪から2つの(つぼ)を出し、コクコクと飲む。

 疲労感が消えて魔力が()たされるのを感じる。


 水を飲み終わった2つの(つぼ)はさっさと左の腕輪の中へと回収する。

 こんな特別な効果を持つお水を何時(いつ)でも()たしている(つぼ)を、不注意でまかり間違って()ったりしたくないので、使ったらすぐにしまうを心がけているのだ。


 特別なお水で肉体的な疲労感は消えても、精神的な疲れは消えないのでコウちゃんを腕に抱きしめて、じっくりと(いや)しをもらうことにする。


「とりあえず、お水は飲んだから、コウちゃんで(いや)されたいから抱っこさせてねぇ…………」


『うん……ママ……だぁ~いすき……』


 コウちゃんの甘えが含んだ言葉に、私は心が軽くなるのを感じながら、小ぶりになってしまったもふもふな感触にしばらく(ひた)る。


「コウちゃん……その……他に何体(なんたい)……《封印》されているのかしら?」


 私の問いかけに、コウちゃんはちょっと小首を(かし)(かし)げしながら答える。


『……全員が異空間の【虚牢(うつろう)】に《封印》されているなら……たぶん……あと……3(たい)……いや……4(たい)……かなぁ…』


 あやふやに答えるコウちゃんに、私はさらに問いかける。


「確定ではないのね」


『うん……消滅させられている可能性も捨てられないから……』


 ひどく言いにくそうにコウちゃんはポツリと答えた。



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