250★シアちゃん、そんなことしたら危ないから………
作者は豆腐メンタルなので、石は投げないでやってください。
設定はユルユルガバガハなので、突っ込みはしないで下さい。
感想は受け付けていません。(すぐにへこたれて書けなくなるのでゴメンナサイ)
主人公は、かなりマイペースです。
生活環境が最悪だったため、この世界の常識はほとんどありません。
本当に、純真でまっさらなこころを持っている。
その姿から、かなりの不遇な目にあっていたコトがわかるのに、歪みも淀みもない。
流石に、幻の攻略対象者ジオンを捕まえているだけあるわね。
ただ、シアちゃんって恋愛に疎い感じなのよねぇ………。
ジオンにいたっては………自覚あるのかしら?
はたから見ると、かなりジオンはシアちゃんを意識しているようだけど………。
それが、どういうモノかは、まだちゃんとは理解っていなさそうね。
なんて思っていたら、シアちゃんてば………あらあら、ガッちゃんの姿を見て心配してくれているみたいね。
いや、でも、その気持ち理解るわぁ~………。
先に一度そういう姿を見ているから、今の私は落ち着いていられるけどね。
初見には、ちょっと視野的にキツイよね。
っと、魔晶石ができたようね。
うわぁ~………流石に、ジオンにべったりと纏わりついた怨念まで混じっているだけあるわぁ~………。
ものすごいっ色あいだことぉー………なんて禍々しい色合いなのかしら。
でも、できあがった魔晶石しかなり大きいわ。
色はとんでもなくなんだけど、純粋な魔晶石だわ。
そんな私の感想を余所に、シアちゃんは小首を傾げてガッちゃんが呪詛の縛鎖を食べることで、体内で精錬して作り上げた魔晶石を見下ろして、私達に向かって聞いてくる。
「ねぇ? コレって魔晶石として、大きいの? 小さいの?」
そう言いながら、シアは警戒心も無く、禍々しい魔晶石を手にとり、掌の上で何度か転がしてから、太陽に翳して愛らしく小首を傾げる。
思わず、無警戒でそういうモノを手にするんじゃありませんって注意しそうになる。
錬成したガッちゃんですら、警戒して手に取らなかったのに、本当になんの躊躇いもなく手に取るなんて………はぁ~………。
不用心で不用意すぎるシアちゃんに、アラフィフ喪女だった頃の私が、ガツンッと注意したがっているわ。
いや、流石にソレをいうのはちょっとアレかなぁ~…と思って、寸前で思いとどまったけどね。
はぁ~………あとで、やんわりと注意してあげよう………おもに、ジオンにね。
だって、シアちゃんにソレを言っても、なんか無駄そうなんだもん。
ここは一緒に行動する、ジオンとフリード君に言わないと………。
じゃなくて、シアの質問に答えてあげましょう。
「かなり大きいわ。もしかしたらだけど………。腕輪の中で仮死状態の子をひとり、完全に目醒めさせられるかも……」
その私の発言に、ガッちゃんとコウちゃんは互いを見詰めてから首を振って、コウちゃんが肩を竦めながら言う。
「ママぁ~…ゴメンねぇ~………期待しているところ悪いんだけど、蘇生させて、覚醒させるコトは、やればできるだろうけど………完全復活させるには、ほど遠いと思うよ。だから、それでもぜんぜん足らないよ。本当に、残念だけどね」
あらそうなの? こんなに大きいのに?
ひとり分の再誕エネルギーにもならないってこと?
この大きさでも、まだ完全復活には足らないの?
なんて思っていたら、ガッちゃんがすまなそうに付け足す。
「マスター…シアさんが手にしている魔晶石ぐらいのモノが、2個あるならば、ひとり分だけだけど、安全に蘇生し覚醒させるコトはできます。だから次の兄弟姉妹の誰かを覚醒させるには、同じぐらいのモノをせめてもうひとつ手にしてからが良いと思います」
そう、コウちゃんやガッちゃんの兄弟姉妹のひとりを、不安無く覚醒させるには、それぐらい必要なのね。
なるほどと頷く私の視線の先では、シアの手の中にある魔晶石が怪現象を起こしていた。
陽に翳された青黒と赤黒が入り混じったような色合いの禍々しい魔晶石は、シアの手の中でもやもやしたモノを揺らめかせていた。
「えっとぉ~…コレって何?」
私は、シアの言葉にハッとする。
もちろん、シアを無意識のまま大事に思っているらしいジオンも、瞬時に正気に戻り、魔晶石をその手から取り上げようとしていた。
私も、それが正しいと思い、無意識に頷いていた…そこに………。
「嘘っ…浄化されてる………シアさんて、もしかして聖女?」
ジオンにベッタリと絡みついた呪力を伴った魔力で、魔晶石を生成したガッちゃんの言葉に、私はエッと思ってしまう。
ガッちゃんの驚きの発言に、私は思わずシアちゃんが手の中で転がしていた魔晶石をまじまじと見詰める。
たしかに、あのおどろどろしい澱みが綺麗さっぱりと消えていた。
いっぽう、シアちゃんも自分が聖女なのか?とガッちゃんに言われて驚く。
いや、それが当然の反応よね。
「聖女ぉ? って、私が? ないない、それは無いわ。国のために殉死もできなかったし………私は自由に生きたいから………婚約破棄宣言を受けて、これ幸いで逃げた身だし………だいたい、それだけの徳があるなら、こんな風に跳ばされないって………。きっと、このわけがわからない現象は陽の力よ。ほら、太陽は陽力で光で聖だから、浄化されたんじゃないかな? んで、月は陰力で闇で魔だから………。できれば、月光にも晒した方が良いかも知れないわねぇ。陰陽のバランスがとれている方が、自然で良いだろうし………でも、浄化されたんなら………はい、ライム、欲しいって言っていたでしょう」




