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悪役令嬢は婚約破棄されて覚醒する  作者: ブラックベリィ


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261/264

261★どこのドアマットヒロインよ


作者は豆腐メンタルなので、石は投げないでやってください。

設定はユルユルガバガハなので、突っ込みはしないで下さい。

感想は受け付けていません。(すぐにへこたれて書けなくなるのでゴメンナサイ)


主人公は、かなりマイペースです。

生活環境が最悪だったため、この世界の常識はほとんどありません。



「うぅ~………どんなって………幼少期に、生母が亡くなり………戸籍上の父がねぇ……もう、とにかく物凄いゴミクズ男で………アレを父なんて呼びたくないわね。人のモノは自分のモノ。嘘もつき通せば本当っていう。半島のクズ男並みに、ひっどぉーい廃棄物男ね。そんな男が選んだ後妻がねぇ………これまた、メッチャゴミクズで、義弟を連れて来たのよねぇ………勿論(もちろん)、戸籍上の父の実子ね。お母様が生きて居る時から堂々と浮気して作った子らしいわ。でもって………流石(さすが)、あの二人の子だけあって、ご多分にもれず、勘違(かんちが)いも甚(はなは)だしいゴミクズだったわ」


「そんなに酷かったの?」


「うん………ラグーナ公爵家本家の血統でもないのに、本当にやりたい放題だったわよ。後妻は後妻で、我(わ)がラグーナ公爵本家に入り込んでからは、毎日と言って良いほど私を折檻してきたもの」


 本当にラノベなんかの定番で、私同様に役どころとしては悪役令嬢だったようね。

 いや、出合った最初の方でレイパレ(R18)外伝の悪役令嬢だって自己紹介されていたけどね、どういう立ち位置かまで聞いて無かったから………。


「えっ……シアってば正当な公爵令嬢だったのに、後妻に折檻なんてされていたの?」


 レイパレ(R18)外伝の役どころは悪役令嬢だって言うのに、継母に毎日折檻されていたなんて………。


「うん。レイパレ(R18)外伝のクリスタリア王国編のクリスタリア王国12公侯家が筆頭ラグーナ公爵本家最後の直系セシリア・ファウス・ラグーナ公爵令嬢に転生しちゃったのよ。ご多分にもれず、婚約者である第1王子ヒューズ・クリスタリアに婚約破棄されたわ。こっちも見事なクズ男だったから、婚約破棄を宣言してくれたんで心底ホッとしたわよ」


 ふむ、そんなところはちゃんと悪役令嬢の定番なのね。


「そうなんだ」


 その言葉以外、なにも言えないわ。

 卵(=なんちゃって乙女ゲームのレイパレ(R18)の本編や外伝)が先か鶏(=この理不尽で歪(いびつ)な世界自体)が先かはわからないけど、この世界はかなりおかしいわ。


 そんなことを思っている私を他所に、シアちゃんはなにか自己完結したようで、話しを元に戻す。


「うん………じゃなくって、こんな姿の理由ね」


 そう言うシアちゃんに、私はもっともらしいコトを言う。

 勿論(もちろん)、本編の悪役令嬢だった私の境遇は箱にしまって棚上げしたのは言うまでもない。


「そう…そんな姿になんでなっているの? 悪役令嬢だったらさぁ………もっとこうふくふくとしているのが当然だと思うんだけど」


 私の言葉に、シアちゃんは苦笑いを浮かべて自分が置かれていた境遇をサラリと話し始める。


「それがさぁー………さっきもちょこっと言ったけど…悪役令嬢って役柄をふられているはずなのに、どこのドアマットヒロインよって言いたくなるような、健気系ヒロインによくあるテンプレのひとつ、継母から日夜いじめられるっていうのを、後妻が我が家に入り込んでからずぅ~っとされていたのよ。例えば、私が与えられた私室から出ると、とにかく、自分の気が済むまで継母に折檻されたわ。食事は抜かれるのなんて当たり前。毒なんかもちょくちょく盛られていたから………こぉ~んな姿なのよ」


「うわぁ~……悪役令嬢を振っておいて、立場はラノベの健気系ヒロインあるあるってパターンだったんだぁ~………そりゃ~ないよね」


「本当にね。12公侯家が筆頭ラグーナ公爵本家最後の直系だっていうのにね。本来なら、私が産んだ子がラグーナ公爵本家を継ぐ決まりになっているのに、なにを勘違いしたのか理解(わか)らないけど、入り婿で仮初(かりそ)めの当主の分際で、自分が外で作った子(=ラグーナ公爵家の血筋を引いていない者)にラグーナ公爵本家を継がせる算段をしていたわね。まぁ…分家達が許すとは思えないけどね」


 そうシアちゃんは何でもないどころか、他人事のように言ってくれる。

 だから、私もついついラノベの中の話しとしてこたえてしまう。


「だよねぇ~………ここは、あのなんちゃって乙女ゲームとよく似た世界ではあるけど、れっきとした現実世界なんだから、そんなことは許されないでしょう。まして、公爵家だっていうなら、その色濃い血筋にしか開(ひら)けない扉(とびら)とかもありそうだし………って言うか、ラノベとかで何時も疑問に思うのは、どうしてそんなに都合のいい勘違いができるのっかってところね。いや、前世の現実世界でも、隣りとかその隣りや上の勘違いな隣人達というのがいたけど……じゃなくて…この世界でも、それってあるんだねぇ………」


「うん、私もそう思うよ………それと同時に、流石(さすが)かりぱくつぎはぎのエロゲー会社が作ったレイパレ(R18)の外伝だけあるわって思ったよ。………じゃなくて、婚約破棄1週間前ぐらいに、その継母に階段の最上段から突き落とされて、そのまま昏倒していたのよ。医師も神官も呼ばすに、放置していたのよ。でもって、婚約破棄三日前にやっと目覚めたら、前世を思い出して………。そのテンプレの婚約破棄の後、どうにかして逃げてやろうって、家の中を家探(やさが)しをしていたら………キーアイテムの扇(おおぎ)が我(わ)が家の図書館に埃(ほこり)をかぶってあったのよ」





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