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悪役令嬢は婚約破棄されて覚醒する  作者: ブラックベリィ


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248/261

248★どのくらいの大きさの魔晶石になるかしら?


作者は豆腐メンタルなので、石は投げないでやってください。

設定はユルユルガバガハなので、突っ込みはしないで下さい。

感想は受け付けていません。(すぐにへこたれて書けなくなるのでゴメンナサイ)


主人公は、かなりマイペースです。

生活環境が最悪だったため、この世界の常識はほとんどありません。




 ガッちゃんてば、すっごいわぁ~………、物質化(ぶっしつか)した呪文の縛鎖(ばくさ)がどんどん無くなっていくわ。

 でも、この呪文の縛鎖(ばくさ)ってば、アレみたいにバラバラになって大地に落ちるっていうのは無いのね。


 ガッちゃんが物質化(ぶっしつか)した呪文の縛鎖(ばくさ)をガリガリゴリゴリと食べているのに、全然ジオンの全身から剥がれないんだもの。

 【封印】した者達の、ジオンに対する執念を感じるわね。


 ううん、これは執念よりも濃いモノ………そうね、いっそ怨念って言った方が良いようなモノかもしれない。

 それぐらい、ジオンに対(たい)して、恐れと同時に妬(ねた)んでいたコトがわかるわね。


 だって、物質化(ぶっしつか)した呪文の縛鎖(ばくさ)をガッちゃんにガリガリと食べられてジワジワと短くなっているのに、それでもジオンを自由になんてしないとばかりに、ビタッと全身に張り付いて、その行動を縛ろうと足掻いているように見えるもの………。


 ジオンを呪詛(じゅそ)の縛鎖(ばくさ)でグルグル巻きにした上で【封印】した者達が、まだこの世界に居るなら、きっとガッちゃんに食べられているコトを感じるでしょうね………まぁ、居ればだけどね。


 なんかわからないけど、跳び出した女神のコトを追い駆けて行っちゃったんじゃないかなぁ………って思うのよねぇ………。

 だいたい、何で女神の愛しい子である【神子】をわざわざ狂わせた上に、解体する必要があったのかしらねぇ?


 まぁ、謎は謎のままで構わないんだけどねぇ………。

 それにしても、どんだけの魔力を込めて、呪縛の呪文をジオンにかけたのよ。

 あんな風に、ガッちゃんが必死に食べ続けているなんて………。

 あの恐竜もどき達なんて、ちゅるんっだったのに………それを考えると、込められている魔力は半端ないわよね。

 そういう意味では、期待しても良いのかしら?


 ガッちゃんが、咀嚼(そしゃく)して食べなきゃならないほど、濃厚な魔力の塊(かたま)りなんだもの。

 うふふふ………いったいどのぐらいの魔晶石ができるのかしら?


 ガッちゃん自身が食べた恐竜もどき達の魔力の塊(かたま)りに、同じように食べたコウちゃんの魔力、そして私が掻き集めた魔力で、ウズラの卵ぐらいの魔晶石ができたけど………。

 

 そんなコトを考えている間(あいだ)に、ようやくガッちゃんは、ジオンの全身を拘束していた物質化(ぶっしつか)した呪文の縛鎖(ばくさ)だったモノを食べ終えていた。


 取り込んだ魔力が膨大だっていうコトが、ガッちゃんの姿でわかるわね。

 だいぶ大きくなったわねぇ~………すっごく可愛いわぁぁ~………。


 ああもう、なんて言ったら良いんでしょうねぇ~………もふもふでもこもこになっちゃって………シアちゃんという、他人様の視線が無かったら、間違いなくすぐさま抱きついていたわね。

 さっきの大きさから考えたら………まさに、今(いま)はミニュチアの猫バスかしらねぇ?


 クスクス………できあがる魔晶石の大きさ、きっと期待できるわね。

 ………なぁ~んて思っていたら、シアちゃんが………。


「ライム、ガッちゃん大丈夫かな? なんか、言葉にできないほど、もの凄い状態になっちゃってるけど………」


 まぁ…たしかに、初めて見るガッちゃんの姿の変容は、インパクトあるモノねぇ………私もコレが初めてだったら不安になったわね。

 じゃなくって、思い切って魔晶石を譲(ゆず)ってって言わないとね。


「シアもそんなに心配しなくてもガッちゃんは、大丈夫よ。名前の通り、もの凄く食べる子だからね。じきに、今(いま)食べたことコトで取り込んだ魔力を魔晶石にしちゃうから………と、そうだ、言い忘れていたんだけど………」


 ちょっとだけ、魔晶石を譲(ゆず)ってと言うのを躊躇(ためら)う私の側では、ジオンを呪縛をしていた、物質化(ぶっしつか)した呪文の縛鎖(ばくさ)を食べ終えて、ご機嫌で身繕(みづくろ)いしているガッちゃんがいる。


 はぁ~…癒されるわぁ~………じゃない、頑張れ私。


「あのね、シア。ジオンの声や身体(からだ)を拘束していた、呪縛の呪文からできあがる魔晶石を、私に譲(ゆず)ってくれないかしら? もちろん、タダでじゃないわよ。物々交換(ぶつぶつこうかん)でね。シアってば、男装しているだけで、防具すら身(み)に着けて無いから………天使シリーズ一式ね、もちろんその上位の女神シリーズもあるわよ。ジオンには、普段使いに魔王シリーズと、なにかのイベント用にその上位の神魔シリーズなんてどうかな?………でもって、フリード君は何がいいかなぁ? 同じく、普段使いの装備に魔王シリーズを着せて、やっぱりイベントには上位の神魔シリーズを装備させちゃう?」


 畳み込むように言えば、その魔王シリーズと神魔シリーズが、この世界ではけっこうどころではなく手に入れずらいモノであるコトを知っているシアちゃんの表情が動く。

 同時に、両肩に手を置いたままだったジオンが動いて言う。


「なぁ…その魔王シリーズとか、神魔シリーズってヤツはなんだ?」


 お父様にもお兄様にも似ていないけど、メッチャ腰に響く低い声に、流石(さすが)の私もビックリしちゃうわ。

 ジオンってこんな声していたんだぁ………って、前世での声優さんって誰だったっけ?


 う~ん………なんか、記憶に無いんだけどぉ………どうしてかしら?

 ただ、正統派じゃなくて、悪役系の声よねぇ~…コレって………じゃない、逃避するな、私。

 今(いま)は、シアと魔晶石についての交渉よっ。


「うわぁ~…凄いイケボ……」


 私の中の葛藤(かっとう)を他所(よそ)に、シアちゃんは純粋に思ったままを口にしている。

 ここは、私もそう思うから同意ね。






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