206★重大な事実に気付きました
作者は豆腐メンタルなので、石は投げないでやってください。
設定はユルユルガバガハなので、突っ込みはしないで下さい。
感想は受け付けていません。(すぐにへこたれて書けなくなるのでゴメンナサイ)
主人公は、かなりマイペースです。
生活環境が最悪だったため、この世界の常識はほとんどありません。
私も、そのとても良い香りにちょっとクラクラした。
ただ、私は今はひとりなので、誰かに並んでいてもらうって買いに走るということはできないので、出入口の露天商の食べ物を買うのは諦めていた。
街中に入ったら、ゲームの中で噂になっていたお店を探して、入って食べるわよ。
だから、今は我慢よ、シルビアーナ………じゃなくて、ルビア。
ちなみに、コウちゃんとガッちゃんはと言うと、私の両肩に張り付き、がっちりと眠っていたりする。
それが判るのは、微かにだけど、ふたりの安定した寝息が左右から聞こえるからだ。
空間裂傷まで引き起こし、異世界へと漂流して、私の魂に寄り添って、一緒に転生を繰り返していたコウちゃんも、同じモノ(=【女神の狂いし神子】)から誕生したガッちゃんにあって安心したのか熟睡しているわ。
ふふふふ………本当に可愛いわねぇ~………。
そして、同じく【女神の狂いし神子】から誕生したガッちゃんも、敵対者達に捕獲されて、魔力をギリギリまで搾り取られて封印までされたのに、残った生命力を使って、外界の様子を監視していたんから、熟睡しちゃってもしょうがないわね。
きっと、ガッちゃんも、コウちゃんと巡り逢えたことで、やっと安心できたんでしょうね。
ほっこりした気持ちで、私は無意識に呟く。
「それにしても、本当にすごい人だわぁ~………気分はイベント会場の入場待ちかしらねぇ……まぁ…夏冬ほどはひどくないけどねぇ…さしずめ、普通のイベントの入場待ちくらいかしら? さて、フォレンの街に入るための入場審査まで、いったいどのぐらいかかるかしらねぇ………」
思わずそう呟く私に、目の前の従魔を連れた冒険者達のひとりが、入場待ちの列に並んでいる退屈を紛らわせるように、後に居る私に声をかけて来た。
「おや、嬢ちゃんは………」
と言ってから、私の周囲をたしかめるようにゆっくりと見回す。
たぶん、私のパーティー仲間の姿を探しているのだろう。
ちなみに、嬢ちゃんというのは、私の呟きの声からそう判断ししたのだろう。
一応、今の私は全身をすっぽりと隠せるフード付きのローブで姿は見せていないのだから………。
ちなみに私の後ろには、普通の馬を連れている旅人達のようだった。
「えっと………もしかして………嬢ちゃん、ひとりか?」
そのどこか心配するような響きのある問いに、私はあっさりと答える。
「はい、ひとりです。だから、まずは魔の森側の街壁付近で薬草採取やツノウサギとかを獲って冒険者としてのレベル上げしようと思って………」
いかにも警戒心の薄い初心者の冒険者を装った私の言葉に、男はちょっと眉を顰めて言う。
「嬢ちゃん、ひとりっつーのは、けっこう危ないんだぞ。たしかに、このフォレンって街はなぁ…冒険者始まりの街って呼ばれているけどなぁ………。嬢ちゃんみたいにな、見るからに来たばかりの初心者を狙う悪質なやつらも、結構な割合でいるんだ。悪いことは言わないから、ちゃんと冒険者ギルドでパーティーを組んで、正式な依頼を受けた方が安全に依頼達成できるぞ」
そう忠告してくれるのは嬉しいが、なんせ大食いのガッちゃんの食欲を満たす手段が、魔の森の奥に生息している恐竜もどき達くらいなので、ひとりで行動するしかないのだ。
できれば、名称不明の恐竜もどきがたっぷりいるダンジョンにも潜りたいくらいだからね。
「そうですねぇ~………どちらにしても、1度はこのフォレンの街の冒険者ギルドに行きますから………」
という会話をしていると、もうひとりもダラダラとなかなか進まない入場者の審査待ちの列に嫌気をさして、話しに混じって来る。
「おいおい、ファーズ。嬢ちゃんがひとりでこの街で冒険しようとしているからって、自己紹介も無しに不躾に説教じみたコトを言ってんなよ。まっ…昔みたいに、頭ごなしに怒鳴らなくなっただけ丸くなったけどなぁ………。つーことで、自己紹介。俺は、マイケルつーんだ。そんで、あんたに話しかけていたそいつは、ファーズ。他に、あの茶髪がエラン。空色の髪がネクトって言うんだ。俺達のは、幼馴染み4人でパーティー組んでるんだ。コレでもB級パーティーで【ホワイトファング】って言うんだ、よろしくな」
そう【ホワイトファング】のマイケルさんに、自己紹介されたので、私も………………と、思ったら、名乗る名前が………。
あっ…マズイ、この身体は課金して色々と手を加えて創造っアバターでハーフハイエルフだから、シルビアーナの姿で登録したルビアの名前は使えない。
それじゃ、アバターのハイエルフハーフの名前………も、クランの子達がそれを頼りに、私を探す可能性がある………から、マズイわね。
そう思ったと同時に、私は重大なコトに気付く。
クランのあの子達は呼びたく無いとなると………うわぁ~なんか新しい名前を考えないと………。
新しい名前、新しい名前と………そうだ、髪の色からとってライムにしよう。
そんで、新しく冒険者登録をしなおさないと………。
「あっ…私は、ライムです。よろしくぅ~………」
そう自己紹介し、肩を無意識に竦める。
「へぇ~ライムちゃんかぁ~…可愛い名前だね」




