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悪役令嬢は婚約破棄されて覚醒する  作者: ブラックベリィ


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244/261

244★ガッちゃんはジオンを拘束している呪縛の鎖が食べたいらしい


作者は豆腐メンタルなので、石は投げないでやってください。

設定はユルユルガバガハなので、突っ込みはしないで下さい。

感想は受け付けていません。(すぐにへこたれて書けなくなるのでゴメンナサイ)


主人公は、かなりマイペースです。

生活環境が最悪だったため、この世界の常識はほとんどありません。




「うん、私も感知なしよ。………となると、あの神殿の中に入らないと話しにならないわね。まぁ~…それは直ぐにできるから良いかな。ときに、コウちゃんガッちゃん、フリード君をどう思う? あと、シアちゃんやジオンは? どう思っているか教えてくれる?」


 私の問いかけに、コウちゃんが小首を傾(かし)げながら言う。


「俺は、別になんとも思ってないよ。フリードが俺から零(こぼ)れ落ちたカケラから誕生したモノだとしても………。あいつは、既に個を持っているし………。ジオンは、たしかに俺達が誕生する切っかけを作った7人のひとりだけど、強大な力があるのに、意外と間抜けだし、今(いま)は全然脅威に感じないよ」


「そう? もう蟠(わだかま)りみたいなモノはない感じ?」


「うん、あのシアって呼ばれている娘(こ)の側にいるセイかなぁ? なんかジオンが妙(みょう)に苦労性っぽく見えて………敵愾心(てきがいしん)がものの見事に崩壊(ほうかい)しちゃったよ」


 ちょっと気が抜けたような感じてそう言ってから、大きくひとつ溜め息を吐いて、コウちゃんは続ける。

 

「なにより、シアって呼ばれる少女は………なんだろう、こう…もの凄く危なっかしいんだよね。ママとは比較にならないぐらい、世間知らずな感じかな? 同じレイパレ(R18)の悪役令嬢なのにさ。本編と、外伝の差って言っても、あの自覚の無い天然ぶりは…ちょっと………側に居るジオンの気持ちがなんとなく理解(わか)るよ………シアのことが心配でたまらないって………俺だって、ママと一緒に仮死状態のみんなを、蘇生させるっていう最優先事項が無かったら、きちんと、独り立ちできるまで、側で見守ってやりたいような存在かな? なんか、本当にどうしようもないほど、すっごく危なっかしいし………ジオンとフリードが側にいても………言っちゃなんだけど、あのふたりだけじゃ全然足りないよね。もっと手が必要だよ」


 あははははぁ~………流石(さすが)、コウちゃん、魂に同化していた期間があるだけに、私と同じ感覚だね。

 シアちゃんってなんか危なっかしいんだよねぇ………ジオンとフリード君だけじゃ足りないって感じるのは、同じかぁ………。

 だからって、奴隷を増やせばいいってモンじゃないしねぇ~………はぁ~………。


「そう、コウちゃんもそう思うのね。それじゃ、ガッちゃんはどう思った?」


 私の問いかけに、ガッちゃんはロップイヤーのような長く艶やかな耳を丁寧にグルーミングしながら、ウニウニと頭と手を動かした後に言う。


「ボクは………あまり関心ありません。ただ、ジオンを縛る、あの呪縛の鎖を何らかの方法で食べられないかなぁ? って思いました。もし、あの呪縛の縛鎖(ばくさ)を食べられたら、かなりの大きさの、魔晶石ができるんじゃないかなぁ? って………なんとか食べる方法は無いでしょうか? さりげなく、ジオンの全身を覆う呪縛の縛鎖(ばくさ)に触ってみようと………手を伸ばしたら………ジオンに、拒否られましたから………呪縛の縛鎖(ばくさ)が、この手に触れるかどうかすら、確認できなかった………」


 視点の違うガッちゃんに、私もなるほどと思う。

 たしかに、ジオンの声と行動を拘束している、あの限りなく不可視の呪文のような縛鎖(ばくさ)はかなり莫大なエネルギーを持っていそうだものね。それ(=呪縛の縛鎖(ばくさ))を、ガッちゃんが食べられたら………と、思ってしまう。


 そしたら、ひとりぐらい、完璧に蘇生できるかな?

 完全復活させるぐらいのエネルギーがありそうなのよねぇ………。

 コウちゃんやガッちゃんみたいに右の腕輪の外に出て、生き生きと活動できるようになるのかな?


「たしかに、そうね………と、見た感じ何の収穫も無いから戻りましょうか? そろそろシアちゃんの体力も復活しているだろうしね。………それにしても、ジオンの声と行動を拘束する呪文による呪縛の縛鎖(ばくさ)をなんらかの方法で顕現化(けんげんか)できればなぁ………」


 そんなコトを呟(つぶや)きながら、私はシアちゃんが休憩している場所へと戻って行く。

 軽く意識するだけで、天使シリーズはその能力を発揮してくれるので、コレをシアちゃんに着せた方が良いわよねぇ………などと思いながら、謎の神殿の前にフワリッと降り立てば………。

 私達の姿を見付けて、シアちゃんは嬉しそうな声を零(こぼ)れ落とす。


「……あっ……ライム達が帰って来た」


 私の姿を見付けて、嬉々としている天然で残念系のシアちゃんの姿に和(なご)みながら、ちょっと苦笑いを浮かべながら降り立つ。

 その左右には、、フリード君とジオンがさりげなく立っていた。


「お帰りなさい、ライム、コウちゃんガッちゃん、何か見付けられましたか?」


 うぅ~ん…シアちゃんて、こうして一度離れてから改めて観察しても、やっぱり定番の儚(はかな)い系の美少女よねぇ~………。

 本人に自覚なんてモンは全然ないようだけど。

 その分、フリード君とジオンが気を使っているようね。

 とりあえずは、何も無かったコトだし………きちんと答えないとね。


「ざんねんながら、これと言ったコトは無かったわね。まぁ~………上空から見た限りの見解だけど………直前まで【封印】されていたようで、見るからにできたほやほやっぽいモノを感じたわね」


 他に感じたモノないし、コレぐらいの感想しかないのよね。

 そう思っていた私に、シアちゃんは頷(うなず)いて言う。





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