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悪役令嬢は婚約破棄されて覚醒する  作者: ブラックベリィ


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202/261

202★さっさと、転移でフォレンに行きましょう


作者は豆腐メンタルなので、石は投げないでやってください。

設定はユルユルガバガハなので、突っ込みはしないで下さい。

感想は受け付けていません。(すぐにへこたれて書けなくなるのでゴメンナサイ)


主人公は、かなりマイペースです。

生活環境が最悪だったため、この世界の常識はほとんどありません。




 まぁ…そんな裏事情は、この世界の常識しか知らないガッちゃんに混乱をもたらすから、決して言えないけどね。

 とりあえず、当たり障りの無い部分だけ教えてあげましょう………ごめんね、ガッちゃん。


「そんなこと………あるわけ無いわよ。誰もが苦労して苦労して、やっとの思いでクリアしたイベントなのよ。仲間を得(え)られて良かったって、思っているけどねぇ………。まぁ…苦労したことは事実なのよ。だから、そんな人達が運営を恨(うら)んでいないわけ無いでしょ………。初めて暗殺ギルドのメンバーが、魔の山の恐竜の半分以上を狩ったって聞いて………。私でさえ、運営ざまー見ろって思ったもの。ユーザーっていうか、プレイヤー達が拍手喝采して喜んでいるのに、運営が処分するわけなんて無いでしょう」


 なんせ、ゲーム会社にしたら、間違いなくヘビーユーザーで金の生る木だもの、そんなことぐらいで手放さないわよ。


『そうそう、運営にとって、ユーザーっていうかプレイヤーの意向は無視できないものだったから………』


 私の強い視線でコウちゃんは、発言を途中で止めた。

 それでも、常識の違いから、話しに付いていけなかったガッちゃんは、首をグリングリンと傾(かし)げている。


『え~とぉ~?』


 ちょっと理解不能でオーバーヒートしかけているガッちゃんに、私は例えを変えて説明する。


「そうねぇ………例(たと)えとしてなんだけど。コウちゃんやガッちゃん達の大元(おおもと)となった女神の神子を解体して封印した者達を、仮(かり)に運営とするわ。彼等(かれら)は失敗で空間裂傷させてしまったわ。そして、自分達の力だけじゃ応急処置が精一杯だったから、空間裂傷を復元するための力を、【難攻不落の深淵(しんえん)の絶望ダンジョン】に入って来る冒険者達に求めたわ。あの【難攻不落の深淵(しんえん)の絶望ダンジョン】の最終イベントにある【狂いし神子の討伐】には、偽者(にせもの)の攻略対象を創造(つく)って、偽(にせ)の攻略ルートまで作って、魔物や神子の討伐に来た冒険者達から魔力や生命力を奪っていたでしょ………。あれと一緒と思えば良いかな? ただし、こっちは空間修復のための魔力や生命力の搾取(さくしゅ)だけど。私達が言う運営の方は、冒険者達がゲーム内で使うお金を求めていたのよ。だから、運営は冒険者というプレイヤーを排除しないのよ。それが、ボッチで暗殺ギルドに入った者ならなおさらにね。だって余分に、お金を落としてくれるんだもの………」


 私の説明に、生命力まで削って、自分達を解体封印した者達を、ずっと視(み)ていたガッちゃんは、なんとなくだが言いたいことが理解(わか)ったらしい。


『なんとなくですが、マスターの言う意味が理解(わか)りました。ようするに、運営にとってのは冒険者は食べるためのご飯みたいな存在なんですね』


 ちょっとズレているが、運営するコトで課金をかき集めているんだから、まぁある意味では合っているかな?


「まぁ………そういう感じね。ってコトで、結論は冒険者の始まりの街フォレンに行けば、ガッちゃんはお腹いっぱいにあの恐竜もどき達を食べられるっていうことよ」


 私やコウちゃんと、同じ記憶を共有できないコトが不憫(ふびん)だったので、私はガッちゃんの耳に、心地よい言葉を口にする。


 すると、さらに空腹になっていたらしいガッちゃんの意識は、すぐにそっちに行き、めいっぱい浮上する。

 ちょっと、いやかなりちょろいガッちゃんであるが、そこが可愛いので、そのままでいてねと思う私だったりする。


『嬉しいです、マスター。それじゃ早く……その冒険者の始まりの街フォレンに行きましょう。すぐに行きたいです』


 本当に嬉しそうなガッちゃんは、無意識に長いお耳を両手でクリクリと毛繕(けづくろ)いする。

 ふわぁぁぁ~………そんなガッちゃんの愛らしい姿は、ケモナーの私には眼福です………ごちそうさまぁ~………。

 だから、フォレンの街に、早くつけるようにと提案します。


「そうね、このまま空を飛んでファレンまで行きましょうか」


 そんな私に、コウちゃんが胸を張って言います。


『あっ………だったら………俺がフォレンの街までの転移の魔法陣を書くよぉ~………ちゃんと、覚えているから………』


 私の提案を超える手段を、コウちゃんが口にしてくれました。

 マジですか?コウちゃんてば、マジでハイスペックなチート持ちなんですね。

 私もそんなチートが、欲しかったなぁ~なんて、思ってしまう。


「えっ………コウちゃんってば、そんなチートを持っていたの?」


 私の言葉に、コウちゃんは、人の悪い笑顔を浮かべて言う。


『未来の宮廷魔術師長とか言われて、めっちゃピノキオになっていた、あの美少年? えっと………ロスノビア侯爵家の次男コリウスがさぁ………ママを送るために書いた【難攻不落の深淵(しんえん)の絶望ダンジョン】への転移の魔法陣を、ちょっと書き換えれば良いだけだもん』


 うん、コウちゃんは可愛い悪魔っ子だわ………。


「どんな風に書き換えるの?」


『あの時、俺はママの中で無意識で魔法陣をコピーしていたんだぁ。魔法陣の内容の中にあった転移先の名前=【難攻不落の深淵(しんえん)の絶望ダンジョン】の部分を、ただフォレンの街と書き換えれば良いんだよ。ほら、そうすると簡単に転移の魔法陣はできあがるよぉ~………。後は、魔力を込めるだけ………』




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