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悪役令嬢は婚約破棄されて覚醒する  作者: ブラックベリィ


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240/259

240★ちょっとどろじゃなく危なっかしいんですが………


作者は豆腐メンタルなので、石は投げないでやってください。

設定はユルユルガバガハなので、突っ込みはしないで下さい。

感想は受け付けていません。(すぐにへこたれて書けなくなるのでゴメンナサイ)


主人公は、かなりマイペースです。

生活環境が最悪だったため、この世界の常識はほとんどありません。



 こぉ~んな素直でまじめで天然なシアちゃんに、レイパレ(R18)の外伝とはいえ、悪役令嬢役なんてモノを振るのって、あまりにも無理ゲーすぎだと思うのは、私だけかしら?


 って、ああ、コウちゃんもガッちゃんも、シアちゃんの天然ぶりに頭を抱えているわ。

 そうよねぇ~………シアちゃんと無関係で、会ったばかりのコウちゃんやガッちゃんでも、心配になっちゃうよねぇ~………。

 そんなコトをさらりと言うシアちゃん、冗談抜きで警戒心が薄すぎだよ。


 いや、私自身もおぞましい呪具(じゅぐ)を身(み)に付けされられて、皇家に捕らわれていたことで、世間知らずでモノ知らずだけど、その遥か上を行っている気がするわ、いやマジで………。

 危なっかしいって………主(おも)にアルディーンお兄様に………常々(つねづね)言われている私をゆうに超えまくる天然なシアちゃん、マジでこの先が心配だわ。


 じゃない、今(いま)の内容を整理するのよ、私。


 まず、シアちゃんは本編の劣化版?レイパレ(R18)外伝のクリスタリア王国編とかいうヤツの悪役令嬢役で、婚約破棄されたことで、断罪前に逃げた出したと………。

 んで、深紅の長髪の彼、ジオンは本編と外伝共通の隠しキャラで、幻(まぼろし)の攻略対象者だった。

 ちなみに、謎の神殿に精神部分が【封印】されていたって話しね。


 そして、それを全部シアちゃんに教えたのが、あの狼の獣人少年フリード君っていうのがねぇ………。

 それも、コウちゃんの真魂(しんこん)の真核(しんかく)から零(こぼ)れ落ちた真核(しんかく)のカケラと魔力って………なんか、思考がパンパンになっちゃうわ。


 だいたい、真魂(しんこん)とか真核(しんかく)ってなに?

 分割された女神の【神子】の魂魄(こんぱく)の中心部分て意味であっているのかしら?

 そう思って、コウちゃんを見ればコクコクしてくれる。


 3度の転生の間(あいだ)、私の魂魄の中に………たぶん同居していた状態だったことで、ある意味で以心伝心状態にたびたびなる………いたことで、私の疑問を察知して頷(うなず)いてくれる。

 うん……それであっているのね。


 それは、とりま………んで、そのあげくが、女神の愛し子の【神子】を解体した7人の男のひとりがジオンで幻(まぼろし)の攻略対象者って………。

 当の本人は………そうよねぇ~………。


 思わず、その幻(まぼろし)の攻略対象者ジオンへと視線を向けて同情の視線を送ってしまう。


 今(いま)の話しのもろ当事者ですもん、ちょっとどころじゃなく、身(み)の置き所が無いわよねぇ………。

 あぁ~……天を仰(あお)いでるわ。

 まぁ、その気持ち理解(わか)る気がするわ。


 しっかし、シアちゃんて見るからにか弱そうなんですけど………。

 だと言うのに、装備もろくなの身(み)に着けていないじゃないの。

 そんな姿で、こっち側(=魔の森)に来るなんて………。

 いくらジオンが強いって言ってもねぇー………はぁ~……。

 どう考えても、無謀(むぼう)だと思うわよ、流石(さすが)に。


 私って、そこまで親切なほうじゃないけどね、やっぱり忠告はしておくべきよね。

 流石(さすが)に、無防備すぎるわ………心身(しんしん)ともにね。

 これが、ヒロインじゃなくて、悪役令嬢役って絶対に間違っているでしょう………やっぱり。

 じゃなくて、ここは建設的に行きましょう。

 ひとつずつ、疑問を解消していかないとね。


「えっとね………ジオンの【封印】の強化って? その子…フリード君が、コウちゃん………こっちの翼付き白虎から【封印】される前に零(こぼ)れ落ちて誕生したのは理解(わか)ったたわ。と、いうか、その子の身体(からだ)はどうしたの? 魂のカケラと魔力だけだったから、繭状態だったって言っていたけど」


 さて、シアちゃんは、どういう風に私達に説明してくれるかしら?

 色々(いろいろ)な意味で、残念な子だよねぇ……シアちゃんって………。


「この狼の獣人少年はね。私が誓約の神殿から、謎の神殿へと跳ばされたコトを話した人達が、私のこれからを心配して、生活奴隷として買っくれた子なの」


 うん、たしかに心配するでしょうね。

 典型的なしっかり者だけどままっ子のフリード君も、見るからに美丈夫なジオンもいない、単品のシアちゃん。

 うわぁ~………心配どころの話しじゃないわ………じゃなくて………。


「えっ……そうなの?」


 私が聞き返すと、シアちゃんが頷(うなず)いて、フリード君とジオンが自分の側にいる理由を口にする。


「うん………ちなみに、買ってもらった時のフリードは、ただ命令に従順に従うだけの生きた人形だったの。その時に、まだ繭だったフリード………幻(まぼろし)の8番目の神獣のこの子がね。自分の身体(からだ)として欲しいって言ったのよ。だって、出合った当初のこの子は、既に精神(こころ)(=魂)を氷狼神(ひょうろうしん)っていう狼族の主神(しゅしん)に捧(ささ)げられて、ほとんどが食べられちゃっていた子だったから………」


「……そう…この世界には、氷狼神(ひょうろうしん)っていう狼族にとっての主神(しゅしん)ってモノがリアルに存在するんだね」


「うん、私もそう思ったよ。……でもって、微(かす)かに残った魂のカケラのお蔭で身体(からだ)は、まだ生きていたけど、ほとんど意思は皆無状態だったわ。それもそのはずで、あと僅(わず)か1ヵ月ほどで、魂のカケラは消滅して、逝(い)く身体(からだ)だったって………」


「そうなの?」


「うん、産みの親は連れ合いを取り戻すために、この子を産んだらしいわ。氷狼神(ひょうろうしん)に供物(くもつ)として捧(ささ)げるためにって………」





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