234★魔晶石を作ってみましょう
作者は豆腐メンタルなので、石は投げないでやってください。
設定はユルユルガバガハなので、突っ込みはしないで下さい。
感想は受け付けていません。(すぐにへこたれて書けなくなるのでゴメンナサイ)
主人公は、かなりマイペースです。
生活環境が最悪だったため、この世界の常識はほとんどありません。
そうふたりに言って、私は磐座の上に座りながら言葉を続ける。
「私は私で、できるかぎり魔力溜めを励むわね」
言うだけ言った私は、意識を集中させるのに相応しい、結跏趺坐という姿勢をとり、ゆっくりと双眸を閉じて、周囲に流れる魔素を意識して体内に取り込み始める。
ちなみに、私が座った磐座は、自然の気を満ち溢れさせているモノだった。
いわゆる、前世の言葉でパワースポットとか、特異点と呼ばれる場所だったりする。
自然界には、こう言うパワースポットと呼ばれる場所が存在しているのは、前世も今世も一緒のようだ。
前世でもそういう場所はあったけど、ゲームの中にもそういう場所は、お約束として点在していたりする。
そのひとつがこの恐竜もどきが闊歩する区域だったりするのはどう考えても偶然ではないだろう。
もしかしなくても、このパワースポットがあるセイで、あの恐竜もどき達がこの区域で繁殖しているのかもしれないなぁ~………などと、ちょっと思ってしまうのはいたしかたが無いことだろう。
なんにしても、あのレイパレ(R18)や【黄昏の開放】というゲームの中と同様に、この世界にもちゃんとパワースポットが存在していたのはありがたいわね。
パワースポットは世界の調和のためにある場所なので、本来ならダンジョンの奥とかにしか存在しない真那も微量だが含んでいる。
まぁ………ダンジョンの最奥から湧き出る真那に比べれば、本当に極少量ではあるけどね。
魔素の中に溶け込んでいるけど、たしかに真那も感じられるもの。
もっとも、私の場合はコウちゃんが長く私の魂の中に居たセイで、ソレ(=真那)を感じ取れるだけなんでしょうけどね。
普通の冒険者には、魔素の中に溶け込んだ真那なんて、到底感知することはできないでしょう。
というか、真那の存在自体を知っているか、はなはだ疑問だけど………だからって、誰かにソレ(=真那)のことを聞くなんてできないのが現状なのよねぇ………はぁ~………。
そのパワースポットから溢れ出ている濃厚で純粋な魔素(=違和感なく真那が溶け込んでいる)を放っている磐座に結跏趺坐した私は、湧き出るソレを自分の中に取り込むために、自分の中の魔力を溜める場所を強く意識した。
いわゆる、魔力貯蔵庫と言われる器官をできるかぎり拡張げて、そこに魔素を吸い込むイメージをする。
気分は、強力にゴミを吸い込むダ〇ソンかしらねぇ………。
私は大気に意識を溶け込ませるようにして、周囲に濃厚に漂う魔素を取り込み続ける。
勿論、魔素を取り込みやすいように、自然界に意識を同化させるようにして、より多くの魔素を体内の魔力貯蔵庫へととにかく詰め込んで行く。
私が意識を大気に溶け込ませ、パワースポットの磐座から溢れ出ていた魔素を掻き集めている間に、コウちゃんとガッちゃんは、次々と出現れるご飯(=恐竜もどき達)をただひたすら食べまくっていた。
魔晶石を作るために食べているので、食わず嫌いはないようです。
ただ、無尽蔵な胃袋にまかせて、ひたすら食べ続けた。
しばらくして、私の中の魔力貯蔵庫が、磐座から溢れ出ていた大気の中の魔素を吸収できないと訴えたところで、パチッと目を開けると、そこには丸々としたコウちゃんとガッちゃんが居た。
「いやぁ~ん…可愛い。コウちゃんもガッちゃんも、頑張って食べたのねぇ~………」
私の言葉に、ちょっとまったりしていたコウちゃんがムクッと起き上がって頷く。
かなりコロコロした姿で、胸張りしながら………。
「うん、かなり食べたよ」
その隣りで、やはりまったりとしていたガッちゃんが、ご機嫌で長くもっふりとしたお尻尾を可愛いお手々で、無意識に毛繕いしながらご満悦の表情で言う。
「はい、マスター………久々にお腹いっぱいです」
私は、結跏趺坐の姿を解いて、磐座の上から降り、コウちゃんとガッちゃんの頭をソッと撫でる。
流石に、魔晶石など作ったコトが無いので、ここは物知りのコウちゃんかガッちゃんにひとまず作ってもらいましょうかねぇ………。
「良かったね。それで、魔晶石だけど、どうやって作るの?」
私の言葉にコウちゃんとガッちゃんは顔を見合わせてから、ちょっと考えて言う。
「ここは、ガッちゃんに魔力譲渡して、魔晶石を作ってもらうのが効率良いと思うよ、ママ」
コウちゃんの言葉に、ガッちゃんも頷く。
「そうですね、ボクの方がコウちゃんよりも作り易いかな?」
ガッちゃんもそれが良いと了承したので、コウちゃんはクッとひとつ大きく伸びをして言う。
「それじゃ、まず俺からガッちゃんに魔力譲渡するね」
そう言ったコウちゃんが、内側からフワッと輝くと、普段はモフモフの毛に隠れている額の角がニョイッと伸び、ガッちゃんの額の宝珠に何の抵抗も無く、スッと入った。
途端に、ガッちゃんの額の紅い色の宝珠が金粉を含んだようになり、よく見ると紅い宝珠の中で、注がれた魔力?が渦巻いていた。
「ママ、ガッちゃんの額の宝珠に触れて、それで、ママの溜めた魔力を込めて………そうすると、魔晶石ができるよ」
「わかったわ」
私はコウちゃんの指示に従って、ガッちゃんの額の宝珠へと魔力を注ぐ。
もう、これ以上は無理、魔力枯渇寸前まで注ぎ込んで、ガッちゃんから離れた。
ガッちゃんの額にある宝珠は、いまやガッちゃんの身体ととんとんぐらまで膨張していた。
ソレが唐突に収縮を始める。
じわじわと元の大きさになって行く。




