031★最初のお部屋は想像していたモノとは全然違いました
作者は豆腐メンタルなので、石は投げないでやってください。
設定はユルユルガバガハなので、突っ込みはしないで下さい。
感想は受け付けていません。(すぐにへこたれて書けなくなるのでゴメンナサイ)
主人公は、かなりマイペースです。
生活環境が最悪だったため、この世界の常識はほとんどありません。
あぁ…でも本当に対なのねぇ…部屋の壁際に壷が鎮座しているわ。
とは言え、さっきあっちで飲んだから、飲んで確認する気ないわよねぇ………。
「コウちゃん、この壷の水も飲んでも大丈夫なモノ?」
私の確認に、コウちゃんはコクコクする。
『大丈夫だよぉ~………でもって、飲みたくなくても、ちょっと飲んでおくと、後でお得お得だよぉぉ~………』
楽しそうにそう言うコウちゃんは、何でお得なのかは教えてくれる気はなさそうである。
まぁ…害が無いお水なら良いか………。
そう思った私は、その壷のお水の水面に指先を付けて、口元へと引っ張りツルッと飲み込んだ。
お水が喉を通り、胃の腑へと滑り落ちた瞬間、私の中で何かが混ざり合い、暖かく大きな力へと変化したことに気付いた。
コレって……もしかして、飲んだお水のセイ?
だから、コウちゃんは飲んだ方が良いって言ったのかな?
きっとこの不思議な現象には、深い意味があると思うし………。
ちょっとびっくりした私は、その暖かく大きな力がゆっくりと私の中で収まっていくのをただ黙って待っていた。
当然、コウちゃんは何も言わずにいた。
程なく力が穏やかに収まった頃に、私はコウちゃんに言う。
「とりあえず、このお水が入った壷も収納して、反対側の部屋に行こうか?」
『うん、 ここで必要なモノって、ソレ(水入り壷)だけだから………』
それを聞いて、私はコウちゃんに頷き、その部屋にある姿見みの大鏡の前に立ち、鏡面に両手をあてて魔力を流す。
流石に、こう何回もやると慣れてくるものね。
そう言えば、魔力を行使するのは慣れと想像力が重要だって言ってたわねぇ………。
そんな埒も無いことを考えつつ大鏡を通り抜けると、反対側の回廊へと出で居た。
「あれ? 右側にある安全地帯の休憩室じゃないの? そこを越えて、回廊の方に出たのかしら?」
私の呟きに、肩のコウちゃんが嬉しそうに言う。
『正解だよぉ~……あの両方の部屋で、両方の壷のお水を飲んだから、直接こちら側の強欲の回廊に出れたんだよぉ~………』
そのセリフを聞いて、本当にコウちゃんが居てくれて良かったなぁ~と思う私であった。
とりあえず、反対側の強欲の回廊に出たんだから………。
あっちの時と同様に、全部屋の中のモノを回収すれば良いってことよね………たぶん。
「それじゃ、1部屋づつ確認して行きますか? コウちゃん、最初に入るべき、お勧めの部屋ってある?」
私の言葉に、コウちゃんは強欲の回廊に並ぶ部屋の扉をジィーっと見てから言う。
『ますたぁー…1番最初に入った方が良い部屋は近くに見当たらないから、扉を開けずに、この強欲の回廊をとりあえず歩いてぇ~……見付けたら言うから………』
空間移動の都合上、最初に入った方が良い部屋の側には出られなかったらしい。
ほとんどナビゲーターと化したコウちゃんを肩に、私は強欲の回廊の壁を確認するように見ながら、ゆっくりと足を進める。
そして、いくつかの扉を通り過ぎた頃に、コウちゃんが肩から身を乗り出す。
『あぁ~よかったぁ~……あったよぉ~…ますたぁー………』
「えっ? どれ? コウちゃん? どの扉かしら?」
私の質問に、コウちゃんが答えてくれる。
『あの青い扉にぃ赤い花が描かれた部屋が、最初に入るべき部屋だよぉ~……でも、中を見て驚かないでねぇ~………』
コウちゃんの言葉に、私は?を浮かべつつも頷いて、赤い花の描かれた青い扉に手をかけて押し開いた。
そうして、扉の中を見るが、ソコには何も無かった。
そう、がらんどうの広い空間だけの部屋でしかなかったことに、私は肩透かしとともに違和感を覚える。
『ますたぁーが感じた違和感の通りだよぉ~………中に入って、扉をきちんと閉じないと、本当の部屋の中の様子を視認できないんだぁ~………』
コウちゃんの説明に、私はクスッと無意識に笑ってしまう。
RPGの隠しアイテムを得るための定番の設定に、懐かしいゲームの数々の記憶がふわりと脳裏に浮かぶ。
そう言えば、私が楽しんでやっていたゲームってRPGが多かったわよねぇ。
いや、育成もそこそこやってたけど。
そういえば、乙女ゲームはあまりやってなかったわねぇ………。
それが、あんなエロゲー会社が発売した、やり込み要素が盛り盛りのRPG込みの乙女ゲームにハマっちゃうとわねぇ………。
そんなコトを思いながら、扉を振り返ってキッチリと閉めた。
カチンッという音と共に、どこかでブーンと言う音が響いた。
私は、室内がどう変化したかを確認するために振り返った。
そこは、最初に扉を開けた時に見えた無機質な石壁が綺麗な生きた植物が上下左右ところかまわず覆う部屋だった。
「えっとぉ~……これって………」
そう、何も無い無機質な石壁だったはずの壁や天井は、何処の熱帯ジャングルかと思うほど植物に溢れていた。
それも、見たコトも無いような魔植物や怪植物である。
その中に、スチルだけにしか現われなかった神聖植物が混じっているなんて………。
さっき、コウちゃんが魔素と真那が濃い目っていただけあるわね。
魔素はその名の通り、魔の属性。
真那は、定番の神の力に由来する聖の属性。




