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悪役令嬢は婚約破棄されて覚醒する  作者: ブラックベリィ


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032★この部屋の中から腕輪を探さないとならないようです


作者は豆腐メンタルなので、石は投げないでやってください。

設定はユルユルガバガハなので、突っ込みはしないで下さい。

感想は受け付けていません。(すぐにへこたれて書けなくなるのでゴメンナサイ)


主人公は、かなりマイペースです。

生活環境が最悪だったため、この世界の常識はほとんどありません。





 魔素(まそ)真那(まな)が共に濃いっていうことは、こういうことなのねぇ。


 そう言えば、深淵(しんえん)大樹海(だいじゅかい)には、聖属性どころか神属性のような(きわ)めて希少(きしょう)な動植物が存在するって文献(ぶんけん)に書いてあったわね。


 勿論(もちろん)、かの色々(いろいろ)とてんこ()りでやり込み満載(まんさい)の乙女ゲームとリンクしたRPG【黄昏(たそがれ)解放(かいほう)】の攻略本に書かれていたわね。


 何度も読み返して『これって何処(どこ)にあるのよ』って、何度も(さけ)んだものだわ。

 でも、そっかぁー…この【狂いし神子の討伐(とうばつ)】を攻略する為の正規ルートを通らないと出現(しゅつげん)しないモノだったのねぇ………。


 そういえば、【黄昏(たそがれ)解放(かいほう)】をメインに置いた 乙女ゲームの部分を抜いたRPGを出して欲しいって、掲示板によく出ていたけど、アレってどうなったのかしら?


 私があの世界の日本で生きていた時には、あのエロゲー会社は発売予定はしていませんって公言(こうげん)していたけど。

 それどころか、悪乗りして世界観(せかいかん)共通(きょうつう)で、やっぱりエロゲーのやり込み型の乙女ゲームを出していたわよねぇ………。


 あははは………そういえば、そっちも買い込んだ記憶があるわ。

 とにかく、小憎(こにく)らしいほどグッズが充実じゅうじつしまくっていて、買わずにはいられなかったのよねぇ………はぁ~…今更だけど、もの凄い出費していたわねぇ………。

 だっていうのに、そっちも、内容はおぼろげだし、タイトルなんてまるっきり記憶にないのよねぇ。


 じゃなくて、(いま)はこの【黄昏(たそがれ)解放(かいほう)】のイベントをなんとかすることよ。

 攻略できなくていいから、生きて五体満足で脱出(だっしゅつ)よ。


 とにかく、思い出した記憶とコウちゃんのナビゲーションをたよりに、なんとかしないとね。


 あの【黄昏(たそがれ)解放(かいほう)】には、色々(いろいろ)な動植物が存在していたけど、どのくらいの動植物が、普通に浸透(しんとう)しているのかしら?

 魔物の代表で低レベルのモノって言うと、定番のスライムやオークとかよねぇ………。


 前世の記憶どころか、シルビアーナとしての意識や思考も、あの()まわしくおぞましい呪具(じゅぐ)の3点セットによって、かなり制御(せいぎょ)されていたセイで、この世界の常識的なことからして知らないのが現実よねぇ………はぁ~………。


『ますたぁ~………』


 思考におちいった私に、コウちゃんが心配そうに声をかけてくる。

 その暁色(あかつきいろ)の双眸はその心情を(あらわ)すように、不安に()れていた。


 考えてみたら、コウちゃんみたいなマスコットキャラなんて居なかったわよねぇ………。

 コウちゃんは、(かく)しキャラだったのかしら?

 【狂いし神子の討伐(とうばつ)】を攻略しないと出現しないとか………。


 じゃなくて、コウちゃん不安がっているわね。

 きっと、この部屋を見て引いているって思ったのね………。

 こういうのは、視界(しかい)に入るだけなら全然大丈夫だけど………。


 はぁ~……対処方法がわからないわぁ。

 ここは、コウちゃんにナビしてもらいましょうか?


「ふぅ~………大丈夫よ、コウちゃん………ちょっとびっくりしただけよ。まさか、何の変哲(へんてつ)も無い石壁が、植物の(つる)でできた壁に変化するとは思わなかったから………」


 まじまじと植物の壁を見回し、私はコウちゃんを肩から両腕に(うつ)して抱き()める。


 うぅ~ん…定番のもふもふは(いや)されますわ。

 ふわふわの毛皮から少し出ている3対の翼を()でてから、私はコウちゃんに聞く。


「こうしていても、何も始まらないわね。とりあえず、私は何をしたら良いのかしら?」


 私の言葉にコウちゃんは、もふもふされたことでうっとりさせていた顔から、ハッとして言う。


『……あっ……うん…あのねぇ……まず、腕輪を見付けるのぉ~……この部屋の壁のどこかに()まっているはずなんだぁ~………左の腕輪と(つい)なんだぁ~………』


 そう言われ、私は植物の壁を改めて見回す。

 うねる(つる)のところどころにそみやら()(みの)っているのが見える。


 ふむ……ということは、あの花の蕾みか、()の中にあるとふんでいいのかしら?

 もしくは、華々(はなばな)しく、あるいは(りん)とした、もしくは静かにたたずむように咲く花の華芯(かしん)(かく)れているのかしら?


「そうなの? それじゃ、まずはコウちゃんの言う、その腕輪をこの部屋の中から(さが)さないといけないのね」


 この高性能インベントリ機能付きの腕輪と対ねぇ………。

 ということは、何か特別な機能が付属しているってことよね。

 それは、是非(ぜひ)ゲットしたいわね。


 そう言えば、課金(かきん)をしても、絶対に手に入らないっていう、幻のアイテムが存在してたわねぇ………。

 それって、ここやこういうダンジョンの中にあるってことよね。

 嗚呼(ああ)、あの課金(かきん)しまくってゲットしたアイテムがあったら、色々(いろいろ)と簡単にできのよねぇ………。


 そんなことを考えながら、私は腕の中に抱き込んだコウちゃんを肩へと移動させ、手直の植物の壁へと近寄(ちかよ)り手を伸ばす。

 (こわ)がっているだけでは、このイベントは勝手(かって)に終わってくれたりはしない。

 たとえ、こちらも時間が停止した無間地獄(むけんじごく)の空間だったとしても………。


 左手首に()めた腕輪の(つい)を見付けるまで、たぶんこの部屋から出られないだろうしねぇ………。

 そのアイテムに興味あるし………とりあえず、(さが)そう。


 私が植物の壁に手を伸ばすと、植物がサッと()ける。


「へぇ? えっ? えぇぇぇぇぇ~…ここの植物って、(さわ)ろうとすると()けるのぉ?」




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