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悪役令嬢は婚約破棄されて覚醒する  作者: ブラックベリィ


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222/262

222★やっぱり無理だよねぇ………


作者は豆腐メンタルなので、石は投げないでやってください。

設定はユルユルガバガハなので、突っ込みはしないで下さい。

感想は受け付けていません。(すぐにへこたれて書けなくなるのでゴメンナサイ)


主人公は、かなりマイペースです。

生活環境が最悪だったため、この世界の常識はほとんどありません。




 はぁ~…本当に癒されるわぁ~………。

 私にも、テイムの能力があるか確認してみようかしら?

 いや、それはほぼ間違いなくダメよねぇ~………残念だけど。


 だって、私の側には常(つね)にコウちゃんやガッちゃんのような桁違(けたちが)いの神獣がいるから、普通の魔物はびびってしまうわねぇ~………。

 今(いま)は、遮蔽力(しゃへいりょく)の強い隠蔽(いんぺい)が込められた結界の中でふたりともに熟睡しているから、ファラちゃんは気付いていないだけだものねぇ………はぁ~………。

 ふたりが起きて、ほんの少しでも威嚇(いかく)したら、ファラちゃんなんてペチャッてなっちゃうのは確実だもの。


 自分達の兄弟姉妹(きょうだいしまい)でさえ、まだ蘇生もしていないというのに、言葉の端々(はしばし)に私からの愛情が減ると不服を口にしているくらいだから………特に、コウちゃんがね。

 だから、新しい子を迎(むか)えようものなら、絶対に邪険にするもの。


 前世でも、犬猫の里親ボランティアしていた友人に頼まれて、一時預かりとかしたら、ヤキモチをやいて大変だったのよねぇ………やっぱり、無理よねぇ………はぁ~………。

 いっそのことテイムできる人を友達にして、ファラちゃんのように撫でさせてもらいましょうかねぇ………。


 なんてコトを夢想して、意識を逃避させながら、私は、皆さんの意識が戻ってくるのを待ちました。

 するとギルマスのアレスさんが、気を取り直して私に話しかけます。


「ライムちゃん、戻ろうか」


 ようやく戻って来てくれたようです。

 流石(さすが)、冒険者ギルドのギルマスをしているだけあって、アレスさんの復活が一番早かったようですね。

 私としては、とりあえず出すモノは出したので、もう此処(ここ)(=持ち込まれた魔物を解体する場所)にようはありませんからね。


「はい」


 というコトで、冒険者ギルドに戻ってきました。


 そして、そのまま2階にある、ギルマスのアレスさんの部屋に、行くコトになりました。

 もちろん【ホワイトファング】の皆さんに、可愛いファラちゃん付きです。


 ちなみに、受け付けのお姉さんのアンジュさんは、途中で駆け出して一瞬で戻ってきました。

 その腕に何かを抱えているので、その何かを取りに行って、持って来たようです。

 そして、アレスさんのギルマスとしての部屋に、私達は通(とお)されました。


 もちろん、応接室セットのようなモノを備えた場所があり、私達はソコに誘導されました。

 ここは、特別な依頼などをパーティーに出す時の対応に使う場所だと、アンジュさんから聞きました。


 そして、私はそこのソファーに座り、ギルマスのアレスさんが目の前に座っています。

 後ろにあるソファーには【ホワイトファング】が………アンジュさんからお茶をいれてもらっていました。


 そう、後ろのソファーの前にもテーブルがあるんです。

 私の前のよりはかなり小さいですけどね。

 もちろん、私の前にはデデェーンとしたテーブルがあり、既(すで)にお茶が置かれています。

 もちろん、このお茶もアンジュさんがいれてくれたモノです。


 そんな中、アレスさんがおもむろに口を開く。


「さて、これらの買取り金額の話しなんだが………」


 と、ちょっとどこか何か言い難そうにしています。

 とりあえず、言いかけた言葉の続きを促(うな)がします。


「どうかしましたか?」


 私の言葉に、アレスさんが沈痛な表情で、その言葉を口にする。


「鑑定もしなきゃねぇーんだよ」


 まぁ~………そうですよね。

 価値と価格と、冒険者ギルドの取り分と、私に手渡す分とかを討伐した魔物ごとに計算しないとですもんね。


「まぁ~…それは、当然ですね」


 だから、私は頷(うなず)く。


「だから、俺のギルマスとしての経験から算出した金額の3割をまず支払うんだが………とりあえず、それで良いか? ライムちゃんは、今日この後に大きな買い物をする予定はあるか? あるんだったら、もっと出すぞ」


 言われて、私は首を傾(かし)げる。

 まだ、ここで何をするかは明確に決めていない。

 とりあえず、画面越しで美味しそうだったご飯を食べたいだけなのよねぇ………。

 うん、とりあえず予定は無いわね。


「今日、買い物をする予定はありませんね。ですから、その金額で十分です」


 私の言葉に、アレスさんはホッとした表情になる。


「そうか助かる」


 アレスさんがそう言い終わると、スッとアンジュさんが来て、変わった形の水晶の塊(かたまり)を持ってきて、そっと置きます。


「ギルマス、準備できました」


 どうやら、さっき抱えてきたモノのようです。


「アンジュが持って来たこれは、受け付けに設置されているモノと連動しているんだ」


 そう言って、アンジュさんが持って来た大きな水晶の塊(かたまり)に手を置いて、アレスさんが何やらセッティングしている。

 たぶんだが、ギルマスの権限でしかできないことをしているのだろう。


 ただ、冒険者ギルドの職員ではない私には、ギルマスのアレスさんが何をしているかは理解(わか)らなかった。


「ライムちゃんは、色々(いろいろ)な素材や討伐証明を持って来たからね。その討伐証明と素材持込み買取りでランクが変わるんだ。ギルマスとしてここに来るまでに、今日の持ち込み分の階級換算したのを、今(いま)この中に入れたから………よしっ………やっと、準備が整ったな」


 えぇ~とぉ………なんの準備ですか?






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