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悪役令嬢は婚約破棄されて覚醒する  作者: ブラックベリィ


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219/259

219★大量に出したけど、いくらになるでしょう?


作者は豆腐メンタルなので、石は投げないでやってください。

設定はユルユルガバガハなので、突っ込みはしないで下さい。

感想は受け付けていません。(すぐにへこたれて書けなくなるのでゴメンナサイ)


主人公は、かなりマイペースです。

生活環境が最悪だったため、この世界の常識はほとんどありません。




 アンジュさんに続いて、アレスさん、そして、ガンツの感想。

 そう言えば、途中で普通のオーク類には当たらなかったので、私にその違いが実は判別(わか)らなかった。


 ちなみに、オークのイメージってお肉くらいしか浮かばないんだけど。

 オークって、他に使える部位ってあるんでしょうかねぇ?

 ネット小説やラノベで、睾丸が精力剤になるっていうのを見た気がするけどぉ………って、そんなことはどうでも良いか。


 別に食べるために、討伐した魔物の部位を切り分けてもらうつもりなんて無いもの。

 まして、オークの睾丸から抽出されたモノでできた、精力剤なんてモノも必要ないしね。


 ただ、世間的には需要がありそうだけどね。

 特に、後継者を必要とする貴族とか、商家なんかは欲しがるかもね。


 ふむ…もしかして、他の魔物の討伐証明や素材も買ってもらえるかな?

 とりあえず、聞いてみようか?


「えぇーと………他の魔物の討伐証明とかあるんですけどぉ………。それって、ココで出しても?」


 私の言葉に、アレスさんが嬉しそうに応じる。


「おう、他に何があるんだ」


 聞かれた私は、無難な定番の魔物の名前を上げる。


「えーと、ミノタウロスが丸々で3体、その他に角と皮と魔石が少々。あとは………コカトリスがまるごと2体に、羽が数羽分。サラマンダートカゲとバジリスクが1体ずつと、その皮と爪と牙を少々くらいでしょうかねぇ……。【難攻不落の深淵(しんえん)の絶望ダンジョン】産はこんなもんですね。途中から討伐証明とか回収するの面倒になっちゃって………。ある程度魔物の討伐証明を集めた頃(ころ)に、お師匠様が………」


『どうせ放置すれば、ダンジョンに吸収されるから、拾うのが面倒だったら放置すれば良い』


「って言われたんで、私も途中で回収するのに飽きたんで、残りは放置しちゃったんで………。まぁどっちにしても、いくらインベントリの背負い袋があっても、流石(さすが)に容量の限界も考慮する必要があったんで、回収するのは諦めました」


 いや、実際は大半をガッちゃん食べてもらったんですけどね、ここは幻(まぼろし)のお師匠様のセイにしてしまいましょう。

 どうも、これ以上はヤバそうなんで………。

 いや、もうこの時点で充分にヤバイけど。


「ああ……そうだよなぁ…」


「俺達でも、たまにあるよなぁ」


 と、持ち切れない素材を諦めたことがあるらしい【ホワイトファング】の面々が頷(うなず)く。


「あれは、切ないよなぁ………せっかく必死に魔物と戦って討伐しても、持って帰ってこれないのはさぁ………」


「それでも、ライムちゃんの背負い袋のインベントリは大容量だよなぁ~………ほんと、そこはとっても羨(うらや)ましいぜぇ」


 私の言葉に納得して頷く【ホワイトファング】の4人。

 それとは別に、アレスさん達3人は、思わずハモって叫んでくれました。


『もったい(ない)ねぇー………』


 幻(まぼろし)のお師匠様に、みぃ~んな憤(いきどお)るが納得もしているので、私はしれっと聞く。


「それで、いりますか?」


 放置してきた討伐魔物に対して未練ひとつ無く、淡々とした様子の私を、その場にいた全員が可哀想な子を見る瞳で見ていました。


 解(げ)せぬ、なぜでしょう?

 どうして、私はそんな瞳で皆さんに見られているのでしょうか?


 【ホワイトファング】の皆さんとギルマスのアレスさんやアンジュさん、はてには、魔物の解体師(かいたいし)らしいガンツさんまでが不憫そうに私を見るのでしょうか?


 持ち切れないモノを諦めることなんて、冒険者ならよくあることだと思うのですが?

 前世でゲームをしていた時も、持ち切れなくて回収しなかったアイテムなんか山ほどありましたからね。

 ラストイベントに向けてため込んだアイテムだって、結局はそのイベントで使いきれずに死蔵(しぞう)したモノもありましたしね。


 いや、基本として、私は魔法使いで脳筋でしたしね。

 ゲーム序盤に、最弱な職業から選択して、とにかく鍛えに鍛えてから戦闘職って順番で遊んでいたので、私てきにはそういうもんだと………じゃない。


 私が前世でのことをちょっと回想している間(あいだ)に、気を取り直したアレスさんが言う。


「全部いるから、とにかく空いている解体テーブルの上に出してくれ」


 アレスさんの言葉に、私は今(いま)言ったモノを出し始める。

 何も乗っていない解体テーブルの上にデンッデンッと、まずミノタウロスを乗せていく。

 勿論(もちろん)、解体テーブルひとつに1体だ。

 だって、どれもこれも大きいんですもの。


 次にコカトリスを解体テーブルにドサッと乗せて隣りに移動して、もう1体のコカトリス。

 そして、その隣りに移ってサラマンダートカゲ。

 最後に、バジリスクを乗せる。


 あとは、ミノタウロスの角と皮と魔石が少々。

 コカトリスの羽を数羽分。

 サラマンダートカゲの皮と爪と牙を少々。

 バジリスクの皮と爪と牙を少々。


 面倒だったのでひとつの解体テーブルに、剥ぎ取った素材の群(む)れを乗せました。

 その背後では、アンジュさんがギルマスのアレスさんに、不安そうに問いかけていた。


「ギルマス、いいんですか? かなりとんでもない金額になりますよ」


 心配そうにそう言ったアンジュさんに、アレスさんは安心させるような表情でニッと笑う。





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