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悪役令嬢は婚約破棄されて覚醒する  作者: ブラックベリィ


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253/260

253★ジオンが知っているバケモノの話し


作者は豆腐メンタルなので、石は投げないでやってください。

設定はユルユルガバガハなので、突っ込みはしないで下さい。

感想は受け付けていません。(すぐにへこたれて書けなくなるのでゴメンナサイ)


主人公は、かなりマイペースです。

生活環境が最悪だったため、この世界の常識はほとんどありません。


最近の気温の変動に負けて体調不良のため、更新ができない日があるかも知れません。

とりあえずできるだけ更新はしようと思っています。

何時も読んでいただきありがとうございます。




 ジオンの説明に、シアちゃんはのほほんと相槌(あいづち)する。


「そうなんだ」


 シアちゃんの認識では、ジオンに叩き切られて、コウちゃんとガッちゃんに食べられちゃったから、当座の危険は去(さ)ったというところなのでしょうね。

 ジオンもあの変なバケモノが空間を引き裂い出現(あらわ)れた場所を、修復しながら、私達にも理解(わか)りやすいように、内容をかみ砕いてバケモノの説明を続けてくれる。


「ああ、だからさっさとこの世界を保つための保護膜(ほごまく)たる空間の境界障壁(きょうかいしょうへき)を修復しないと大変なことになるんだ」


 ジオンの言葉に、シアちゃんが問い返す。


「えっ…そうなの?」


 そんなシアちゃんに、ジオンは頷(うなず)いて説明を続ける。


「ああ、たしかに1体や2体程度ならば、俺やライムが連れている、そこの神獣達でもなんとかできるだろう。だが、流石(さすが)にあのバケモノが大量に、この世界に雪崩(なだ)れ込むと対応でくなくなる。なんせ、あのバケモノが大量に入り込むと、世界のありとあらゆる境界線(きょうかいせん)というモノが破壊されてしまうからな。善悪をはじめとして、生態系のバランスなども盛大に狂うことになる。だから、侵入された世界は、当然の結末として崩壊することになるんだ。そうすると、対抗手段を持たない、この世界の魂魄を含む、生命を持つありとあらゆるモノが吸収されつくされてしまうことになる。そして、更に凶悪なモノへと進化してしまうんだ。ちなみに、吸収された魂魄達は、転生すら叶わず、あのバケモノと同化して、数多(あまた)の世界の狭間(はざま)をあのバケモノと一緒に彷徨(さまよ)うコトになる」


 ジオンの説明に、私はゾッとする。

 もしかしなくても、このレイパレ(R18)やRPG【黄昏(たそがれ)の開放(かいほう)】によく似たこの世界の崩壊の危機だったってことなのだから………。

 でも、シアちゃんはそのコトには気付いていないようね。

 いや、世の中には知らない方がいいことはいっぱあいるから、私もあえてこの世界の危機だったことは言わないけどね。


 内心で盛大な溜め息を吐いている間(あいだ)も、ジオンはシアちゃんに説明を続けている。


「………ただ、今回のバケモノは、解体した【神子】から誕生した、そいつら(=神獣)に喰(く)らわれたから、一時的にでもこの世界に同化するだろう。その間(あいだ)に転生できるのは………侵入したバケモノに喰(く)らわれて、魂魄まで呑(の)まれた他の世界の魂魄達だけだ。異世界の全(すべ)てからはじき出されたバケモノ本体は、侵入した先で今(いま)まで同化吸収したモノが全(すべ)て体内から消えれば、再び数多(あまた)の世界の狭間(はざま)へと強制的に除還(じょかん)されるだろう。そして、指針を失ったバケモノには、どんな世界も見えないために、再び侵入できる場所を探して彷徨(さまよ)い続けることになる」


 ジオンの言葉から、あのバケモノがどういうモノか理解(わか)った私は、再び内心で重く溜息を吐く。

 たしか、前世にはそういう内容が描(えが)かれたマンガもあった気がする。


 う~ん………たしか少女マンガだったような………。

 タイトルが悪魔の聖典とかいうヤツだったような気がする。

 そこに出て来るバケモノの呼び名ってなんだったけ?


 インテリジェンスとか悪魔とか…なんか色々(いろいろ)な呼び名があって………基本形態が妖怪とが幻獣とかだった気がするから………そういう意味では、さっきのバケモノとは違うかな?

 んでもって、最愛のモノの姿を写し取ることができるんだよね。


 似たような(=最愛の者に擬態する)ので、アニメでドラゴン系のもあった気が………。


 まぁ、どっちのモノにも救いがあって、自分と共感し、リンクできる相手が必要ってコトかな?

 悪魔の方は、唯一本当の死を与えてくれて、輪廻(りんね)へ(=転生)と導(みちび)く水先案内人(みずさきあんないにん)かな?

 一緒に死ぬわけじゃないからね、あくまでもちゃんとした死を与えてくれる唯一絶対の愛しい存在っていう設定だったしね。


 ドラゴンは………あぁー…内容の大半を、忘れちゃったなぁ………。

 そっちは、一緒に逝(い)くってやつだったかなぁ………じゃなぁーい。


 ジオンの説明からすると、さっきのバケモノは悪魔よりの方だよねぇ………ただし、救いなんてモノは存在していなそうだけどね。

 いや、本当のところはしらんけどね。


 まぁ…乙女ゲームにしろ、マンガやアニメ、小説なんかも、どこかの世界を垣間見(かいまみ)て書いているって話しがあるくらいだしねぇ………。

 前世の世界の誰かが異世界を垣間見(かいまみ)たモノなのかもねぇ………だから、結末も変えることができる、たぶん、きっとね。


 しゃなくって………時空間に裂傷作った張本人達のひとりだからかなぁ?

 ジオンってば、バケモンが引き裂いた空間の修復できるんだねぇ。

 なんてコトを思っている私の隣りで、ハラハラした表情のシアちゃん。


 その表情を見ていたら、無意識にジオンに問いかけていた。


「ジオン、聞いても良いかな?」


 そう言えば、ジオンはちょっと首を傾(かし)げて聞き返す。


「うん? なにをだ?」


 感触的には大丈夫そうね、だったら思い切って聞いてしまいましょう。


「あのね、疑問だったのよ。力が一番強い貴方が、素直に他のやつらに易々(やすやす)と【封印】なんてされていた理由。だって、本気で抵抗したなら【封印】なんてされなかったんじゃないの?」


 私の問いかけに、空間の修復を済ませたジオンは振り返り、抜刀していた剣を腰に戻しながら、ゆっくりとこちらに向かいつつ頷(うなず)いて言う。






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