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悪役令嬢は婚約破棄されて覚醒する  作者: ブラックベリィ


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262/265

262★シアちゃんは見かけと違いかなりワイルドらしい


作者は豆腐メンタルなので、石は投げないでやってください。

設定はユルユルガバガハなので、突っ込みはしないで下さい。

感想は受け付けていません。(すぐにへこたれて書けなくなるのでゴメンナサイ)


主人公は、かなりマイペースです。

生活環境が最悪だったため、この世界の常識はほとんどありません。




 ちょっとまって、第1王子の婚約者を故意に怪我させておいて、医師も神官も呼ばないって………どんだけなのよ。

 ちょっとどころじゃなく、ありえなくない。

 シアちゃんてば、そんな環境で生きてきたんだ。

 

 いや、なんちゃって乙女ゲームのレイパレ(R18)の外伝で劣化版だから、そんなもんなのかしら?

 ラノベやマンガなら、ふ~んそういう設定なんだぁ~……で済むけど、当事者にとってはとんでもないわよねぇ………。


 ………じゃなくって、一国の公爵家の図書館に存在するキーアイテムを見付けだすのってかなりムリゲー過ぎない。

 だぁーから、どんなに探しても見付からなかったのかぁ………はぁ~………。

 いや、でも、そんなかりぱくつぎはぎのエロゲー会社が作った世界とほぼ内容が一緒の世界が実在するなんてねぇ………あぁー…止め止め…これ以上考えたらこころが折れちゃうわ。

 どんな無茶苦茶な設定の世界であれ、私達はこの世界で生きていくしかないんだから………。


「あっ……そこで、キーアイテムの扇(おおぎ)が出て来るのね」


 とりあえず、シアちゃんが知っているレイパレ(R18)外伝のクリスタリア王国編の内容を聞かないとね。

 その内容を知っていると知らないでは、このあとの対応が違うからね。

 前世の同郷人であるシアちゃんには幸せになって欲しいのよ。

 流石(さすが)に、不憫(ふびん)すぎるでしょう。


「うん、そう…予想外の場所よねぇ~………。竜のミッションよろしく、他人の家にズカズカと無造作に入って、家探しなんてできないでしょう。………じゃなくって、ラノベよろしく、色々(いろいろ)と逃げる算段を考えたんだけど。残念なことに全然時間的な余裕はないし、味方になってくれるような使用人もいなかったし、階段から転げ落ちたセイで、身体(からだ)はボロボロの満身創痍で、どこの嫁姑のテンプレよってぐらいものすごぉーく酷いコトになっていたわ。どこも骨折していなかったのが不思議なくらいよ。まったく、クリスタリア王家を守る筆頭ラグーナ公爵家本家の公爵令嬢だっていうのにね。まぁ、王も王太子もこれまたものすごぉ~くしょうもない者達だし、皇妃や側妃も救いようのない、まさに腐りきった王家だったから………」


 怒涛(どとう)の勢いで、溜(た)まりに溜(た)まった鬱憤(うっぷん)を吐き出すように言うシアちゃんに、私はなんとも言えない気持ちになってしまい、ありきたりなことしか言えなかった。


「うわぁ~…やっぱり外伝の方も、王家が腐ってるなのね」


「そうなのよ……もう、乙女ゲームや小説の悪役令嬢、それも、外伝とは言えレイパレ(R18)よ。あのエロゲー会社が作った劣化版のバットエンドなんて、アヘ顔ボテ腹ダブルピースしかないのよ。それも、それなりに魔力はあるけど、性格も容姿も✕っていうおっさんの子供を孕まされてクリスタリア王国を守護(まも)るための【守護結界】を維持するための生贄になる子をボロボロと死ぬまで生まされ続けるって言う最悪な結末しかないのよ。処刑の方がどれだけ救いがあるかってぐらいにはものすごぉーい酷いバットエンドがあるのが、レイパレ(R18)の外伝、クリスタリア王国編よ」


 シアちゃんの力説に、私も共感してしまう。

 だって、私だってコウちゃんやガッちゃんと出逢っていなかったら、下手したらあの深淵(しんえん)の奥にある空間で、魔物達に虜囚(つかま)って、死ぬこともできずに魔物達の卵を産まされ続けていたかもしれないんだから………。


「本編の悪役令嬢(=シルビアーナ)のバットエンド(=魔物の産卵母体)も酷いけど、外伝は別の意味でもっと酷いわねぇ………流石(さすが)、あのエロゲー会社が作ったなんちゃって乙女ゲームのバットエンドよねぇ………」


 しもじみと言えば、シアちゃんもコクコクと頷(うなず)きながら続きを口にする。


「うん、だから、私はバットエンドのぎりっぎり目前で、その婚約破棄を利用して、建国時に王家と12公侯爵家で取り交わした、クリスタリア王国を魔物から守護(まも)るための【守護結界】を維持するための魔力を供給し続け、堅持継続するために魔力量の高い娘を王家に正妃(=生け贄)として差し出すという誓約(せいやく)を、誓約(せいやく)女神の祭壇前で破棄してやったわ」


「わぁ~お……すごいことしてきたのね」


「うん………って言うか、生母が亡くなって直ぐの幼少期に、王家の第1王子と仮婚約を無理矢理させられて、王国の【守護結界】を維持するために魔力搾取の呪縛が私にはかけられていたのよ。それも誓約(せいやく)の女神の祭壇前でね。ソレを破棄するには、同じ誓約(せいやく)の女神の祭壇前で、正式に破棄の宣誓しないとダメだったの。だから正式な婚約式で祭壇前に立った時に、第1王子(=王家の正当な後継者)に婚約破棄されたそのタイミングが、ただ一度だけの誓約(せいやく)破棄のチャンスだったのよ。その瞬間にしかセシリアのバットエンドを回避できないっていう極悪設定になっていたから、必死だったのよ。勿論(もちろん)、王家やゴミクズ夫婦に意趣返しをしたいと思っていたのはたしかだけどね」


「そっかぁー………それじゃ、頑張るしかないわ。………つーか、そのタイミングを掴まなかったら、バットエンド一直線なんて、ゾっとするわねぇ………マジで極悪設定だったのねぇ………」


 それにしても、シアちゃんて見かけよりもたくましいわねぇ。

 いや、いっそワイルドといった方がいいかも………。

 しかし、よくぞその一瞬のチャンスをモノにしたわ。





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