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悪役令嬢は婚約破棄されて覚醒する  作者: ブラックベリィ


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267/275

267★魔晶石、喉から手が出るほど欲しいです


作者は豆腐メンタルなので、石は投げないでやってください。

設定はユルユルガバガハなので、突っ込みはしないで下さい。

感想は受け付けていません。(すぐにへこたれて書けなくなるのでゴメンナサイ)


主人公は、かなりマイペースです。

生活環境が最悪だったため、この世界の常識はほとんどありません。


土曜日にちょっと雨濡れしたセイか、ちょっと寝込んでしまいました。

それでも、だいぶ復活したので、こんな時間ですが、更新しました。



 飼い主の愛情を独占したいって堂々と発言するコウちゃんとガッちゃんだけど、それでも、なんだかんだ言って兄弟姉妹思いなのよねぇ………。

 っていうか、魔獣や魔物っていう獲物を食べて魔力回復することができない子もいるようね。

 ふたりの会話からして、そういう子が神獣にいるんだ。


 いや、もしかしたら1度完全に魔力枯渇したことで、魔力を自力摂取できなくなっている可能性が高い子がいるってことかしらねぇ?

 それはかなり痛いわね。

 仮死状態から蘇生させたあとのケアが大変ってことだもの………。

 そうなると、ここは是(ぜ)が非(ひ)でも蘇生させるときは完全状態で復活させる必要があるわね。


 そんなことを考えている中、シアちゃんがコウちゃんとガッちゃんの言葉に頷(うなず)いてから、私を真っすぐに見て、何かを決意した表情で言う。


「あっ…そうなのね。………で、魔晶石のコトなんだけどね、ライム。私、この【牢縛(ろうばく)の神殿】でジオンのコブシぐらいの大きさの4個と、それよりも少し小さい8個の魔晶石を持っているんだけど。それを使って、女神の【神子】から誕生した神獣の残り子を蘇生させない? 対価は、神獣っ子の全員を見せてくれるだけで良いわよ。こんな機会じゃないと、女神の【神子】から誕生した神獣なんて見れるモノじゃないし」


 えっ…えぇぇ~……シアちゃんってば、ジオンのこぶし並みの魔晶石4個も持っているの?

 その上で少し小さいのが8個も持っているの?


 いやいや、その魔晶石が右の腕輪の中で、仮死状態で蘇生の時を待っている子達の蘇生に使えるとは限らないじゃない。

 あの【難攻不落の深淵(しんえん)の絶望ダンジョン】の裏の攻略に使われていた魔晶石は、げんにコウちゃん達の蘇生になんて使えない、とんでもなく凶悪な代物だったじゃない。


 足りない分を供給するどころか、逆にコウちゃんが内包する魔力を奪うようなシロモノだったもの。

 ここはきちんと、それを言わないとね。

 魔晶石にも、属性や性質みたいなモノがあるって………。


 私は、シアちゃんの提案に、後味悪くなく言う方法を考えるが、言葉を飾るコトで真意を曲解される可能性を考えしまう。


 う~ん………どう言えば良いのかしら?

 えぇぇ~い…ままよい。

 シアちゃんは見るからに天然の純粋だもの、下手に言葉を飾って言うよりも、きちんと真正面から言った方が誤解を生む可能性が減るわよね。

 ここは、そのまま言っちゃおう。


「シアの提案は凄く魅力的よ。ただ、シアの持つ12個の魔晶石がちゃんと蘇生に使えるかは残念ながら、神獣のコウちゃんやガッちゃんが直接魔晶石を触ってみないとわからないのよ」


「えっ…そうなの?」


「うん、そうなのよ。げんに、たんなる魔晶石ってだけなら【難攻不落の深淵(しんえん)の絶望ダンジョン】の裏イベントの中に結構あったもの。ただ、それって特殊な術が魔晶石の中に刻印(きざ)み込まれていてね。下手に、女神の【神子】から誕生した神獣が魔晶石に触れると、逆に魔力をゴッソリと奪われちゃうようなモノもあるのよ」


 私の言葉に、ジオンが深い溜め息と共に同意のことばを口にする。


「ああ………俺を【封印】したあいつらなら、そういう性質を組み込んで創造(つく)った魔晶石があってもおかしくないな」


「ふぇぇ~……それはちょっと怖いなぁ……」


 そうどこか緊張感の少ない言葉を零(こぼ)れおとすシアちゃんに、私はちょっと苦笑いを浮かべつつも嘆息してしまう。


「はぁ~………やっぱりそうなんだ。【難攻不落の深淵(しんえん)の絶望ダンジョン】の正規のルートで、財宝がたくさんある強欲(ごうよく)の回廊(かいろう)の部屋で、コウちゃんが不用意に魔力搾取の術が組み込まれている魔晶石に触れちゃってねぇ………。あやうく、ちょっとどころじゃく不味いコトになっちゃうところだったくらいだしね。それこそ、生命に影響が出るくらいね。そして、あのダンジョンの魔晶石って、ジオンの元仲間達が作ったモノもかなぁ~り存在しているのよね」


 私がそう問いかければ、ジオンが頷(うなず)いて言う。


「ああ、かなり存在(ある)だろうな」


「だよねぇ………それに気付かなかったセイで、コウちゃんには痛い思いさせちゃったもの。………じゃなくてぇ…特に、女神の愛し子たる【神子】から誕生した神獣を異空間にある【虚牢(うつろう)】に【封印】して魔力搾取をすることで、空間修復に使用していたから、そういう意味ではあいつらが創造(つく)った魔晶石は警戒しないとならないのよ。………だから、誤解しないでね。シア達に神獣達を見せるのが嫌ってわけじゃないのよ。ただ、もう既に仮死状態で命が保たれているだけの状態だから、少しの危険も避けなきゃならないのよ。それも、ギリギリ死んでないっていう、かなりあやうい状態だから………」


 こう言えば、他人にも優しいシアちゃんは、無理な提案を私達にしないと思うのよね。

 たしかに喉から手が出るほど欲しい魔晶石ではあるけど、トラップじゃなくても、変な条件が編み込まれて創造(つく)られた魔晶石の場合もあるコトを考慮しないとね。


 でも、12個の魔晶石かぁ………もしそれらが、安全な……そう、純粋な魔晶石なら………本気で欲しいわよ。

 本当になんの条件も組み込まれてない純粋な魔晶石なら、この腕輪の中で仮死状態で蘇生を待つあの子達を、安全安心で覚醒させてあげられるのになぁ………はぁ~………残念。






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