029★とりあえず、回復ですね
作者は豆腐メンタルなので、石は投げないでやってください。
設定はユルユルガバガハなので、突っ込みはしないで下さい。
感想は受け付けていません。(すぐにへこたれて書けなくなるのでゴメンナサイ)
主人公は、かなりマイペースです。
生活環境が最悪だったため、この世界の常識はほとんどありません。
コウちゃんてば、私の魔力を吸収してあれだけ大きくなったのに、あの壁に魔力を通したら縮んじゃったみたいなのよねぇ………。
あの壁を水晶壁に変えるのは、結構な量の魔力が必要だったようね。
それって、私から吸収して自分の体内に蓄えた魔力を消費したから縮んだのよね。
だったら、魔力をもう一度足せば良いのよね。
いや……けして瘦身美容をもう一度して、痩せたいからじゃないから………。
いいえ嘘です………本当は痩せて、もっと身軽になりたいです。
あのふとましい姿を考えると、あと、もう少し………せめて、もう一回りは痩せたいのが本音です。
私は自分の本音と向き合った後に、言い訳がましいことを考えてしまう。
ほら、コウちゃんだって縮んじゃったしぃ………。
最初に出会った頃のコウちゃんって、魔力枯渇でクマムシの乾眠のような状態だったって言っていたし………。
そう自分に言い訳するように思ってから、私はコウちゃんに言う。
「コウちゃん、今お水を飲んだお陰で、私の魔力ってほとんど回復しているから、分けてあげるね」
そう言って、最初に出会ったよりもかなり縮んで小さくなってしまったコウちゃんを肩から降ろし、両腕で抱きかかえる。
コウちゃんは、私のすることに抵抗しなかった。
『ますたぁー…良いの? さっきだって勝手に盗っちゃったのに………』
私から魔力及び脂肉その他を、吸収したことを気にしていたらしい………。
あらあら………私が望んだことなのにね。
本当に、コウちゃんって可愛いわぁ~………。
少しオズオズした雰囲気でそう言うコウちゃんに、私は笑って言う。
「良いに決まっているでしょう。コウちゃんは、もう私の家族みたいなものでしょう。それとも、そう言うのって嫌かな?」
私のセリフにコウちゃんは、小さくなってしまった両手で私の胸元に縋りつく。
『ううん…嬉しい…また、ますたぁーの魔力と……そのぉ…お肉をもらっても良い?』
断然オーケーですよ、コウちゃん。
私も本気で痩せたいのよぉぉぉぉ~………。
それで、コウちゃんが大きくもふもふになるならば、なお良しよ。
今までを考えればかなり減ったとは言え、まだまだかなりふくよかな私は、勿論、即オーケーを出しますよ。
私だって、感情制御その他をされていても、あのズドンッとした寸胴の姿は女の子として哀しかったのは事実ですから………。
それでも、強いストレスから常に食べることは止められなかったのよねぇ………。
そのお陰で、脂身がたっぷりの贅肉がたっぷりとついちゃったけど。
だから、私はコウちゃん言う。
「勿論よ、コウちゃん。できればもう少しお腹と………あと、太腿と二の腕を減らしたいわ」
年頃の女の子として、気になる部分を思わず口にしてしまう。
『うん、わかった。それじゃコウちゃんをお腹の前で抱えて、まずはお腹の部分の凝った魔力を重点的に引っ張って吸収するから』
コウちゃんからの答えに、私は思わず嬉しくて笑ってしまう。
「くすくす………それじゃ、よろしくコウちゃん。全身の溢れている魔力を意識して、丹田に集めるわね。思いっきり引っ張り出して吸収してね。本気で、もう少し身軽になりたいのよ」
そう言って、私は全身からお腹へ………それも下腹の辺りに、身体から溢れている魔力を溜めるように意識する。
勿論、コウちゃんの吸引力に負けて倒れたら困るので、背中は部屋の壁につけるようにしていたことは言うまでもない。
あぁ…コウちゃんの小さくなったお手手が、まだぷよぷよのお腹をもみもみすると、ふわりっと暖かくなって、魔力がすぅーっと抜けていく感覚があるわぁ~………。
くすくす…本気で、これは痩身美容ね。
やっぱりボンッキュッボンッは女の理想よねぇ………。
とは言っても、そんなに大きな胸もお尻もいらないけどね。
喪女仲間の友人は、たしかにふくよかだったけど、胸もお尻もババーンっとあるタイプの彼女が、常々………。
『こういうのは、有りすぎても大変なのよぉ。肩は胸の重みで凝るし、ちょっとデザインとか良いなぁ~とか思ったズボンも、お尻が大きすぎて入らなかったりするし………』
って、言っていたものね。
そんなコトを考えている間に、腕の中にいたコウちゃんが少しずつ大きくなり、ふっくらで大きいメインクーンさん並みに変化していた。
『ますたぁー…ありがとぉ~…コウちゃんかなり回復したよぉ~………』
そのご機嫌を表すように、背中の3対の翼はパタパタしていた。
よくみると、額の小さな角もしっかりと自己主張するほどの大きさへと変化していた。
「うぅ~ん可愛いわぁ~コウちゃん。ちっちゃなコウちゃんも可愛いけど、やっぱりもふもふを堪能できる大きさがいいわねぇ~………」
そう言って、私は大きさが元に戻った………よりも、更に大きくなったコウちゃんをひとしきりもふもふするのであった。




