205★フォレンの街にまだ入れません
作者は豆腐メンタルなので、石は投げないでやってください。
設定はユルユルガバガハなので、突っ込みはしないで下さい。
感想は受け付けていません。(すぐにへこたれて書けなくなるのでゴメンナサイ)
主人公は、かなりマイペースです。
生活環境が最悪だったため、この世界の常識はほとんどありません。
なにより、侘しかったのは、やっぱりソレス・ロス・エンダ村よ。
ゲームの中じゃぁ……あぁ~んなに華やかで、高ランクの冒険者がたくさん逗留していていたのに、この世界では閑古鳥だったんだもの。
ゼフィロス村は、この身体に慣れるまでは、しばらく鬼門だしねぇ………はぁ~………。
ちょっと、小物の魔物討伐なんて思わないで、屋台とかで何か買い食いしておくんだったわぁ~………。
まさか、あんなに早くシルビアーナを見付けに動くなんて思っていなかったから、油断したわ。
っと、そう言えば、王宮では、お父様が来た時とかセレナーデ皇太后様(=お祖母様)が来た時ぐらいしか、ちゃんとした食事は出なかったのよねぇ。
認識力が低下していたけど、そういうことって覚えているものねぇ………。
侍女達や下女達なんかの悪意って記憶に残りやすいのかしら?
まぁ…なんにしても、たいして美味しくもないモノでもちゃんと食事は出でていたわね。
そう言う意味では、食べ物に餓えてなかっただけマシだとは思うわ。
だからって、そんなに大量に食事が出ていた訳じゃないんだけどね。
たぶん、量的には普通くらいだったと思うのよ………食事量はね。
ただ、お父様やアルディーンお兄様、それに珍しいお菓子や果物を持ち込むバルザックお兄様と第2皇子のレオンハルト様が………止めよう、空しいわ。
もらった物を、疑いもなく常に食べていたのはシルビアーナだしね。
何と言っても身体の新陳代謝が、あのおぞましい呪具のセイで、ほぼ滞っていたからブクブクに太ったんだしね。
だから、摂取したエネルギーや魔力が正常に流れず身体のあちこちに滞留して、あぁ~んなビア樽のようになってしまったんだもの………私は悪くない、たぶん、きっと。
まぁ……王宮でのことは、期間限定かもしれないけど、自由を得た今、もはやどうでも良いのよ。
何と言っても、前世を思い出す前だったから、そう言う意味での期待なんてものを持っていなかったからね。
問題は前世を思い出した後よ。
初めて訪れたリアルなソレス・ロス・エンダ村はさん惨憺たるモノで、食事どころの話しじゃなかったからね。
せっかく、楽しみにしていたのにねぇ………あれじゃどうしようもないわ。
次に訪れたゼフィロス村では、ちょっとその辺りで低ランクの魔物の討伐って思っているところで、お父様達に捕まっちゃったから、ご飯を食べるどころじゃなかったしね。
まぁ…クランの子供達とご飯を食べたのは楽しかったけどね。
私は、この世界のリアルなお店で食事をとりたいのよ。
だって、この人生で、まだ、外食をしたコトが無いんですもの。
「よし、今度こそ、街中で真っ当なご飯よ。魔の山に行く前に、まずは私のお腹を満たさないとね。画面越しに見たお店を、ぜぇ~んぶ網羅して、食べ歩いてやるわよ」
そう言って、右手をコブシにして突き上げ、私は意気揚々と冒険者にとっての始まりの街フォレンの城壁にある、出入り口へと向かった。
幸いなことに妙なイベント(=トラブル)なども無いまま難なく、始まりの街フォレンの、街壁の出入り口へと私は到着しました。
ただ、到着してからがやっぱり長いのよねぇ~………。
流石に、冒険者としての始まりの街だけあって、往来がとにかく多い。
だから、魔の山側への出入り口はひとつだけど、他国との交易の多いこちら側は、出口専用と入り口専用に分かれているのよね。
その他に、貴族専用の出入り口なんてモノもある。
ちなみに、魔の山側への出入り口がひとつなのは、冒険者の管理をするためらしい。
そうすることで、帰って来れなかった冒険者の人数を把握しているらしい。
一応、そういうのも皇太子妃時代に勉強しましたよ。
あのおぞましい呪具の3点セットのセイで、覚えるのが本当に大変だったわ。
それでも、あのお花畑の俺様なお馬鹿さんよりもかなり優秀なのはたしかな事実です。
口煩くて、偏見に満ちていた家庭教師達ですら、そこはたしょうなりとも褒めてくれたくらいですから………。
いったい、元皇太子のルドルフ様って、どんだけできない人だったのでしょうか?
今更ですが、そこが疑問ですね。
甘やかさないで、現実を見詰めさせて、ちゃんと教育していれば、あんな脳内お花畑の俺様になんって育たなかったでしょうに………。
って、不味いわ、アラフィフ喪女の感覚が更に強くなっている気がする。
今の私は、まだピッチピッチの………えっとぉ……16歳?
いや、17歳かしら? やだ、私の誕生日って何時だったかしら?
そう言えば、攫われてから誕生日なんて祝ってもらったことないわ。
今度、私の宮に行ったら、お父様にちゃんと聞かないとダメね。
そんな明後日なことを考えながら、私は、冒険者にとっては始まりの街フォレンの入場審査待ちの列に並ぶ。
勿論、ちゃんと入り口側の列の最後尾に並んだわ。
そしたら、すぐ目の前に、珍しい従魔を連れた冒険者達がやはりきちんと並んで入場審査を待っていた。
その前には、馬車が何台か連なっている商隊。
更にその前には、これから冒険者になろうとしているのだろう青年になりかかりの少年達が居た。
その先にも、まだまだずらぁ~っと並んでいる。
まるで、某ネズミーランドか、夏冬イベントの………のようだわ。
お蔭で、その人達目当てに、屋台村のようなモノが出来ていた。
良い匂いが、そこかしこに漂い、到着したばかりの人達は、ついつい財布の紐を緩めていたのは事実だ。




