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悪役令嬢は婚約破棄されて覚醒する  作者: ブラックベリィ


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259/260

259★やっぱりシアちゃんには天使シリーズを着せましょう


作者は豆腐メンタルなので、石は投げないでやってください。

設定はユルユルガバガハなので、突っ込みはしないで下さい。

感想は受け付けていません。(すぐにへこたれて書けなくなるのでゴメンナサイ)


主人公は、かなりマイペースです。

生活環境が最悪だったため、この世界の常識はほとんどありません。



「ふ~ん、やっぱりねぇ………【封印】されていたジオンの魔力に反応したみたいねぇ………。私の魔力にも反応するかなぁ? フリード君の魔力はどうかな? あと、コウちゃんやガッちゃんという、【封印】されているはずの神獣の魔力には反応するのかなぁ?」


 言うだけは言うわよ、だって興味あるもの………。

 まぁ、言うだけだけどね。

 コウちゃんもガッちゃんも、見るからにお試し実験に協力してくれる気がまるっきり無いものねぇ………。


 にしても……うふふふ……シアちゃんってば頬を膨(ふく)らませて可愛いわねぇ~………。

 ほんと、コウちゃんやガッちゃんとは違う意味で癒しになるわぁ~………。


「ぶぅぅぅ~………私の魔力にはあの後、反応しなかったのにぃ~………」


 くすくす………本当は、可憐で儚(はかな)げな可愛いシアちゃんを妹に欲しいけど、家の事情を考えると巻き込んじゃうから、そんなコト言えないのよねぇ………。

 本当なら、本来の身分とかも教えてあげたいけど、シアちゃんを私の事情に巻き込みたくないから、それもできないのよねぇ………はぁ~………。


 まぁ、過保護丸出(かほごまるだ)しのジオンと、しっかり者のフリード君がいるから大丈夫でしょうけど………いやいや、油断は禁物よ。


 だって、私のまわりってヤンデレしかいないんだもの。

 ジオンがいるのに絡んだりしたら、大変なコトになるのは火を見るよりも明らかだものねぇ………。

 たぶんだけど、シアちゃん限定の最凶…いや最恐のヤンデレだと思うし。

 シアちゃんを守護(まも)るためだったら、見境なく平気で使える力を使っちゃうタイプじゃないかな。


 じゃなくて、なんか魔法陣の反応が微妙ねぇ………ジオンが流す魔力を思いっきり絞ったセイかな?

 まぁ、どんな反応するかわからないから、それが正解なんでしょうけど。

 でも、なんかすっごくまどろっこしいわね。


 そんな感想を持ちながら魔法陣を観察する私に、ジオンは首を振って言う。


「いや、今(いま)はそれ(=お試しで、それぞれが魔力を流す)は止めた方が良いな。………それに、俺の魔力に反応して、何かが出て来たようだ」


 うん、たしかにね。

 ジオンの魔力に反応してるよ。

 ただ、やっぱり流す魔力足りなかったんじゃない?

 ここは、しっかりと言うべきよね。


「ねぇ…なんかめっちゃジワジワと何かが出現(あらわ)れるのってさぁ………ちょっと、ジオンの魔力の込めが足りなかったセイなんじゃないの? キケンを考えて、魔力をかなり絞って流したんでしょう? もう少し魔力を追加で魔法陣に足してみたらどうかなぁ? 魔力を充分に注(そそ)いだら正常に魔法陣が発動するんじゃないかな………もしかしたらだけどね。さっき、シアの説明していた転移用の光る水晶柱が正常に出現(あらわ)れるかもよ」


 私がそう言うと、ジオンはそのコトを把握しているらしく頷(うなず)いて、飛び退(の)く時に抱えたシアをフリード君へと預ける。

 うん、2人とも過保護だわ。

 いや、肉付きがうっすい華奢なシアちゃんにはあれぐらいでちょうど良いのかな?


 しっかし、警戒態勢のフリード君ってコウちゃんやガッちゃんとは別にして可愛いわねぇ………手がわきわきしちゃうわ。

 そういえば、クランの子達にも獣人いたけど、撫で撫でしてあげてなかったわよねぇ………。

 なんて思い、自分の手を無意識に見てしまう。


 このイベント終わったら、あの子達に会いに行こうかなぁ………。


 そんな中、ジオンの低い声が響く。


「頼む」


「任せて」


 うん、ジオンの声に応じるフリード君の声も良いわね。

 こういう声って、声優にいたわねぇ………ああ、前世が懐かしいなぁ………。

 なぁーんて考えている視線の先では、ジオンが警戒しながら魔法陣の縁に指先を触れさせて、魔力を込めているところだった。


 その瞬間、ほとんどタイムラグ無しに赤みを帯びた光の柱が微(かす)かな音ともに出現(あらわ)れた。

 うぅ~ん………顕著(けんちょ)だわぁ………あっという間(ま)に、水晶柱が完成したわね。


「どうやら、ここに注ぐ魔力は俺ので正解のようだな。さて、どうする?」


 あらあら良い顔してるわねぇ………って、シアちゃんを見る瞳が蕩(とろ)けているわねぇ………本人は自覚ないみたいだけど。

 シアちゃんに抱きついているフリード君も、そういう意味ではあんまり変わらない瞳しているし………。


 所詮(しょせん)はヤンデレ祭りのレイパレ(R18)の外伝の悪役令嬢ってコトかな?


 じゃなくて、現実を直視しないとね。

 話しを振られたシアちゃんはなんて答えるのかしら………。


「勿論(もちろん)、行くわよ。ジオンとフリードの魂魄を包んだ繭が入っていた水晶柱って、フリードが入っていた繭とジオンの影(=精神体)が消えてから、移動用の水晶柱になったんだから。コレで移動したあちら側から確認(=魔力を流すなど)したら、新しい発見があるかもだもん」


 うわぁ~い、シアちゃんってば男前っ………じゃないっ、ここは止めないと。

 マジで、この【牢縛(ろうばく)の神殿】が変化している可能性あるんだから………。

 ここは、今度こそシアちゃんに天使シリーズを着せないと。

 いや、マジでヤバそうじゃない。

 それに、もう手渡されちゃっているから、いい加減魔晶石の対価をさっさと手渡したいもの。 





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