271★赤ちゃんは繭から出て来たことにしましょう
作者は豆腐メンタルなので、石は投げないでやってください。
設定はユルユルガバガハなので、突っ込みはしないで下さい。
感想は受け付けていません。(すぐにへこたれて書けなくなるのでゴメンナサイ)
主人公は、かなりマイペースです。
生活環境が最悪だったため、この世界の常識はほとんどありません。
私の中で、たった今思い浮かんだ結論を、赤ちゃんを抱くシアちゃんとその隣りでちょっとおたおたしているジオンをチラリと見て言う。
「ねぇ………その赤子をシアとジオンとフリード君で育てるのは決定でしょう。だったら、少しでもそれが不自然にならないように、本来は、フリード君の魂が入っていたっていう繭にいたってことにしない。シアが持ち帰った繭の中、この赤子が【封印】されていたってコトにしちゃえば良いのよ」
私の言葉に、シアちゃんはきょとんとして、不思議そうな顔で答える。
「えっだって繭はもう、無いよ」
だぁぁぁぁぁぁ~……シアちぁぁぁぁ~ん…本当に、天然だわぁ……はぁ~………本当にもう………嘘も方便って言葉を知ってる?
実際に、繭がまだあるか無いかじゃなくて………そういうコトにしたらって言う意味なんだけどねぇ………通じていないわ。
さて、どう言ったら……と思いつつ、私が口を開く前にフリード君が嘆息している。
きっと、私と同じコトを考えたんでしょうね。
「まま、あの繭は借りた部屋に【封印】して置いて来たって言ってあるから、それは大丈夫だよ」
フリード君の言葉に、ガッちゃんが提案する。
「でしたら、その赤子は、ここ(=【牢縛の神殿】)で見付けたではなく、部屋に戻って繭を抱いていたら、繭がシュルシュルとほどけて、その中から赤子が出て来たというコトにすれば良いのでは?」
もうこうなったら、シアちゃんにはこうした方が良いを提案して、追い詰めてもう後がないっていう雰囲気で、次々と決めて行くしかないわね。
じゃないと、何時まで経っても話しが進まないわ。
シアちゃんってば、今世ではかなぁ~り過酷な生活してきたセイで、急に自由んなったコトで、へんにお花畑になっているようだからね。
ここは口を挟む暇がないほど、ガンガンと内容を決めちゃって、話しを進めないとだね。
だから、私は楽しそうに両手を合わせ、頷いて言う。
「そうね、それが良いわね。私達が、その赤子に透過をかければ、腕に抱くシア以外からは、誰にも見えなくなるものね」
私の言葉に、ここに来るまでに通った門番をしていた騎士団員に、赤ちゃんの説明をしないで済むと言う事実に気付いたのか、シアちゃんは腕の中の赤ちゃんを見下ろし、抱きなおしながらジオンを見上げて小首を傾げる。
「この子を連れて帰って、育てちゃダメかな?」
そんなシアちゃんに、ジオンの口角が僅かに上がる。
あ~あ…ジオンってば一瞬で陥落ぅ~………もう、連れて行くの決定だわ。
シアちゃんの自覚なしのあざ可愛いぃ~………には勝てないよねぇ~………私でも、ダメって言えないわ。
何と言っても、はたから見ていてさえ、あの可憐で儚げな風情でのおねだりは強烈だもの。
私も、シアちゃんに、真っ向からあんな風に小首を傾げて見上げられたら、その気がなくてもクラクラになっちゃうわね。
うん、ここは負けてもしょうがないわね、ジオン。
なんて頷く私の目の前で、ジオンはちょっと照れくさそうな表情になる。
うん、にぶい私でも理解るわ。
今、絶対に思ったわね。
俺達の子って………はぁ~…お熱いことぉ~………。
私なんて、キケンなヤンデレしかいないのにさぁ~………。
じゃなくて、外伝でもレイパレ(R18)だからね。
この先、シアちゃんに対して、ジオンがヤンデレするのもありか………とは言っても、きっとさきのコトだよね。
私だって、この腕輪の中の子達を蘇生して、覚醒させたらシアちゃんとしお別れだし………まぁ、ガンバレ…シアちゃん。
とりあえず、今は当座のコトね。
なんて思っている間に、ジオンが了解の言葉を口にする。
「いいんじゃないかな。大事に育ててやれば。この子も幸せを感じられ、優しい子に育つさ」
そんなジオンとシアちゃんに、ちょっと不服そうなフリード君だったが、シアちゃんが視線を向けた途端、嬉しそうに尻尾を無意識に振っている。
うん、お尻尾って良いわぁ~………うふふふ……感情表現が豊かで………。
「クスクス………これで、フリードはお兄ちゃんね。頑張ってこの子を可愛がってね、フリードお兄ちゃん」
うん、シアちゃん…それフリード君には、ちょっと残酷な発言だから………まぁ、気付いてないよね。
フリード君にとっては、シアちゃんは最上の主だろうしね。
兄弟としてうまく行くと良いね。
その子も、なんか役目ありの【神子】らしいしねぇ。
つーか【調停者】って何よ?
ジオンには、その意味がわかるのかしら?
レイパレ(R18)には無かったけど、外伝にはあるシステムなのかな?
あとで、シアちゃんに確認しないとね。
私がちょっと考えている間に、フリード君は優しい口調でシアちゃんの言葉に答えていた。
「うん、フリードは頑張って良いお兄ちゃんになるよ、まま」
まぁーなんて微笑ましいと思っている時に、ガッちゃんが突然警告の言葉を発する。
「マスター、コウ、ジオン、フリード、シアさん、騎士団員らしき集団が、この神殿に向かって来ています」
その瞬間、全員に緊張が走ったコトは言うまでも無い。




