236★コウちゃんとガッちゃんが暴走しました
作者は豆腐メンタルなので、石は投げないでやってください。
設定はユルユルガバガハなので、突っ込みはしないで下さい。
感想は受け付けていません。(すぐにへこたれて書けなくなるのでゴメンナサイ)
主人公は、かなりマイペースです。
生活環境が最悪だったため、この世界の常識はほとんどありません。
私達は姿を消しているので他の冒険者達を気にするコトなく、スイスイとフォレンの街壁に向かって、意気揚々と飛んで帰路についていた。
流れる景色を見つつ、周囲に魔物がいないことを空間探知魔法で確認しつつ、何気なく冒険者の最初の街フォレンを目指しているなかで、私は自分が誰かに見られていてる感覚を覚える。
ふっと視線を向けられていることを感じて、その発生源の方へと顔を向ければ、華奢な少女と小柄な獣人の男の子に、深紅の長い髪が印象的な男の人が、3人共にこちらを見ているコトに気付く。
「えっ…もしかして見えているの?」
そう無意識に呟いた私が、なんでぇ?と思った時に、聞こえてきた声は………。
「あっ……アレって天使シリーズだ。うわぁ~…良いなぁ~………私も天使シリーズ欲しいなぁ~………。はぁ~………このか弱い身体には、ああいう装備が必要なのよねぇ~………。天使シリーズって、何処で手に入ったっけかなぁ?」
と、いうものだった。
姿を消して飛んでるはずなのに?と思っていれば、深紅の長い髪の男の人が、私達を警戒してか、少女の前に1歩出る。
その直後に、獣人少年も少女の前に出て、少女は驚いた表情をしている。
「あの耳と尻尾だと狼の獣人かな? なんで姿を消しているのに見えているかは、理解らないけど、声をかけてみようかな?」
そう無意識に呟いた私は、この後、コウちゃんとガッちゃんが暴走するとは知らずに、華奢な少女を守るように立つ、獣人の小柄な少年と深紅の長髪の男の人の前に、フワリッと舞い降りた。
「ママっ…大丈夫?」
「マスター…どうしました?」
私が、唐突に地上に降りたコトにビックリしたコウちゃんとガッちゃんがわたわたする。
どうやら、ふたりしてちょっとうたた寝していたみたいね。
だから、私が地上に降り立ったことに気付いてハッとしたようね。
そんなふたりの会話を聴き取ったらしい、華奢な少女がビックリした表情で言う。
「ふわぁ~………あの翼虎の子虎ちゃんと……たぶん紅輝獣の子供かなぁ? すっごい……人語をすらすらと喋ってるぅ~………」
そう言われて、私も気付く。
えっとぉ~………コウちゃんもガッちゃんも、普通に喋っているわ。
今までずっと念話だったのに………。
もしかして、あの魔晶石を作ったことで進化したのかしら?
なんて思っている私を他所に、その少女の言葉に、コウちゃんとガッちゃんがビクンッとする。
「えっと、俺達が見えてる?」
「みたいですねぇ………マスター…どうしますか?」
ようやく、自分達の姿が少女達に見えているコトに気付いたコウちゃんとガッちゃんの言葉に、私もちょっと困ってしまう。
さて、この3人組は、なんで透過の魔法をかけている私達が見えたのかしら?
そう思った時、少女が口を開いた。
「えっと………」
その次の瞬間、私の両肩に乗っていたコウちゃんとガッちゃんが、突然前に飛び降りて、一気に巨大化する。
それは本当に一瞬のことだった。
「あっコイツ……あの時のっ………」
「……っ…敵っ………」
コウちゃんとガッちゃんが肩から飛び降り、巨大化した時には、深紅の長髪の男の人は、もう剣を抜き放っていた。
流石の私も、うわぁぁ~っ不味いっと思ったが、驚きすぎて静止の声もかけられなかった。
なのに、その中で動いた者がいた。
藍白の髪の狼の耳と尻尾を持つ小柄な少年が、深紅の長髪の男の人の前に1歩出て叫ぶように言う。
「ままに、牙を向けるなっ………【障壁結界】っ」
その瞬間、たしかに私の目にも、半透明の壁が出現れたのが見えた。
が、しかし、攻撃態勢どころか、既に攻撃に移っていたいたコウちゃんとガッちゃんは停止するコトもできず、そのままその半透明の壁に激突してしまった。
ガツンッ……ゴウンッ………ビシッ………。
「………んぎゃっ……ぐぅぅぅぅ~……」
「……あうっ………くぅぅぅ~………」
うわぁ~…コウちゃんもガッちゃんも、痛そぉ~………。
ビシ…ビシ…ガシャァァーン………シャラシャラ……サァァー……。
そうは思ったけど、驚きすぎたことで声が出なかった。
物理的な、ガツンッ、ゴウンッという衝突音の後、藍白の髪の狼の耳と尻尾を持つ小柄な少年が張った【障壁結界】は、その衝撃によって、ピシッと音をたてた後、そこから蜘蛛の巣状のひびが入り、シャラシャラと音をたてて砕け散った。
そして、かつて【障壁結界】だった半透明の壁は、粉々に砕けた後、そのまま緩い風に流されるようにフワリッと霧散したのだった。
それを見て、ハッとした私は、ようやくコウちゃんとガッちゃんに声をかけるために口を開いた。
驚きすぎると、猫ダマしてしまう私だった………気を付けないとね。
じゃなくって、止めないと、人様に迷惑をかけたら不味いって………。
「コウちゃんっガッちゃんっ………ストップよ………どうしたの? いきなり襲いかかって………あの、ごめんなさい」
とりあえず、ここは頭を下げておこうの謝った私は、やっぱり日本人よねぇ………と思ったところに、ほっとした感じの声が………。
「ジオン、大丈夫そうだから………とりあえず、剣をしまってさがってちょうだい。ほら、フリードも戻ってらっしゃい」




