203★とりあえず、始まりの街フォレンまであと少し
作者は豆腐メンタルなので、石は投げないでやってください。
設定はユルユルガバガハなので、突っ込みはしないで下さい。
感想は受け付けていません。(すぐにへこたれて書けなくなるのでゴメンナサイ)
主人公は、かなりマイペースです。
生活環境が最悪だったため、この世界の常識はほとんどありません。
そう胸張りポーズで言うコウちゃんの愛らしい姿に、当時を思い出してちょっとどころじゃなく荒んだ精神を癒された私はにっこりと笑って言う。
「それじゃ~………さっそく始まりの街フォレンに行きましょうか………コウちゃん…よろしくねぇ~………」
私がそう言えば、コウちゃんは更に胸張りして応えてくれる。
『うん、ママ、まかせてね』
コウちゃんがフワリと地面に降り立ち、魔力を込めて大地に魔法陣を書き上げる。
フォンっという微かな音と共に、直径が1メートルほどの魔法陣が浮かび上がる。
その魔法陣をチョコチョコと可愛いお手てで弄って、コウちゃんはにっこりと笑う。
『よいっ………あとは、えいっ……』
コウちゃんの可愛い声と共に、私達の目の前に転移のための魔法陣が仄かに光り輝く。
「それじゃぁ~………コウちゃんは左肩ねぇ~……でもって、ガッちゃんは右肩に座ってねぇ~……」
と、言いながら、私はコウちゃんとガッちゃんをそれぞれ左右の肩に乗せてから、元気良く宣言する。
「それじゃ、始まりの街フォレンに向かってレッツゴー………」
そう口にした私は、目の前の大地に光の輝きと共に鮮明に出現れた、コウちゃんが作ってくれた、フォレンまで行く転移の魔法陣へと足を踏み入れる。
すると魔法陣は、ひときわ強烈な光を放つ………ううぅ~…めちゃくちゃ眩しいです。
あの美少年のコリウスくんが作った、魔法陣よりもよっぽど光り輝いてます。
その光りのセイか?私は、シルビアーナの身体を突き飛ばして魔法陣へと放り込んだ、脳筋のエリオット・シムレイスのことを何故か思い出していた。
突き飛ばされた手からの衝撃も痛かったけど、ガツンッと着いた膝はもっと痛かったのよねぇ~………その痛みと衝撃で、しばらく立てなかったもの。
そんなことをふっと思い出しがらも、魔法陣の放つ眩しさからちょっと意識が逸れている間に、なんとも言えない浮遊感がきました。
その直後に、薄闇に覆われた灰色の空間が広がっているのを再び感じて、無意識に苦笑いが浮かぶ。
ああ、やっぱり空間の移動時って、こんな風になるのは一緒なのねぇ~………って、コウちゃんがコピーした魔法陣の元祖が、美少年のコリウスくんのだから、当然のなかもしれないわね。
さて、フォレンの街には、どれぐらいで到着のかしら?
あの美少年のコリウスくんに送られた時は、結構な時間感覚を感じたけど。
ただ、あの現状に対する違和感まみれと絶望が混ざった、不安感は一切ないわね。
コウちゃんが作った転移の魔法陣って、なんとなくわくわくしてしまうわね。
こうして私達は、コウちゃんが作った転移の魔法陣でもってフォレンの街に向かった。
とは言っても、転移の間は何もできないので、ただひたすらその微妙な空間と感覚に耐えるだけなのが………。
私が灰色の空間を視認し、不安定な浮遊感にちょっと嫌気がさしたちょうどその頃になって、距離という物理的空間を歪めるグニャリとした感覚を味わう。
その直後に、私達は冒険者にとっての始まりの街フォレンにあっさりと到着していた。
いや、一応はフォレンの街外れですけどね。
ちゃんとした地面の感触に、私はホッとする。
いや、コウちゃんの転移を信じていなかったわけじゃないけどね。
やっぱり、あの感覚はちょっと微妙なのよ。
じゃなくて、ある程度の人口がある大抵の都市には、転移を阻害する結界が張られているので、直接目的地へと入ることはできない設定になっているので、その定められた境界線の外側にしか転移できないのよ。
その辺りも、あのゲーム内の設定と一緒のようだった。
そんな感想を持ちつつ、私は周囲を見回す。
まずは、現状確認ね。
こう言う転移の時って、一番無防備になりやすいから、そう言う意味で気をつけないといけないのよねぇ………。
にしても………うぅ~ん、この時間感覚の差って、もしかしなくても魔力と技術の差かしらねぇ?
まぁ………コウちゃんは、あの【狂いし神子】の解体された核から誕生した子らしいから、スペックが凄いのよね。
ガッちゃんだって、コウちゃんと大差ないから、かなぁ~り凄いスペックしているしね。
さすが【狂いし神子】から誕生した子達ね。
あぁ…早く、あの一角天馬を目覚めさせてあげたい。
そして、もふもふしたいよぉ~………いや、本気で頑張りましょう。
そしたら、次の子はどの子にしようかしらねぇ?
とにかく、私も魔力を高めて、魔素と真那を自由自在に操れるようにならなきゃね。
できるだけ、あの子達全員を、不公平感が無いように、同時に目覚めさせてあげたいけど、今の私には無理だもんねぇ………残念だけど。
あとは、空腹を訴えるガッちゃんに、魔の山の恐竜もどき達をギリギリまで食べさせてあげましょうかね。
ガッちゃんは、もう少し大きくなって欲しいもん。
コウちゃんとトントンに見せているけど、気が抜けると手のひらから少しこぼれる?ぐらいの姿に戻っちゃうからねぇ………。
私に気付かれないように、本物の成体のロップイヤーぐらいに見せかけているけどねぇ~………。
気が抜けると、小さくなっているのよねぇ。




