233★さぁ~…コウちゃんガッちゃんのご飯タイムです
作者は豆腐メンタルなので、石は投げないでやってください。
設定はユルユルガバガハなので、突っ込みはしないで下さい。
感想は受け付けていません。(すぐにへこたれて書けなくなるのでゴメンナサイ)
主人公は、かなりマイペースです。
生活環境が最悪だったため、この世界の常識はほとんどありません。
ゲームの中で、何度も来ることになった、ちょっと………いや、かなぁ~り苦労した思い出の地に、私は今降り立った。
私は、アバターのライムの身体でゲーム内を探索したコトを思い出しつつ、恐竜もどきがやたらと出現れる場所へと向かう。
当然、今回は歩いて向かいますよ。
変なトラップ(=飛んでいると引っかかる意地悪いモノがあるので)とかに引っかかりたくないですからね。
それに、あの恐竜もどき達を呼び寄せるには、その区域に侵入したという証しが必要なのよ。
だから、面倒でも私は歩いて、その区域に侵入することにしたのだ。
そんな私に、コウちゃんが小首を愛らしく傾げながら聞いて来る。
「ママ、歩いてなの?」
なんでぇ?と言外に問いかけて来るコウちゃんに、私は肩を竦めて答える。
「忘れちゃったのコウちゃん? 私のような軽量な者が歩く、些細な振動でも、あいつらは感知して出現れるって………」
そう、あぁ~んな巨体なのに、微細な振動にも気付くのよ、あの恐竜もどき達はね。
私の言葉に、前世の記憶を共有しているコウちゃんがなるほどと頷く。
「ああ、そうだったね、ママ。あいつらって、空を飛んでだとなかなか出現れなかったっけ………。その上で、あの区域には空間トラップなんてモノもあったんだよねぇ~………すっごく嫌らしいタイプのヤツがさぁ~………まぁー……アレはアレで、ガッちゃんが喜びそうなのが群れで来てくれるけどね。冒険者としての討伐は面倒極まりない羽根付きの昆虫系だから………ママは、遭遇したくないんだよね」
と、コウちゃんが説明的に言ってくれたら、ガッちゃんが食い付いて来た。
「えっ…そうなんですか? マスター」
私はちょっとだけ肩を竦める。
「思い出してくれた、コウちゃん。………うん、そうなのよ、ガッちゃん。だから、こうやって歩き回るとねぇ~………ほら、出た」
私の言葉が終わる前に、足音もなく巨大な影がヌゥーと出現れる。
「うん、まずはティラノサウルスもどきが群れで来たわね。だいぶ、群れの規模が大きそうね。勿論、そのガタイもかなぁ~り大きいわねぇ~………うふふふふ………コウちゃんガッちゃん、魔石ごとぜぇ~んぶ食べちゃいなさい。こいつらの討伐証明なんていらないから、まるごと食べちゃって良いわよ。魔晶石を作るためにも、たぁ~んと食べてね。私はその間に、そこの磐座に座して、魔力の精製と鍛錬をするから………」
「了解、ママ」
「うわぁ~…嬉しいですぅ~………ごはんだぁぁぁ~………」
頷くコウちゃんと、大量の獲物(=ご飯)に嬉々とするガッちゃんに、私はクスクスと笑ってしまう。
「っと…んじゃ~…その前に、もうちょっと魔物を呼び出しておきましょうかねぇ~………」
そう言って、私は掌をちょっと切り、鮮血をそこらじゅうに撒いて、風の魔法を使って広範囲に血臭を散布する。
そう、ここに、手負いの獲物がいると………。
「うん…イイ感じに撒き散らせたかなぁ? それじゃ、コウちゃんガッちゃん………血臭に引き寄せられた恐竜もどき達が続々と来るだろうから、たぁ~んと食べてね。っと……あっ………そうだ、あいつらって音にも反応するモノもいたわね」
そう言って、私は掌の傷をさっさと治す。
前世の記憶が戻って来たお陰で、ちょっとした怪我なら簡単に治癒することができるようになったのは幸いね。
何と言っても、無詠唱どころかそう意識するだけで、簡単に逆再生のように傷口が塞がってくれるから………じゃない。
私は、口に両手を添えて、大きく息を吸って………。
「ヤッホー…ヤッホー…ヤッホー………」
うん、良い感じに響いた感じかする。
悲鳴よりも、コレの方が遠くまで届くのよねぇ………。
うん、地響きが聞こえるから、大きいガタイの群れが向かって来ているわね。
足音無しで来たやつらよりも確実に巨体だわ。
ラッキーなのは、ゲームん中の恐竜もどき達よりも大きい群れってコトかな?
ガタイも確実に大きいってことは、この区域に冒険者達が定期的に訪れていないってことね。
ようするに、魔物の間引きがされていないってことよね。
それって、下手すると広範囲にスタンピードが起こるってことじゃない。
この周辺の担当ってどこの家だったかしら?
なしくずし的に皇帝になるしかなかったお父様が、辺境伯扱いされて魔物討伐していた区域からはかなり外れているのよねぇ………じゃない。
出現れた恐竜もどき達は、あの【難攻不落の深淵の絶望ダンジョン】の奥に居た恐竜もどき達ととんとんぐらいの大きさがあるもの………。
うふふふ………これは、期待できるわね。
なぁ~んで思っていたら、コウちゃんやガッちゃんが食べる前に追加がきましたよ。
うそぉ~………草食の恐竜もどきの群れを追い駆けていた、ティラノもどきの群れがこっちに向かっているわ。
そのおこぼれを狙う、小型の肉食恐竜の群れまで………うわぁ~………神様ありがとう。
それを確認した私は、にっこりと笑って再度言う。
「さぁ~……たぁ~んとご飯の群れが来たわよ。コウちゃんガッちゃん、魔石ごと食べちゃって、魔晶石を作ってね」




