228★ハイエルフは虫がお嫌いらしい
作者は豆腐メンタルなので、石は投げないでやってください。
設定はユルユルガバガハなので、突っ込みはしないで下さい。
感想は受け付けていません。(すぐにへこたれて書けなくなるのでゴメンナサイ)
主人公は、かなりマイペースです。
生活環境が最悪だったため、この世界の常識はほとんどありません。
袋の中身を覗いては、私を見る、を何度も繰り返すアレスさんに、私ははっきりと言う。
「いりませんよ…そんなもの…私にすれはゴミです。はっきり言って気持ち悪いゴミです。たんに、襲って来たから獲っただけのモノです。シルクスパイダーは、倒した後………まぁ後で糸を取っても良いかって思いましたけどねぇ………。クモも嫌いなんです。うふふふ………シルクスパイダーは、ファラちゃんの分の布袋に入っていましたか………当たりですね。良かったわね、ファラちゃんこれで美味しいモノをいっぱい買ってもらいなさいね」
そう言って、まだストップを解除してもらえないファラちゃんの頭を撫でる。
「ライムちゃん…もらって…良いのか? これって、依頼書が出ているヤツなんだぞ。ギルドに売れば、けっこうな金になるぞ。冒険者ギルドでも商人ギルドでもさ」
その言葉に私は鼻で嗤います。
「ローズスネイクを獲れる私に…そんな…ゴミの始末をしろと…言うんですか? できれば…見たくも無いし…触りたくも無い…ソレを………」
嫌いだというコトを強調する私に、マイケルさんが何とも言えない表情で頷く。
「あっうん…そっ…そうだな。うん…ゴミなんだな…わかった。ありがたくもらっておくわ…なっ」
ちょっと棒読みに近い言葉で、他の仲間に話しを振る。
「おっおう」
「いや、でも………」
と、それでももらうのはちょっとと、抵抗しようとするエランの肩をアレスが叩いて首を振る。
まるで、今のライムちゃんには何を言っても無駄だというニュアンスを込めて言う。
「あのな、コレはほとんど知られていない話しなんだけど………お前らには、特別に教えてやるな」
そんなアレスさんの言葉に、【ホワイトファング】の皆さんは、布袋を覗き込んでいた顔をあげて耳を傾ける。
「ハイエルフってヤツは、昆虫がきらいなんだ。見るのも食べるのも捕らえるのもな。だから、昆虫に出会ったハイエルフは基本的にには、ぜぇ~んぶ焼却処分をするんだよ」
「えっ…焼却って………」
「う~ん………そんな話し、聞いたことないけど………」
「いや、それだけ、昆虫系のモノは嫌悪の対象なんだろうな」
「でも、コレなんて良い値段するのに………」
と、口々に言うのを、ギルマスのアレスは生温い視線で溜め息を吐いて続ける。
「エルフは、まだそこまでじゃないけどな。サブギルマスしているルディーだって、昆虫類全般が嫌いだぞ。まぁ…あいつはそういうのみせないようにしているけどな。ハイエルフになると極端に嫌悪対象(=昆虫類全般)を抹消しようとするんだよ」
【ホワイトファング】の皆さんが声をハモらせて言う。
「「「「そうなんですか?」」」」
あら、良い設定ですねぇ~………私同様、昆虫類全般がキライな人って意外といるのかもしれませんね。
にしても、幻のお師匠様という存在をとっさに作った私、グッジョブ。
そう思っている私を他所に、ギルマスのアレスさんが話し続けていた。
「ああ……そして、ライムちゃんは耳が尖っていないだけのハイエルフなんだろう。それゆえに、昆虫は嫌いなんだ。たぶん父親の方が人間ったんだろう。母の友人と言うのが、お師匠様だって言っているからな。たぶんに、ハイエルフ繋がりなんだろうな。ライムちゃんの口ぶりからして、どうも昆虫類全般は、何の躊躇いもなく燃やし尽くしていたようだからな」
勝手に私の両親とお師匠様を推察していますが、ライムのアバターを創造る時に設定したモノに近いので、私はあえてなにも言いません。
可愛いファラちゃんをもふもふして知らんぷりを決め込みます。
「だから、昆虫の1部分とはいえインベントリに入れてきたって思って良いぞ。ただし、ライムちゃんは所詮はハイエルフだ。ハーフと言っているが、確実にハイエルフよりだ。だから、これからも、昆虫が出たら焼却処分は間違い無いだろう。一応、獲ったら1部分は持ち帰って来るだろうが、絶対にお前達(=【ホワイトファング】のメンバー)に渡して処分は終わったってことにするぜ。なんせ、お前達が手渡された布袋、この従魔のファラの分も、全部インベントリ機能付きの布袋だからな。お前等が…ライムちゃんというハイエルフのゴミ箱になったわけだ。まぁ~…諦めろよ。持って来たモノは、買取りしてやるからさ。ちなみに、布袋の辞退もやめておけ。ライムちゃんは返却なんて受け付けないだろうな。なんせ、昆虫類を入れた布袋だからな。中身を出して布袋を返したりしたら、そのまま焼却しちまうだろう。ハイエルフにもったいないは無いぞ。興味ないか嫌いかだけだからな」
ギルマスのアレスさんの言葉に、私は大きく頷く。
ええ、インベントリ機能が付いていようと布袋なんていりませんよ。
そのために、いらない昆虫類を入れて押し付けたんですからね。
ギルマスのアレスさんの言葉に、大きく頷く私をチラッと見た【ホワイトファング】の皆さんは、ちょっと苦笑いを浮かべる。
そして、マイケルさんが代表して言う。
「まぁ~そんじゃ~………ありがたくもらっとくよ、ありがとう、ライムちゃん」
これで、ゴミも片付いたし、解決よね。
それじゃ、ストップをかけられたままのファラちゃんを解放してもらおう。
だって、ファラちゃんをモフモフできるのは、ここにいる間だけだもん。




