276★シアちゃんに天使シリーズってある意味で最強ね
作者は豆腐メンタルなので、石は投げないでやってください。
設定はユルユルガバガハなので、突っ込みはしないで下さい。
感想は受け付けていません。(すぐにへこたれて書けなくなるのでゴメンナサイ)
主人公は、かなりマイペースです。
生活環境が最悪だったため、この世界の常識はほとんどありません。
幸いなコトに、シアちゃんがジオンにおとなしく抱っこされいるお陰で、シアちゃんが赤ちゃんを抱っこしているコトは誰も気付くコトは無かった。
流石に、コウちゃんとガッちゃんのふたりがかりで透過術をかけて、更に私が厳重にその存在を隠蔽しているので、万に一つも赤ちゃんの存在がバレるコトは無いはずである。
私は走るに近い速足で、シアちゃんを軽々と片腕に抱いて歩くジオンの側を伴走する。
ジオンの一歩が私にとって、二歩とは言わないけど、確実に一歩半はあるわね。
たしかに私のこのアバターの身体能力は高いんだけど、ジオンとの身長差による歩幅が違うセイで、小走りに近いのよねぇ………はぁ~………。
そんなちょっと気分的に忙しない中、私は内心でホッとしていた。
それにしても、本当に良かったわぁ~………シアちゃんにさっさと天使シリーズを着せておいて………。
流石、あのエロゲー会社が創造った女の子用の特別装備だけあって、エロ可愛い爆上げの天使シリーズよねぇ~………。
そのお陰で、シアちゃんを迎えに来た騎士団員達へのいい目眩ましになっているものね。
だってリーダー役のメラルク副団長さん以外の騎士団員さん達は全員男性だからねぇ………クスッ。
儚げなシアちゃんに、天使シリーズの姿は、男性の騎士団員さん達にはちょっと刺激が強かったかなぁ?
ある種の最強装備って謳い文句が付いている装備だけあるわね。
そのお陰で、天使シリーズを身に付けたシアちゃんをガン見して、メラルク副団長にカミナリ落とされたくなくて、ほとんどこっち(=シアちゃん)を見ないから助かるわねぇ………うふふふ。
なんて考えながら、私達は魔物に出会うコトなく、フォレンの街に入るための門へと難なく短時間でたどりついた。
うん、完全に太陽が沈む前に、フォレンの街にたどりつけたわね。
1番体力のないシアちゃんが、素直にジオンに抱きかかえられて移動できたのも大きいわね。
【牢縛の神殿】の開いた観音扉から覗いた時は、夕闇が迫ってきているという感じだったのに、今は微かな陽光も消えて、ほぼ真っ暗になっているものねぇ。
そして、門の真ん中で腕を組んで待っていたのは………。
たぶん、彼が団長さんだね。
たしか、グランツ団長でしたっけ。
あぁ~あ、なんかあの姿って娘の帰宅にやきもきする、まさに心配性なお父さんね。
ジオンに抱き抱えられたシアちゃんの姿を見て、あからさまにホッとした表情と雰囲気になる。
門の左右に立つ門番役と、グランツ団長の側に控えている騎士団員は、シアちゃんを認めて、やれやれという表情をしていた。
「ただいま戻りました」
端的に報告するメラルク副団長に頷き、門へとシアちゃんを抱えたまま進むジオンに、グランツ団長がずかずかと近寄る。
が、スッとジオンは手が掌1枚届かない程度離れる。
それでもシアちゃんを心配し、その身体に傷など無いか確認しようと手を伸ばすが、一度も触らせなかった。
「遅いから心配したぞ。何かあったのか?」
どうあっても、ジオンがシアちゃんを触らせる気が無いコトが理解ったグランツ団長は、仕方が無いという表情をして、シアちゃんに話しかける。
シアちゃんはジオンの腕の中で小首を傾げてから、ちょっとだけ肩を竦めて言う。
「ジオンの行動を束縛していた【封印】は、とりあえず、あの神殿のお陰で解けました。すみません、なんか疲れちゃって………。ジオンの【封印】が解けた理由とかは、明日か明後日にでも話しにきます。………とにかく、なんかクラクラするので、宿屋に帰って休みます」
もう、グランツ団長に説明する気ゼロだね、シアちゃん。
いや、たぶん今言った通り、疲れているんだよね。
なんせ、マジでシアちゃんの身体って脂どころか、肉もほとんど乗ってなくて、ペタペタのガリガリだものね。
というか、ここに長居するのは不味いものねぇ………。
今はコウちゃんとガッちゃんの透過術と私の隠蔽で、完璧に腕の中の赤ちゃんを隠しきっているけど、いつ目が覚めるかわからないものねぇ………。
もし、シアちゃんが抱きかかえている赤ちゃんのことがバレたら大変だもの。
だいたい、あの2人組の説明なんて絶対にできないから………話しようがないもの。
だって女神の愛し子である【神子】を解体しちゃったから、その代替として、あの2人組が用意したある意味では新しい【神子】でしょう、シアちゃんが抱っこしている赤ちゃんって。
私にも、さすがに説明不能だしねぇ………。
だいたい、解体された【神子】から誕生した神獣であるコウちゃんやガッちゃんのコトだって説明なんてできないもの。
もしかりに、万が一にでもバレたとしても………その説明なんて、やっぱり無理だもの。
なんて私が思っているうちに、ジオンが上手くグランツ団長とメラルク副団長をかわして、門を通り抜けていた。
勿論、私とフリード君もしっかりとシアちゃんの側を確保しつつ、同行している。
「まっ…しょーがねぇーなぁ…シアは、十分に休養をとれよ。ジオンのコトは後で聞かせてくれ。一応、イリスに聞いておくから、帰って良いぞ。ジオンだっけ、シアを頼む。あと、フリードだったな。シアには滋養のあるメシをキチンと食わせてくれよ」
そう言って、ちょっと嘆息したグランツ団長は、メラルク副団長と一緒にシアを迎えに出た騎士団員達に話しを聞くために、詰所へと戻って行った。




