270★とんでもないお荷物は、赤ちゃん
作者は豆腐メンタルなので、石は投げないでやってください。
設定はユルユルガバガハなので、突っ込みはしないで下さい。
感想は受け付けていません。(すぐにへこたれて書けなくなるのでゴメンナサイ)
主人公は、かなりマイペースです。
生活環境が最悪だったため、この世界の常識はほとんどありません。
私の不安を嘲笑うように、第9の水晶柱が仄かに内側から発光し、その輝きが微粒子となって消えた中心に、赤子が忽然と出現れていた。
うわぁ~どっから出現れたのよ。
………じゃなくて、予感的中じゃないの。
今のシアちゃんに、赤ちゃんなんてお荷物以外の何物でもないわよ。
それにしても、うぅ~ん………前世で………従姉妹の出産祝いを持って産院に訪れた時に見た赤ちゃんより小さいわね。
まぁ…ぱっと見したところ、獣相の特徴はなさそうね。
耳のカタチも普通だし、角も無いし、瞳の方は、開いてみないとわからないし………じゃないでしょう、私。
ダメだわぁ………つい、現実逃避したくなっちゃうわ。
でも、やっぱり今のシアちゃんに赤ちゃんなんて無理じゃない?
ジオンになんてもっと無理だしねぇ………。
フリード君は、そういう意味では未知数だけど………なんか子供帰りしているっぽいところあるからねぇ………。
うわぁ~…先行き不安しかないわ。
つっても、赤ちゃんを託されたのシアちゃんなのよねぇ。
だから、たしかに前世は同郷人だけど、赤の他人である私にはどうするコトもできないのよねぇ………。
はぁ~………あの2人組の意味深な言動を疑っていたけど………やっぱり、厄介ごとだったわねぇ。
私にできるコトなんて、精々が、ジオンとフリード君に魔王シリーズを着せる程度かな?
んでもって、魔王シリーズの耐久性が限界にきたら、装備の変更が出来るように、更に上のランクの神魔シリーズも渡さないとね。
後は、私がシアちゃんに助言できるようなコト………うん…パニくってるからかなぁ?
残念なことに、なぁ~んにも思い付かないわ………はぁ~………。
なんて思っていると、シアちゃんが目の前に浮かぶ赤ちゃんに引き寄せられるように、ふらふらと第9の水晶柱へと近寄って行く。
「赤ちゃん?」
そう無意識に呟いたシアちゃんは、スッと第9の水晶柱の中に浮かぶ赤ちゃんに手を伸ばした。
まるでそれに反応したかのように赤ちゃんは、滑るようにしてシアちゃんの腕の中へとスッポリと収まる。
はぁ~………どう考えたって…面倒事よねぇ~………。
見るからに華奢で、病的なほどガリガリで衰弱状態のシアちゃんに赤ちゃんなんて………かなぁ~りどころじゃなく、無理があるわ。
だからって、赤の他人の私がなにかできるコトなんて、装備を手渡すこと以上のことなんてできないし………。
ああ、埒も無い思考がグルグルしてるわ。
っていうか、この赤ちゃんっていったい何なのよ?
そう思う私のこころの問いかけに答えるように、再び双子?の青年達がハモって言う。
[[あの女神の【神子】は解体しちゃったからね。同じ役割を持つ子がこの世界には必要だからね。ただ、あのバカ女が創造った【神子】と違って、キケンな爆弾は抱えていないよ。きちんとこの世界の【調停者】の能力を持ち、ちゃんとした【理】を司る子だよ。このまま、この神殿の中に【封印】したままにしておいたとしても、世界の【調停者】が必要になり、その時が来れば、覚醒して勝手に動くけどね。できれば、普通の子供として育ち、この世界を愛する者になって欲しいんだ。つーコトで、ジオンと解放者さんよろしくねぇ~………]]
えっとぉぉぉぉ~………女神の【神子】と同じ役割…って何?
いや、それより【調停者】ってどういうモノなの?
だいたい、そんな言葉、レイパレ(R18)で聞いたコトないんだけど。
………じゃなくて、女神の愛し子たる【神子】神子に爆弾ってどういうこと?
それて、なにか不味いモンがあって、女神の【神子】を解体したってコトなの?
いや、今考えるのはそこじゃなでしょ、私。
とりあえず、この伝言映像を考えると、最初からジオンをこの世界に縫いとめる気だったんじゃないかしら?
どう考えても、あの2人組みはジオンに後を追いかけさせる気なんて無いわね。
赤ちゃんの存在をなんらかのカタチで………というか、こういう状況で残しているんだから………ジオンに面倒を見させる気だったって言うことよね。
いや、ジオンを解放した者(=シアちゃん)に授けることで、確実にこの世界に足止めすることを目論んでいるのは火を見るよりもたしかね。
そんな疑念だらけの中、双子のように良く似通った2人の映像による伝言は完全に終わっていた。
シーンと静まり返った中で、私は赤ちゃんを愛しそうに抱っこするシアちゃんを見る。
その隣りでは、かなぁーり複雑ながらも、赤ちゃんを抱くシアちゃんを見て、頬を緩めているジオンに嘆息する。
あぁ~あ…何を想像しているか、よぉ~くわかる顔してるわ。
どうせ、シアちゃんと自分の子………なんて考えているんでしょうね。
じゃなくって、現実問題として、シアちゃんが赤ちゃんを抱えて、そのまま連れ帰るのは絶対に不味いわね。
私のカンがすっごい警鐘をガンガンに鳴らしているわ。
なんせ、シアちゃんが抱っこしている赤ちゃんは女神の【神子】が持つ役割を付与されている赤ちゃんでしょうし。
ここは……そぉ~ねぇ………うん………そうだ、シアちゃんがこの神殿から持っていった、繭よ。
シアちゃんを気にかけている人達の間では、まだ存在しているコトになっているんだから、其処(=繭)から出現れたことにすればいいのよ。




