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悪役令嬢は婚約破棄されて覚醒する  作者: ブラックベリィ


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266/275

266★シアは魔晶石を複数持っているようです


作者は豆腐メンタルなので、石は投げないでやってください。

設定はユルユルガバガハなので、突っ込みはしないで下さい。

感想は受け付けていません。(すぐにへこたれて書けなくなるのでゴメンナサイ)


主人公は、かなりマイペースです。

生活環境が最悪だったため、この世界の常識はほとんどありません。




 いや、あっさりと言い過ぎでしょう。

 そう突っ込みたくなる私を余所(よそ)に、もう1人もサラッと言い放つ。


[だからね、僕達はジオンの解放は時が解決してくれるコトを願いつつ、逃げたあいつらを追うよ。流石(さすが)に大概(たいがい)のことには鷹揚(おうよう)な僕達でも許せないからね]


 もしもしぃぃ~………一緒に【封印】されたジオンの解放は他人に丸投げですかぁ?

 いや、それでシアちゃんがジオンの精神を解放したんだけどね。

 これって、巡り合わせってやつなのかしらねぇ?


 ただ、それでもジオンにかけられた呪詛のような縛鎖(ばくさ)からやっと第1段階の解放ってところだったのかなぁ?

 でも、まさか呪縛している呪いの鎖を物質化して食べちゃうとは想像すらしてなかったでしょうねぇ………。


 と、内心で突っ込みを入れているところに、2人組の片方も似たようなコトを言う。


[まぁ…その代わりと言ってはなんだが、この神殿に、外から訪れてジオンをあいつらの呪縛から解放した者に、俺達から祝福を………俺からは………想像を現実にする創造の魔法を1日に1回だけ行使できる能力を………]


[僕からは、簡単な錬金術ね。その辺の水を治癒薬にしちゃうようなのから………単なる石を金にする程度までね。この神殿に入って【封印】されたジオンの精神体を解放した時に、装飾品と一緒に付与されるように条件付けしておいたから………。ジオンと一緒にいるならば、この伝言映像を一緒に見ていると思う]


 うん、見てますね。

 でも、そうなんだ、納得。

 いっくら、あの魔物さんの物語りの涙を食べた少年の能力をシアちゃんと私が共通認識として知っていたからって、それができたコト自体がおかしいよね。


 そっか………この2人がシアちゃんに付与した能力が原因だったんだぁ………良かったぁ~………って、言っても良いわよね。

 まぁ、そういう風に行使するっていう認識と想像力がなければ成り立たない、想像で創造の魔法だからねぇ………。


 なんて感心している間(あいだ)に、立体記録映像が最終告知?へと突入していた。


[[ジオン、あいつらを追う俺(僕)達の後を追うのも、この世界で、なにものにも縛られず、自由気ままに生きるのも君しだいだよ。最後に、彼女の【神子】から誕生した神獣達は手を付けないでやって欲しい。いつか搾取の【封印】から解放されていても、その存在には目を瞑(つぶ)ってあげてくれ。【神子】としての存在は不味いけど、神獣として誕生したあの子達に罪がある訳じゃないからね。自由にさせてやって欲しいな。と、いうことで、俺(僕)達は、もうこの世界には存在しない。また、来世で会おう………って、コトでさようなら]]


 あれ? 今(いま)、この2人組ってば、女神の【神子】としての存在が不味いようなコトを言っていなかった?

 もしかして、女神の【神子】をわざわざ狂わせてから解体したのって、意味があることだったの?

 疑問はいっぱいあるけど、もうこの2人はこの世界に居ないようね。

 さて、この疑問(=女神の【神子】を解体した意味)を聞いたら、ジオンは答えてくれるかしら?


 私が、自分にそう問いかけている間(あいだ)に、伝言映像は終わっていた。

 後には、僅(わず)かに苦い表情を帯びて、苦悩を噛み殺したジオンが、まるで何事も無かったかのように、軽く肩を竦(すく)めて言う。


「あいつらに【封印】された俺を、先に【封印】を破った2人が解放できる条件を持った者が訪(おとず)れて、俺を解放したらご褒美っていうセットをして、この神殿を形成して【封印】し、条件が揃(そろ)ったら映像が顕現化(けんげんか)するように設定して行ったようだな。こうなると、この神殿には、それだけ(=ジオンの呪縛を解放する)が目的だからろくなモノはないな。お宝らしいお宝は存在しないと思って良いだろう。しかし…1日に1回かいしか使えない魔法とはいえ……想像を現実にする創造の魔法か………それに、錬金術ね………どうりで、あの淀(よど)んだ魔晶石が浄化できたわけだ」


 私はその言葉に、ジオンは私の認識と違い、そっちだと認識しているコトを知り、なるほどと無意識に頷(うなず)いていた。


 1日1回の可能性無限大の魔法と、かなりオールマイティな錬金術。

 どっちがどっちをかはわからないけど、条件が成立したというコトで発動したのはまず間違いないわね。


 呪詛の塊りのような呪鎖(じゅさ)が、物質化したモノを食べて、ガッちゃんの能力でできあががった、まだらな魔晶石。

 それが浄化されて、綺麗な紫色へと変化した理由に、思わず私も頷(うなず)いていた。

 そんな中、私の腕の中で落ち着き、肩へと戻ったコウちゃんが、愛らしく小首を傾(かし)げながら、唐突に喋(しゃべ)りだす。


「ねぇー…だったら、俺達の兄弟姉妹をシアさんだったらなんの弊害もなく甦生できるのかなぁ?」


 そうすると、コウちゃん同様、腕の中で落ち着いて肩へと戻ったガッちゃんも、希望を口にする。


「魔晶石だけの復活だと失敗無く甦生はできるけど、その後がキツイからね。僕やコウは、ある程度は食物からでもそこにある魔力を食べて吸収できるけど………その【神子】から誕生した部位によって、できないやつもいるからねぇ………」




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