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悪役令嬢は婚約破棄されて覚醒する  作者: ブラックベリィ


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247/261

247★呪文の物質化、成功のようです


作者は豆腐メンタルなので、石は投げないでやってください。

設定はユルユルガバガハなので、突っ込みはしないで下さい。

感想は受け付けていません。(すぐにへこたれて書けなくなるのでゴメンナサイ)


主人公は、かなりマイペースです。

生活環境が最悪だったため、この世界の常識はほとんどありません。




 私には、仮死状態で腕輪の中で待つ子達を、蘇生させるという目標がある。

 もし、本当に、ジオンを呪縛する呪文が物質化できたなら、蘇生に必要な魔晶石が手に入るかもしれない、そう思って私はシアちゃんに頷(うなず)いて言う。


「そうね、ここはチャレンジよね。もし物質化(ぶっしつか)できれば、私の目的も1歩大きく前進するもの………。コウちゃんも、ガッちゃんも一緒に祈ってね………それで、どういう風にする?」


 これの主導は、あくまでもシアちゃんじゃないとね。

 私だとネガティブになっちゃって、成功しそうに無いもの。

 でもって、シアちゃんはどうやってやるつもりなのかな?

 あのメガネの美少年のような力は、私達に無いんだけどね………。


「それじゃあ、私は座ったジオンの前で扇(おおぎ)を握った手に手を重ねるわ。ライムは、後ろに立って………そうね、両肩に手を置いて、物質化(ぶっしつか)することを願ってね、私も願うから………でもって、フリードは私の後ろに立ってくれるかな。あっ…コウちゃんは、ライムの右の後ろで、ガッちゃんは左の後ろに立ってね。3人で三角を作ってね。3は1番安定した最小の数っていうから………そして、一緒に物質化(ぶっしつか)を願ってね。それじゃー…行くよぉー………」


 シアちゃんの言葉に、私は私のこころからの目的のために、ジオンの肩に両手を置いて、一心(いっしん)に祈り始める。

 同時に、シアちゃんの強い口調での言葉が響く。


「ジオンを縛る呪文の縛鎖(ばくさ)よ物質化(ぶっしつか)しろっ」


 その言葉を聞いた瞬間、私も本気でジオンの全身を包む呪文の物質化(ぶっしつか)を祈って叫ぶ。


「みんなを蘇生するために、物質化(ぶっしつか)してっ」


 言い放った瞬間、私の中にある魔力が妙な反応をして、ズルッとジオンの両肩に置いた手のひら流れ出て、ジオンの身体へと吸い込まれる。

 そして、シアちゃん、私と続いた後に、コウちゃんとガッちゃん、それにフリード君がハモって言う。


「「「物質化(ぶっしつか)っしろ」」」


 強くそうハモって言い放った声を聞いた瞬間、私のジオンの両肩に置いた掌(てのひら)から、ズルズルと魔力が持続的に吸い出されていくのを感じた。


 同時に、ジオンを包んでいる呪文の縛鎖(ばくさ)が、ふわっと目に見えるカタチでじわじわと出現(あらわ)れだした。

 最初は透明から半透明へと変化して、薄い色の細い筆で書いたような呪文が、じょじょに顕現化(けんげんか)し始める。


 相変わらず、私の中の魔力が引き出されていくのを感じながら、触れるコトができない呪文の縛鎖(ばくさ)が、触れることができるモノへと変化していくのを見て、こころから祈る。

 どうか、本当に物質化(ぶっしつか)してっ、ガッちゃんが食べられるくらいになって………。


 半透明のスライムのようなモノが、じょじょに硬くなって行くのを確認しながら、私はジオンの両肩に置いた掌(てのひら)に魔力を集めて、放出するイメージを送る。

 その魔力が、呪文の縛鎖(ばくさ)に浸透して、物質化(ぶっしつか)するコトを何度も何度もイメージして送り込む。


 その甲斐があってか、呪文の縛鎖(ばくさ)は完全にジオンの身体(からだ)から浮き上がり、こくこくと色を変化させながら、細い筆で描かれたような呪文は、太い筆で描かれたかのようになり、どんどん立体化して行く。


 その瞬間、たしかに私は聞いた。


 シャキィーン……シャラシャラ


 と、いう音を。

 それと同時に、ジオンの声や身体(からだ)の全身を縛り、覆っていた呪文の縛鎖(ばくさ)は、黒々とした物質(ぶっしつ)へと変化していた。

 そこに込められた、呪詛(じゅそ)の凄さに、ゴキュッと喉を鳴らした私は、次の瞬間、思いのままに叫んでいた。


「ガッちゃん、お願いっ。この物質化(ぶっしつか)した呪文の縛鎖(ばくさ)の1ヵ所でも食べて欠ければ………ジオンの全身を覆(おお)っているの呪縛の縛鎖(ばくさ)は解けるはずよっ。………そしたら、あの子達を蘇生できるはず」


 私の言葉と同時に、ガッちゃんはジオンの全身から浮き上がった、漆黒の黒曜石でできたような呪文のを、硬いお菓子を食べるかのように食べ始める。

 ガリガリとした、固焼き煎餅のような音をさせて、ガッちゃんが物質化(ぶっしつか)した呪文の縛鎖(ばくさ)を食べ始めたとき………ああ、前世でよく買っていた固焼きのお煎餅が食べたいなぁ~………と思ったのは、内緒である。


「マスター…食べれますっ。ただ、マスターもシアさんも強く縛鎖(ばくさ)の物質化(ぶっしつか)をまだ祈っていてください。たぶん、2人の祈りが切れたら、この物質化(ぶっしつか)した呪文の縛鎖(ばくさ)は消えてしまう」


 その言葉を聞いて、あっやっぱりと思った。

 この呪文の物質化(ぶっしつか)は、たぶん私とシアちゃんのジオンに注いだ魔力がおこしているモノだろうコトは予想できていた。


 私の思いは、ジオンの呪縛の効果が切れれば良いというモノではない。

 あくまでも、物質化(ぶっしつか)した縛鎖(ばくさ)の呪文をガッちゃんに全部食べてもらって、その呪縛の呪文に組み込まれている魔力を、魔晶石のカタチにしてもらうのが目的だ。


 あっ………そう言えば、魔晶石にする話し、シアちゃんにしてないや。

 ジオンの呪縛から作った魔晶石、私にちょうだいって、後でシアちゃんに言わないとね。

 そのかわり………無防備すぎるシアちゃんに、予備の天使シリーズとかを手渡そう。


 もちろん、フリード君やジオンにも、シアちゃんを守るのに相応しい装備させないとね。

 まったく、シアちゃんて………残念系で、心配だわぁ………。

 じゃなくて、どのぐらいで、ガッちゃんは食べ終わるかな?




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