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悪役令嬢は婚約破棄されて覚醒する  作者: ブラックベリィ


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022★かなりスッキリしました


作者は豆腐メンタルなので、石は投げないでやってください。

設定はユルユルガバガハなので、突っ込みはしないで下さい。

感想は受け付けていません。(すぐにへこたれて書けなくなるのでゴメンナサイ)


主人公は、かなりマイペースです。

生活環境が最悪だったため、この世界の常識はほとんどありません。




 えっ? 魔力が身体(からだ)(あふ)れて滞留(たいりゅう)しているの?

 あんなに、微量(びりょう)しか使えなかったのに?

 いや、今はそれどころじゃないわね、後でゆっくりと考えましょう。

 今は、コウちゃんに瘦身美容で魔力を()る許可をださないとね。


「別にこの身体(からだ)脂肉(あぶらにく)体積(たいせき)()らせるなら良いわよ。それで、私は何をしたら良いの?」


 私の答えにホッとした表情で、コウちゃんは言う。


『うん…あのね…ソファーに仰向(あおむ)けに寝て、リラックスしてくれる?』


 コウちゃんがそう言ったので、私はソッとコウちゃんをテーブルにおろして、言われるままソファーに寝転がり仰向(あおむ)けに寝る。

 すると、ぽよんとしたお腹が(ゆる)やかな(おか)のように()り上がっている現実を直視(ちょくし)することになる。


 はぁ~…本当に、よくこんだけ付いたわよねぇ……脂肉(あぶらにく)……。


 そんなコトを考える私の小高い(おか)を作るお腹の頂上に、コウちゃんがスタッと飛び乗り、チョコナンっと座って、子猫のように両手でモミモミを始める。


 そのちょっとくすぐったいような感覚に()(まか)せていると、全身をほんわりとしたモノに(つつ)まれ、意識がすぅーと落ち着き、どこかとろとろとしたような微睡(まど)みを感じて、うつらうつらとする。

 その間もコウちゃんは、お腹の中央でのもみもみを止めない。


 しばらくすると、コウちゃんが小さく、うぅ~なぅ~くぅ~なぅ~と(うな)り始める。

 その声に合わせて、もみもみが深くなると、何か(あたた)かいモノが全身からお腹へと集まって行く感覚がおとずれた。


 やだ…なんかコレ気持ち良いぁ~……すぅぅ~って、何か吸い取られて行くような感覚と一緒に、疲労感のようなモノまで綺麗に身体(からだ)から抜けて行く感覚がする。

 そして、そのまま小一時間ほどマッタリした後、私はびっくりするのだった。


 私はコウちゃんのモミモミ攻撃(笑)に意識がぼぉ~っとしていた。

 そう、とろとろとした微睡(まどろ)みにうとうとしながら、その(あたた)かさに()(くず)れて、その心地よさに(ひた)っていた。


 いいしばらく、私のお腹をモミモミしていたコウちゃんから声がかかる。


『ますたぁー…痩身美容終わったよぉ~………今回は初めての施術(せじゅつ)だったから、このへんまでだよぉ~………一度にたくさん()らすと、バランスが悪くなって体調を(くず)すからねぇ~………本当は、もう少しもらいたかったけどぉ…………』


 そのコウちゃんの言葉に、意識が真夏のアイスクリームのごとく(とろ)けていた私はハッとする。

 当然、コウちゃんのラストの方の言葉は聞いていなかったりする。

 ただ、少しは()ったかなぁ?程度(ていど)にしか考えていなかった。

 前世での痩身美容は、ある程度の施術回数(せじゅつかいすう)が必要だったために、そんな感覚だった。


「えっ? えぇ~とぉ…終わったのね?」


『うん、終わったよ』


 コウちゃんの言葉に(うなず)き、私は身体(からだ)を起こそうとしてその事実に気付く。

 そう、とても身体(からだ)が軽いし、呼吸がゼイゼイしないのだ。

 勿論(もちろん)、起き上がるのになんの苦労もしないのだ。


 えっ? えぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ~……マジですか?

 あの仰向(あお)けになると、デデェーンと存在感を増す、小高いお腹の脂身(あぶらみ)(おか)が綺麗に消失していることに気付く。

 同時に、ドレスの一部の()い糸を切らなければパンパンで着ることができなかったパーティードレスがブカブカになっているのだ。


「すごいっ…コウちゃんてば、万能ね………あの脂身(あぶらみ)(かたま)りが綺麗に無くなってるぅぅ~………」


 アラフィフ時代と同じ脂身(あぶらみ)でできたお腹の小高い(おか)(なや)んでいた私は、その事実に思わずうれし涙が(なが)れるのを感じた。

 そして、起こす身体(からだ)がとても軽いことを知る。


『えへへ~……コウちゃん、ますたぁーの役に立ったぁ~………』


 そうして胸張(むねは)りするコウちゃんの身体は、ひとまわり大きくなっていた。

 言うなれば、ロシアンブルーの大きさからメインクーンかノルウェージャンフォレストキャット並みの大きさへと変化していたのだった。

 いや、だから…(さら)にもふもふ感が増えたって話しなんですけどね。


「いやぁぁぁ~ん…コウちゃんてば、(さら)にもふもふになって、可愛くなっちゃってぇぇ~………」


 と、時も場所も忘れて、身体(からだ)を起こした私は、コウちゃんを抱き()める。

 少しみっしり感が出て、抱き心地がかなり良くなったコウちゃんに、私はついつい頬擦(ほおず)りしてしまう。

 抱き締められた上に頬擦(ほおず)りされたコウちゃんは、ただ嬉しそうに喉を鳴らす。


 そうして、しばらく(たわむ)れた後、私はコウちゃんを腕に抱いたまま言い放つ。


「コウちゃん、とりあえず、本気でココを脱出(だっしゅつ)しましょう」


 私の言葉に、コウちゃんは当然のように答える。


『うん…賛成ぃ~……今の俺なら、奥の部屋へ行けるし、転移も簡単にできるよぉ~………。ますたぁーからいっぱいエネルギーの補給(ほきゅう)ができたから………』


 どうやら、私の身体(からだ)から(あふ)れて滞留(たいりゅう)していたらしい魔力が凝縮(ぎょうしゅく)したことで、たぁぁぁ~っぷりと身に付いていた脂肉(あぶらにく)は、コウちゃんの力へとかなり変換(へんかん)されたようです。


 身体(からだ)が軽くなったお陰で、呼吸も楽になり、身動きもしやすくなったことで、安全にこのダンジョンから脱出(だっしゅつ)できそうですね。

 今の身体(からだ)ならば、前世の全盛期とはいきませんが、かなりマシな行動力を発揮(はっき)できそうです。


 かなり未来への希望が持てるわ。

 そうとなれば、動かないとね。

 ドレスの中に(かく)し込んでいた保存食は、ほぼ食べきってしまいましたからね。





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