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悪役令嬢は婚約破棄されて覚醒する  作者: ブラックベリィ


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258/260

258★ジオンが魔法陣に魔力を流してみるようです


作者は豆腐メンタルなので、石は投げないでやってください。

設定はユルユルガバガハなので、突っ込みはしないで下さい。

感想は受け付けていません。(すぐにへこたれて書けなくなるのでゴメンナサイ)


主人公は、かなりマイペースです。

生活環境が最悪だったため、この世界の常識はほとんどありません。




 私だって、一歩間違えば、変な扉(とびら)を開いちゃいそうなぐらいニャンコごころがウズウズするし………いや、絶対に開いたりしないけどね。

 自分から、そんなモンを開いて、更(さら)に恋愛感覚を拗(こじ)らせるなんて御免よ。


「了解、んじゃ私の知っているコトや感じたコトを説明しながら行くね。………あっちの壁は………」


 あらあら、シアちゃんってばなんかキレたわね。

 いや、お陰でこの神殿の中のコトが少しわかりやすくなるから良いコトだけどね。

 シアちゃんの説明を聞きながら、私は壁や柱をマジマジと見て確認して行く。

 勿論(もちろん)、コウちゃんやガッちゃんとも小声でやりとりしながらね。


「ねぇ…コウちゃんガッちゃん、シアが手に持って無意識にパタパタと扇(あお)いでいるあの扇(おおぎ)からさぁ………。こう、なんかこう……魔力のようなモノがチョロチョロと流れ出ていない? 私の気のせいかなぁ?」


 そうかなり小さな声で聞く私に、コウちゃんもガッちゃんも同意する。


「うん、ほんの少しだけど魔力が流れているね」


「たしかに、微量の魔力がふわふわと流れていますね」


 それを確認した私は、聞いてみる。


「見たところ、扇(おおぎ)から流れ出る魔力に、今(いま)は何の反応もないよだけど………」


「無いですね」


「うん、ないね」


 ガッちゃんとコウちゃんの答えにホッとしながら、私は一歩離れてシアちゃん達に付いて行く。

 が、ジオンもフリード君もそれには気付かない。


 コウちゃんガッちゃんと内緒話しするのに、この程度離れていれば十分なんだもん。

 シアちゃんは自分が歩いて来た神殿内の経路に一心不乱だし、ジオンもフリード君も見落としがないかって、もっか観察中だもんね。


 そして、シアちゃんが立ち止り、足元を指さして説明する。


「………で、この足元にうっすらとある、魔法陣がラストイベントだったわ」


 私もコウちゃんもガッちゃんも、シアちゃんが指さす足元にうっすらと描(えが)かれている魔法陣を見て無意識に頷(うなず)く。

 たしかに、指さされたソコには魔法陣が存在していたから………。


 そんな中、ジオンが魔法陣に触れて確認する。

 フリード君は安定のままっ子で、シアちゃんにスリスリしているわね。


「ふむ、たしかに移動術が発動した魔力の名残が、僅(わず)かにあるな。ただよほど魔力探知に優れた魔術者や魔法使いでなければ、コレを感知するのは難しいな」


 そうなんだ、発動したばかりだから名残あるんだ。

 私も魔法陣に触れて、ソレを確認してみよかな?


 ジオンが、石畳にうっすらとある魔法陣の縁に触れるのを見て『私も魔法陣に触って、魔力を流してみたい』と言う直前にジオンがなるほどなるほどという顔で、シアちゃんと私達を振り返って言う。


「ふ~ん、なるほどな。この魔法陣はシアの魔力で稼働した形跡がたしかにある。なら、まだこの魔法陣は生きている可能性があるな。ふむ、この神殿に【封印】されていた俺が、魔法陣に魔力を流したらなんか反応があるかな?」


 あっ…それはありかもね、と私も思うわ。

 シアちゃんの魔力には反応しなくても、このレイパレ(R18)での通称【牢縛(ろうばく)の神殿】に【封印】されていたジオンの魔力なら………危険はないわよね。


 なんてちょっと思ったら、それはフラグになったようだ。

 何故(なぜ)なら、ジオンが魔力を少し流したら………。


 なにあれぇー…放電現象(ほうでんげんしょう)おこしてない?

 なんて思っていたら、その放電現象(ほうでんげんしょう)の一部が私達にまで飛び火してきた。


 って、うわぁ~ん冬場の静電気直撃ぃ………ピリピリパリパリするぅ~。

 思ったよりも痛いんですけどぉ………。

 それに、なんかピリピリパリパリした時に魔力をちょっと奪われた気かするのは、気のせいかしら?


 もしかして、さっきの放電で魔力認識とかしてるぅ?

 この【牢縛(ろうばく)の神殿】って、このハイオシス帝国領に固定されて、対侵入者用の防護トラップとか発動していたりするのかも………。


 だって、正面玄関の観音開きの扉(とびら)だってシアちゃんの魔力に反応していたし、私の魔力には拒絶っぽいのあったし………。

 まぁ、今(いま)の静電気みたいな感じと変わらなかったから………識別か何かしているのかもしれないわね。

 ここは、様子みてシアちゃんやジオンに警告しないとダメよね。


 フリード君は流石(さすが)にコウちゃんのカケラから誕生した子だけあって、結構しっかりした子みたいだけど………。

 シアちゃんは完全に天然、ジオンは生真面目の実直?って感じだから、経験から来る融通(ゆうずう)や応用ってモンなさそうだし………。


 なんて思いつつも、身体(からだ)は条件反射でもって魔法陣から二歩ほどしっかりと離れている。


 クスクス………それでも、とっさにシアちゃんを抱えて飛び退(の)くなんて、ジオンは立派な護衛ねぇ………。

 大事な者は抱え込むタイプかな?

 シアちゃんに対して、ヤンデレにならなきゃ良いけど。


 まぁ…それはシアちゃんしだいだろうし、私にどうこうできるコトじゃないから言わないけどね。

 とりあえず、今(いま)はあの魔法陣を何とかしないとね。


 でも、私も魔力を流して、反応するか試してみたいなぁ………。

 はい、ダメですよね。

 コウちゃんとガッちゃんが、視線だけでメッて言ってるぅ………はぁ~…残念。

 ええ、私だって理解(わか)っていますよ。

   

 あの魔法陣は、ジオンが流した魔力に反応しているって………。

 しょうがないから、ここはジオンに頑張ってもらいましょう。





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