255★バケモノにも救いは存在するようです
作者は豆腐メンタルなので、石は投げないでやってください。
設定はユルユルガバガハなので、突っ込みはしないで下さい。
感想は受け付けていません。(すぐにへこたれて書けなくなるのでゴメンナサイ)
主人公は、かなりマイペースです。
生活環境が最悪だったため、この世界の常識はほとんどありません。
「ただし、俺を呪縛する呪術は、あのバケモノを呼び込むほどおぞましい禁忌なモノだったようだな。世界を守護るために存在する境界障壁をたやすく踏み越えるような、淀みと穢れを生むようなモノを使用するとは………。だから、魔晶石(=凝縮)にした途端に、その匂い?に惹かれて、その黒き淀みを指針として、微かに歪んだ空間の狭間を力づくで捻じ曲げ、認識できたこの世界の境界障壁を引き裂いて出現れたんだろう。そのおぞましい力を秘めた、同種と同じような淀みを含んだ魔晶石を喰らうためにな。もっとも、もうおぞましいほどの淀みは浄化されたから、それを道標として、この世界を見付けて干渉するコトはできないだろうがな」
バケモノがこの世界の境界障壁を捻じ曲げ、引き裂いて出現れた理由が、この魔晶石にあるなんて………。
いや、でも、たしかに、シアちゃんが太陽光に晒して、浄化する前はもの凄ぉ~い色合いだったのはたしかよねぇ………。
あれって、ジオンを呪縛するための呪詛による穢れた淀みの色だったんだぁ………。
なぁ~んて思う私を余所に、シアちゃんが不思議そうな表情でジオンに話しかける。
うぅ~ん…シアちゃんってば可愛いわぁ………。
華奢だから、なお………じゃなくて、さっさと天使シリーズに着替えさせましょう。
あんなモノがポコポコと出られたら、たまらないモノね。
「どうして干渉できないって、ジオンは断言できるの?」
そういうシアちゃんの姿を改めて確認し、私は腕輪の中にある天使シリーズと、防御系に特化したアクセサリーを手元で物色する。
私に関心のないジオンは、私達の目の前まで来て、肩を竦める。
ただし、その視線はシアちゃんしか見ていない。
そのお陰で、インベントリの中のモノをゆっくりと確認できるんだけどね。
ジオンやフリード君にも、きちんとした装備させないとね。
なんと言っても、あの魔晶石をもらえるコトを確約されて、手渡されちゃっているんだから………。
「数多の世界の狭間を彷徨うあのバケモノ達は、所属していた世界からはじき出された時から、世界というモノが見えないんだ。そういう呪いのようなモノを穢れ堕ちた魂に刻印されている。その【呪印】から解放される術は無いと言われていたが………」
誰にでも、世界からはじき出されるほどの存在になる可能性があるコトを教えられ、流石に私もゾッとする。
いや、悪いコトするつもりはないけどね。
コウちゃんとガッちゃんっていう、力ある神獣を手にしているし………。
これから、残りの子達も復活させる予定だからね。
十分に注意しなきゃね。
人間は、本来自分の身の丈に合ったモノだけで十分なんだから………。
でも、仮死状態の子達も可哀想だし、覚醒していなくても可愛いし………こころ正しく、頑張ろう。
と、こころに誓いつつ、私は疑問に思ったコトをジオンに聞く。
疑問が解消される可能性があるなら、躊躇わずに聞くわよ。
情報は多いほど良いんだから………。
「言われていたって過去形ってコトは、あのバケモノに対して、なにか新たな事実が出てきたってコトかしら?」
そう言う私を、可愛いコウちゃんとガッちゃんが見上げて来る。
その、僕頑張ったよてきな愛らしさを乗せて、少し胸張りするコウちゃんとガッちゃんを抱き上げる。
本当に、癒されるわぁ~………。
「ああ、微かなモノでも、自分達と同質に近い、おぞましい穢れを、あいつらは敏感に感知する。俺を呪縛していた呪鎖は、かなり性質が近かったんだろうな。【封印】の水晶柱から出て、俺から引っぺがして固めたら、あのバケモノが出現れたからな。他に、あのバケモノが世界に干渉できる術があるとするならば、それは………あのバケモノのすべてを許し、世界へと還元する存在が、どこかの世界に誕生したと言うことだろう」
そう言って、一度言葉を切る。
あら、あのバケモノにも救いがあるの?
って、やっぱりあの悪魔の聖典に近いってことかしら?
幻獣や妖怪とはとうてい似通っていない気持ち悪いバケモノだったけど………。
私の疑問を他所に、一度言葉わ切ったジオンは、前置きを言ってから再び話しを続ける。
「俺も伝承でしか知らないが………。あのバケモノとなったモノに救いが出現れると、その世界へと侵入できるようになるらしい。その存在(=救い)がどの世界に出現れるかは、流石に俺達にもわからないがな。………ふむ………俺を【封印】したあいつらは、どうやらもうこの世界には居ないようだな。こうして、呪縛から解放されても俺の感覚に、ひとカケラもあいつらを感じないからな。ただ、それは……下手したら……禁忌に触れたがゆえに………あいつら自身が穢れ堕ちてバケモノになっちまって世界の狭間を彷徨っているなんて可能性もなきしにもあらずだけどな。まぁ…この神殿を創造ったやつらは、穢れ堕ちてはいないと思うがな………そういうモノを感じないからな」
ふぅ~ん…【神子】を狂わして解体したやつらって、ジオン以外はもうこの世界にいないのかぁ………。
悔しいけど、ある意味でホッとすわね。
もう、干渉される心配ないってコトだものね。




