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悪役令嬢は婚約破棄されて覚醒する  作者: ブラックベリィ


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229/261

229★【ホワイトファング】と一緒には行けません


作者は豆腐メンタルなので、石は投げないでやってください。

設定はユルユルガバガハなので、突っ込みはしないで下さい。

感想は受け付けていません。(すぐにへこたれて書けなくなるのでゴメンナサイ)


主人公は、かなりマイペースです。

生活環境が最悪だったため、この世界の常識はほとんどありません。




「はい、それじゃ早速ですが、ファラちゃんを解放してぇ~………涙も溜まって可哀想だし、モフモフしたいから………」


 その欲望に忠実な言葉に、アンジュさんはクスクスと笑って言う。


「くすくす………もう、諦めたらぁ~【ホワイトファング】の皆さん、ライムちゃんの行動を止めるなんて、どうやっても無理なんだから………ギルマスのアレスでも無理そうだしね。ライムちゃんの言う、お師匠様の唯我独尊(ゆうがどくそん)ぶり考えたら、たぶん、コレでもマシなんだと思うわよ。少なくとも、ライムちゃんは、世間様に迷惑はかけないようにっては思っているようだから………ただ、世間一般的な常識が無いだけで………」


 アンジュさん、それ全然擁護(ようご)になってませんけど………。

 そんなコトを言う受付け嬢の言葉に、ファーズさんがしょうがないかと、私の頭を撫でる。

 まぁ、見た目は完全に美少女ですからね。


 前世の三世代分+今(いま)の私の年齢や経験値を加算すると、ハイエルフハーフで丁度良いってところですもんね。

 ただし、環境が環境だったので、三世代分+今(いま)の私もだけど、他人とはあまり交流していないんですよ。

 ですから、コミニュケーション能力なんてありません、あしからず。


 ひとつ溜息を吐いて、ファラちゃんはストップから解放されました。

 でも、お仕置きがキツかったセイか、私に飛びつくコトをしないで、ネクトさんをちらちらと見上げています。


「ファラちゃ~ん」


 私が呼びかけると、ネクトさんがその頭をポンポンと軽く叩く。

 途端に、許可が出たと私に飛びついて来ました。


「う~ん、ほんとぉ~に可愛いわぁ~………このモフモフがたまらなぁ~い」


 と、ひとしきりモフモフしてから、私はファラちゃんを撫でる手を止めないまま言います。


「とりあえず、今日の宿は何処(どこ)にする予定なんですか? 私は、ファラちゃんと一緒に遊びたいですから、同じ宿に泊まりたいです」


 私の言葉に、エランさんが肩を竦めて言う。


「んじゃ、ちょっとその前にライムちゃんからもらったモノを売っぱらうから少しだ待っててくれよ。コレの中身が嫌いなんだろう。だから、そっちでファラと遊んでなよ」


 エランの言葉にハッとしたアンジュさんは、タターッとどこかに消えて、すぐに衝立(ついたて)を持たせたギルド職員を数人連れて戻って来る。

 そして、ささささぁーっと連れて来たギルド職員に数枚の衝立(ついたて)を設置させていた。


 たぶん、見たら燃やすと言ったアレスさんの言葉で、私を警戒したためだろう。

 いや、やりませんよ、あげたモノですからね。

 でも、反射的に燃やしたくなるのはたしかですね、はい。

 昆虫類はキライです、もちろん、足の多い生き物も嫌いです。


「それじゃ、ギルマスこちらで確認を、ファラちゃんとライムちゃんはこっちね」


 そう言って連れて来たギルド職員に手を振り、折りたたまれた衝立(ついたて)をパタパタと広げさせて、ギルマスの部屋をキッチリと分断したアンジュさんは、にこにこしながら手招きする。

 私は、ファラちゃんと一緒にアンジュさんの側に移動する。


 ギルマスのアレスさんと【ホワイトファング】、それから、折りたたまれた衝立(ついたて)を持って来たギルド職員というカタチで分かれました。


「うふふふ………私も、虫は苦手なんであっちは、ギルマスに丸投げ……その分、手足になる職員も追加したから………ってコトで、本当にファラちゃんて可愛いわねぇ~………うんモフモフ」


 その手触りに、嬉々としているアンジュさん。

 やはり、貴女もケモナーでモフモフ好きでしたか………。


「ほぉ~んと可愛いですよねぇ~………」


「本当にねぇ~………それはそうとして………ライムちゃんだったら、ひとりで旅をしているんだから、B級の【ホワイトファング】に入れてもらって、付いて行くコトもできるでしょう? そんだけファラちゃん好きなんだし、常識とかを教えてもらうのもありだと思うんだけどぉ………」


 ファラちゃんをモフモフしている私に、アンジュさんは【ホワイトファング】と一緒に付いて行けば良いのにと言う。


 アンジュさんの言葉に、少し引かれはしたけど、私の右の腕輪の中で、仮死状態で目覚める時を待っている神獣達を復活させるという使命があるのだ。

 可愛いコウちゃんやガッちゃんの兄弟姉妹達を目覚めさせるためには、ひとりで行動するしかないのだ。


 流石(さすが)に、その元(もと)が【難攻不落の深淵(しんえん)の絶望ダンジョン】の最奥に《封印》されているコトになっている【狂いし神子】の、解体されたモノから生まれた神獣達なので、人前には出せない。

 その姿は、やっぱり、ちょっと………いや、かなり特殊なのようなので………。


 だから、私はアンジュさんの言葉に首を振る。


「ううん………それは、できない相談だわ。だから、ファラちゃんをモフモフするのは、この街でだけって決めているの。私は、とりあえずここで冒険者をして、ある程度の常識が身に付いたら旅に出る予定なの」


 とにかく、まだまだ飢餓状態を脱していないガッちゃんに、たぁ~んと魔力の多い魔物を食べてもらわないとね。

 そしたら、仮死状態の神獣達を蘇生させるための魔晶石を作ってもらわないとだから………どう考えても、一緒に行動はできないわ。


 とりあえずは、当座(とうざ)の逗留場所(とうりゅうばしょ)を決めたら、お腹を空かせたガッちゃんに、魔の森の奥にある山で、恐竜モドキを食べさせてあげないとね。





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