269★やっぱり、ここは念には念を入れて確認をしましょう
作者は豆腐メンタルなので、石は投げないでやってください。
設定はユルユルガバガハなので、突っ込みはしないで下さい。
感想は受け付けていません。(すぐにへこたれて書けなくなるのでゴメンナサイ)
主人公は、かなりマイペースです。
生活環境が最悪だったため、この世界の常識はほとんどありません。
「嫌なモノは感じないよ。純粋に魔晶石な気がする。けど、その前に、もう1度それを、この【牢縛の神殿】の柱に嵌め込んでみたら? ジオンは、呪縛された自分と繭(=第8の神獣たるフリード)を【封印】(=安全に保管)する意味を込めて作られた神殿だから、もうなにも無いだろうって言うけどさぁ………。僕からしたら、あの2人の性格を考えると、それだけじゃないんじゃないかと思うんだよね。なんか、まだ、何かありそうって思うんだ。僕の勘だけどね。だから、あいつら(=【神子】から誕生した兄弟姉妹)の蘇生に使用する前に、その辺をちゃんと確認した方が良いと思うんだよね。あっ…勿論その前に、コウちゃんは触って安全をちゃんと確認してね」
ガッちゃんの言葉に、私も無意識で頷く。
そうね、コウちゃん達の言動から考えて、まだ、何かあるかも知れないわね。
なんか仕掛けがあるかも………だって…なんか…こう…あの2人組って、どこか悪戯好きそうな雰囲気があったんだもの………。
なんて思っている間に、コウちゃんは大胆にも白色の大きな魔晶石に手を置いていた。
その愛らしい姿に、ついつい頬がぴくぴくしてしまう。
ああ、ダメだわぁ~………そんな場合じゃないのに、デレてしまいそう。
本当に、コウちゃんのそういう姿って可愛いわぁ~………懐かしいわねぇ。
うふふふ………前世の時のあの姿が思い出されるわ。
何時まで経っても子供で、ネコじゃらしを振りまわすと夢中で追いかけていたわねぇ。
「ど…どうかな?」
私が夢想に逃避している間に、シアちゃんが不安そうに見守り、つい問いかけていた。
それに対して、コウちゃんはケロリッと答える。
「うん、大丈夫だね。コノ大きさのがあと3個使えて、中ぐらいの8個も使えるなら、全員を起こせるね」
フリード君の掌の上にある残り3個の大きな魔晶石と、ジオンの掌の上に置かれている8個の魔晶石を見て、コウちゃんは感慨深げに言うが………。
さっきの言動を考えると、同じ女神の【神子】から誕生した兄弟姉妹が覚醒するのは素直に嬉しいけど、確実に私の愛情が、そのぶん減るって考えているわねぇ………はぁ~………。
どうして、そんなにコウちゃんは自分に自信(=私に愛されているという)が無いのかしらねぇ?
そして、それはガッちゃんも一緒みたいね。
………じゃなくて、話しを進めないとね。
それに、この【牢縛の神殿】には、この魔晶石達による仕掛けが、まだあるかも知れないものね。
さてはて、いったい何があるのかしらねぇ?
先に自分達に施された【封印】を解除て、ジオンにかけられた呪詛の縛鎖の解除を諦めて、裏切り者達を追い駆けたあの2人組って、かなりイイ性格していそうだしねぇ………。
逆に、ジオンは生真面目で、愚直って感じだから、そういう意味で煙たがられていたんでしょうねぇ………。
だからこそ、真っ先に裏切り者達に【封印】されたんでしょう………たぶん、きっと。
そんなコトを考えながら、私は言う。
「それじゃぁ~……とりあえず、魔晶石の大4つの内のひとつが平気だったんだから、全部平気だろうってコトで、この魔晶石の全部を柱のもとの定位置に嵌め込みましょうか」
そう私が言えば、シアちゃんも頷いて言う。
「じゃあ、その元の位置を知っている私が指示するから、2人で嵌め込んでねぇ………。私がちまちまと嵌め込むよりもジオンとフリードがぱっぱと私が指し示した元の位置に嵌め込んだ方が早いと思うから」
くすくす………シアちゃんも、ソコは自覚あるのね。
自分で動くよりも、フリード君やジオンに任せた方が早いって………。
なんてことを私が思っている間に、シアちゃんの指示にしたがったジオンとフリード君の手によって12個の魔晶石は元の定位置に嵌め込まれていった。
12個全部が嵌め込まれた後、シアちゃんは最後のキーアイテムである扇を開いて、第9の水晶柱の中の魔法陣の上にそっと置いた。
ふぁ~あ………綺麗ねぇ~……水晶柱がまるで、数多の花火を咲かせて渦巻いているわ。
そんな感想を持っている間に、水晶柱そのものが虹色に変色した後、透き通った紫色に落ち着いていた。
えっとぉ~…この色ってぇ………共通の紫色ってコトで、あのシアが浄化した魔晶石を入れてみたら良いのかな?
欲たけずに、謙虚に誠実にって行動したらなにが出現れるのかしらねぇ?
シアちゃんのセリフじゃないけど、まず、やってみないとね。
そう思った私は、シアちゃんが水晶柱の中に置いた扇の上に、インベントリにしまっておいた紫色の魔晶石をソッと置いてみた。
その直後に、また、あの2人組のハモった声が響いた。
なんか、一人称は僕と俺だけどぉ………。
よぉ~く似ているから、この2人組って双子なのかなぁ?
そんな感想を持つ私を余所に、楽しそうな響きを持った声が言う。
[[クスクス…正解ぁ~い…ジオンを解放した人って凄いねぇ~………ご褒美のお宝をきちんと持って行ってねぇ~………あっ…返品不可だよぉ~………]]
えっとぉ~………返品不可…ってなんですかねぇ?
いったい、なにか出現れるのでしょうか?
なんか、こう不安しか感じないんですが………。
私は、そのほがらかと言っても良いような2人の声の響き一抹の不安を覚えた。




