表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
悪役令嬢は婚約破棄されて覚醒する  作者: ブラックベリィ


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

28/54

028★等身大の大鏡の先は?


作者は豆腐メンタルなので、石は投げないでやってください。

設定はユルユルガバガハなので、突っ込みはしないで下さい。

感想は受け付けていません。(すぐにへこたれて書けなくなるのでゴメンナサイ)


主人公は、かなりマイペースです。

生活環境が最悪だったため、この世界の常識はほとんどありません。




 大鏡に(うつ)った少女の頭髪は、青みすら()びた銀糸。

 その瞳は、綺麗な薄紫色。

 

 私は思わずキョロキョロと周囲を見回す。

 周囲には、やはり誰も居なかった。

 そして気付く、そのふとましいが、それでも綺麗なといえる少女が着るドレスが、(いま)の自分が着ていたモノとさほど変わらないことを………。


 ちょっと待って、この色のドレス………って…えぇぇぇぇぇぇぇぇ………。

 もしかしなくても、やっぱりこの等身大の大鏡に(うつ)っているのって、私ってことぉ?

 驚いた表情のふとましい少女の肩には、コウちゃんがちょこなんっと(すわ)っている。


 まじまじと大鏡を見てから、私は自分の手を鏡面に触れさせて確認する。

 指先に触れた鏡面の感触と、(うつ)る手が同じように動いたことで、現状(げんじょう)をやっと(みと)めることができた。


 はぁ~………寸分(すんぶん)の狂いもなく同じように動いたわね。

 ってことは、やっぱり、このまだまだふとましいけど、可愛い子は私ってことんのね。


 いや、たしかに、寝ると小高い(おか)のようなお腹は、かなり()ったとは思っていたけど………。

 いや、確かに腰の後ろで蝶々結(ちょうちょむす)びしたけど、思っているよりはパーティードレスがズルズルになってなくて、ホッとするわ。


 ブカブカでお引きづりになってなくで良かった~………。

 だいぶ()せれたとは言っても、こうして大鏡に(うつ)った姿を見ると、まだまだね。

 いや、本当に身体(からだ)も動きも軽くなったけどね。

 あとで、もう一回………いや、二回……ううん数回、コウちゃんに痩身美容の施術(せじゅつ)してもらって()せたいわね。


 じゃなくて、(いま)は疑問や希望なんてモンは、いったん箱にしまって(たな)の中にしまいましょう。

 とにかく、この等身大の大鏡を通って次に進まないとね。


 私は無理やり意識を切り()えて、大鏡の鏡面に両の(てのひら)をペタッと付けてコウちゃんに言われた通りに魔力を込める。


 すぅーっと身体から再び何かが抜ける感触を味わう。

 それと共に、大鏡が内側から(ひか)りが(こぼ)れ始める。

 

 本当にねぇ…あんなにも感知すらできなかった魔力を、こうも容易(たやす)く使用できるんですものねぇ………どんだけよっ。

 あの3点セットのセイで、いったいどれだけ私はマイナスを背負っていたのよっ。

 それもこれも、まず間違い無く、あの脳内お花畑のルドルフ皇太子のセイだってことは、いやってほど理解(わか)るわね。


 まぁ……でも、そのお陰で可愛いコウちゃんと出会えたことには感謝するわね。

 だからと言って、あのお花畑のルドルフ皇太子や、あのビッチヒロイン達がやったことを許す気なんてさらさらないけど………。


 そう考えている間に、等身大の大鏡が(かがや)きを放ち、両手がスゥーっと何の抵抗もなく鏡面を通る。

 そのまま、私は一歩を()み出した。


 ちょっと微妙(びみょう)な感覚のズレを感じつつ、スカッという音がつきそうなほど簡単に等身大の大鏡を抜けたソコは………。


「今まで部屋の半分の規模(きぼ)の大きさくらいかしら?」


 室内は今まで部屋と違い質素な感じがした。

 ちなみに壁際には(つぼ)が置かれていた。


「あら、(つぼ)があるわ」


 そう(つぶや)いた私は、そのまま(つぼ)のところへと向かった。

 (つぼ)には、水のようなモノが首元(くびもと)の近くまで()たされていた。


 その(つぼ)に入った水のようなモノを見た瞬間、(みょう)な喉の(かわ)きを感じた。

 だから、私は肩にちょこなんっと(すわ)ったままのコウちゃんに(おそ)(おそ)る聞いてみた。


「コウちゃん、なんか喉が(かわ)いた感覚があるんだけど?」


 私の言葉に、肩のコウちゃんはケロッと答える。


『この部屋は正常に時間が(なが)れているからじゃないかな? 別に危ないモノは入ってないよ。その水は回復薬みたいなモノだから……喉が(かわ)いているなら飲んじゃえば……なんなら、その(つぼ)もインベントリに入れちゃえばいいよぉ~………』


 コウちゃんのセリフに、そういうモノなんだと、私は深く考えずに、(つぼ)の水面へと指先を付けて、唇へと(みちび)く。

 それが、どういうモノかなんて考えもせずに………。


 回復薬の役目を果たすという水は、ほどよく冷えていて、つるっと口腔(こうくう) へと(すべ)り込む。

 私は水の感触を感じた途端(とたん)、心身にまっていた疲労感らしきモノがすぅーと消えるのを感じたのだった。


 喉の(かわ)きが消えて、心身(しんしん)(いや)される感覚に()(ひた)して、しばらくその心地良さに双眸(そうぼう)()じてうっとりする。


 はぁ~……確かに、コウちゃんが言ったように、この(つぼ)のお水は回復薬みたいなモノが混じっているようね。

 でも、ただの水よねぇ………たぶん………。

 じゃなくて、回復薬みたいなモノだっ言うならコウちゃんも飲めば良いのに………。


 そう単純に思った私は、肩に乗るコウちゃんに言う。


「そう言えばコウちゃん、なんか(ちぢ)んでない? 回復薬になるなら、この(つぼ)のお水を飲んだ方が良かったんじゃない?」


 私のセリフに、コウちゃんは首を()って答える。


『ううん…残念だけど、この(つぼ)のお水じゃコウちゃん回復できないんだぁ………』


 コウちゃんのセリフに、私はちょっと考える。


 えぇーと…理由はわからないけど、回復薬の入ったお水じゃコウちゃんはダメなのね。

 あっ…だったら、私の魔力を分けてあげれば、また元のサイズに戻れるのかな?


 あの時、コウちゃんは私の身体(からだ)から(あふ)れた魔力が、濃縮(のうしゅく)された状態で滞留(たいりゅう)して、脂肉(あぶらにく)となっているって言ってたわね。

 その脂肉(あぶらにく)の状態になっている魔力を、私から吸収(きゅうしゅう)して、コウちゃんは大きくなったのよねぇ………。




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ