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悪役令嬢は婚約破棄されて覚醒する  作者: ブラックベリィ


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249/266

249★魔晶石が欲しいのでシアちゃんと交渉しよう


作者は豆腐メンタルなので、石は投げないでやってください。

設定はユルユルガバガハなので、突っ込みはしないで下さい。

感想は受け付けていません。(すぐにへこたれて書けなくなるのでゴメンナサイ)


主人公は、かなりマイペースです。

生活環境が最悪だったため、この世界の常識はほとんどありません。




 たしか昔の少女マンガに、こんな感じのがあったわよねぇ~………。

 たしか、メッチャ良い声の男性で………尾骶骨直下型《びていこつちょっかがた》とか言われていたような気がするわ。

 なんか応援団の………じゃない、逃避していたら前に進まないわ。


「うん…私もそう思うわ………こういう声を尾骶骨直下型《びていこつちょっかがた》っていうのね、きっと」


 さて、ジオンは、この世界の生まれなのかしら?

 なんか、違うような気がするのよねぇ………。

 私やシアちゃんみたいに、高次元(こうじげん)の生まれよね、きっと。

 ただし、私達は転生だけど、ジオンはそのまま降りてきたって感じよね。


 じゃなくって………とにかく、シアちゃんには、私が魔晶石を欲しがっていることを認識してもらわないとね。

 3人分の装備と引き換えって言えば、シアちゃんなら魔晶石にしたモノを譲(ゆず)ってくれそうだものね。


 なんにしても、ジオンは長い間(あいだ)この目の前の神殿の中に精神?を【封印】されていたんだから、この世界の常識も知識も無いと思うわ。

 当然、ジオンの【封印】を強化するために、同じように【封印】されていたフリード君も同じでしょうねぇ~………はぁ~………。


 いや、おま言うかもだけど、シアちゃんだけじゃなく、ジオンもフリード君も私よりこの世界の常識なんてモロに無さそうなのよねぇ。


 当然、私やシアちゃんの前世の世界である種のオタクの間(あいだ)で流行(はや)っていた、乙女ゲームのレイパレ(R18)やRPGの【黄昏(たそがれ)の開放(かいほう)】なんてモノを、ジオンやフリード君が知っているとは到底思えないのよねぇ………。

 だから、あのゲームのレアな防具だとか武器なんて、ジオンやフリード君が知っているはずないわね。


 でも、説明するのは面倒だから、ここはシアちゃんに丸投げしちゃえ、私はなんとしても魔晶石が欲しいのよ。

 とにかく、ちゃんとできあがった魔晶石が欲しいことをシアちゃんに訴えないとね。


「ジオンは【封印】されていたから、現在の状況なんてモノをほとんど理解(わから)ないでしょう。私が言ったのは防具の話しよ。シアどころか、ジオンもフリード君も、ちゃんとした防具を身(み)に付けていないでしょ………。フリード君にいたっては武器もろくに装備していないし………。まぁ…詳(くわ)しくは、シアに後で聞いてちょうだいな。………って、コトであの呪詛の縛鎖(ばくさ)が原料でできあがった魔晶石を、私に譲(ゆず)ってくれない?」


 さて、シアちゃんは私の物々交換(ぶつぶつこうかん)という提案に頷(うなず)いて………。


「うん、良いよ。できた魔晶石はライムに上げるよ。つーか、それってライムの損(そん)じゃない? 天使シリーズに女神シリーズで、ジオンやフリードに魔王シリーズに神魔シリーズって………」


 えっ………なんの躊躇(ためら)いも逡巡(しゅんじゅん)も無しに、即答ですか?

 シアちゃん、ほんとぉーに交渉ごととか向いてないわ。

 自分に有利になるように………なんて、全然考えてないわね。

 マジで、ひとりにするの心配だわ。


 いや、ジオンやフリード君は側にいるかもしれないけど、そういう意味じゃみるからに役立たずだもの。

 3人いても、世間一般的な常識がないっていう意味では、私より酷い状態だもの。

 基本となる一般常識が無いから、文殊の知恵なんて望めないわよ。


 ………だからって、私がシアちゃん達と一緒になんて行動できないのよねぇ………。

 私が側にいることで、シアちゃん達に迷惑がかかる可能性が高いんだもの。

 私のクランメンバーやお父様達にからまれたら可哀想だし………。


 ああ、強力なジオンが側にいたって、この世界の常識なんて無いんだもん、不安を感じるわ。

 いくらフリード君がいたって、この子も同じように【封印】されていたんだし………。

 なんて思っている私を知らないシアちゃんは、にっこり笑って言ってくれるんだから、良心が痛くなっちゃうわ。

 ここは誠心誠意、私に損(そん)はないし、切実に欲しいってコトは言っておこう。


「ううん、損(そん)じゃないよ。私達は、切実に魔晶石が欲しいのよ」


 ああそうだ、シアちゃんになんで魔晶石が欲しいかを言っておこう。

 あとで、また会うコトもあるかもしれないもの。

 次に出合った時、シアちゃんが魔晶石を持っていたら、ねだりたいしね。


「コウちゃんとガッちゃんの他にね、まだ、この腕輪の中に、仮死状態で蘇生されるのを待っている子がいるの。この中に入っている間(あいだ)は、死ぬことは無いけど………。このまま、自然に目覚めるのを待つと、軽く20年ぐらいは目覚めないって………。だから、濃縮された魔力の魔晶石を与えて目覚めさせたいのよ」


 ジオンやフリード君が付いているんだし、魔王シリーズや神魔シリーズを着せる予定だしねぇ………。

 シアちゃんには、まず天使シリーズを着せて、着こなせるようになったら上位ランクの女神シリーズを着てねって手渡す予定しているから………。


 きっと、すぐに無茶な冒険するはずだもの………。

 なんか、シアちゃんて、あんなに細いのに、行動力ありそうだもん。

 きっと、魔晶石を手に入れるに決まっている。


 私は、魔晶石に対して、なんの執着も見せないでニコニコしているシアちゃんのコトが心配になる。




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