199★大変苦労したコトを思い出しました
作者は豆腐メンタルなので、石は投げないでやってください。
設定はユルユルガバガハなので、突っ込みはしないで下さい。
感想は受け付けていません。(すぐにへこたれて書けなくなるのでゴメンナサイ)
主人公は、かなりマイペースです。
生活環境が最悪だったため、この世界の常識はほとんどありません。
いったい、どれだけ極限まで削って意識を保っていたのかしら?
ガッちゃんの胃って、まるで収納制限のない異次元ポケットのようよねぇ………。
その後は、そこまで大規模には食べていなかったものねぇ。
あの時みたいにたぁ~っぷりと食べて、満腹さんになりたいのは、生存本能からくる当然の要求よねぇ。
だったら、その要求を満たしてあげるのも飼い主?の務めかしらねぇ………うふふふふ。
くすくすと笑っている私に、今度はガッちゃんがにこにこ笑いながら話しかけてくる。
「マスター……マスター…………フォレンの街に行ったら、早速、魔の森に入って、魔の山に転移ができる魔法陣を探しましょう。それか、ダンジョンのゲートの近くにいる恐竜もどきを食べたいです」
食意地が張っているガッちゃんが、あまりに可愛かったので、私はすぐに恐竜達がいる魔の山に入れないか?と、私よりゲームの記憶があるらしいコウちゃんに質問してみた。
「コウちゃん、直接飛んで魔の山に行くことはできないのかしら?」
恐竜という質も量も良い、お腹を満たしてくれるご飯を食べれるという、期待に溢れた視線のガッちゃんと、その愛らしい表情にくらくらしている私の視線を受けたコウちゃんは、なぜか大人っぽい表情を浮かべて苦笑する。
『ママァ………忘れたのぉ? それは無理だよぉ~………ランクアップのために、恐竜もどきを狩られるのは運営として迷惑だからって、魔の山周辺には空間の歪みがあって、空からは行けないし、魔の山までの転移の魔法陣を勝手に作ったとしても、絶対に行けないって、攻略サイトの掲示板に書いてあったでしょう? ちょっとでも道のりを間違えると、あの鬼畜設定の閉鎖空間に何時の間にか誘導されて、パーティーを組まないと出られないってことになるよ。ママってば、あの大変さを忘れたのぉ? きっと、あの運営が魔の山に設置した鬼畜設定は、こっちのルールに準じたモノだと思うよぉ………だから、無理』
コウちゃんの言葉に、私はあることを思い出す。
そう既に、課金とイベントをこなした結果、手に入れていた天使シリーズを使って、何度も空を飛んで魔の山から逃げ出そうとした過去を………。
「ああ………そう言えば………ひとりでいるときに、天使シリーズを身に纏った状態で遭遇した、あの恐竜もどき達から逃げようとしたら、空を飛べたのよねぇ………。アレで、天使シリーズのマントを身に着けていれば飛べるって理解ったのよねぇ………。だから、私はラッキーって思ってセーフティーゾーンでしっかり休んで回復した後に、魔力を全開にして恐竜もどき達の棲む魔の山から空を飛んで逃げようとしたわね。まぁ……結果は………見事な惨敗だったけどね」
私は、その時のことを思い出して嘆息する。
『あれは運営の設定がエグかったからしょうがないよ、ママ』
当時(=おもにアラフィフ喪女時代)のことをちゃんと知っているコウちゃんが慰めの言葉を口らする。
「ええ理解っているわよ、コウちゃん。でもあの時はそれで閉ざされた空間から脱出できると思って頑張っていたのよ。せっかくの天使シリーズを全部揃えて身に付けていたのにぃ~………それが、運営の意地悪?で、恐竜もどき達の身長+1メートルの高さまでしか飛び上がれなかったのよっ………ムカつくことに。だから、これは戦略的撤退って自分を納得させて、低空で魔の山から出ようとしたのよ。だというのに、何故か途中で方向が変更されてしまって、結局は元のセーフティーゾーンに戻るだけだったわ」
私の発言に、コウちゃんはコクコクしていた。
『そうだよぉ~…ママぁ~………思い出したぁ? 運営側はさぁ……捕まえたひとりで行動している冒険者達を、魔の森からただで逃がすつもりは無かったんだよねぇ~………ねっ………ママ』
もっと深く思い出せと副音声で言われた私は、腕を組んで考える。
そして、色々と悔しかったコトを思い出して、私は眉間に皺を寄せて、むすっとしたブチャイクな顔で言う。
「あぁ…そうだったわねぇ………魔の山からフォレンの街に行く転移の魔法陣を見付けて、帰還したパーティー仲間とあそこに行ってみようって、魔法や装備で空を飛んだり、転移の魔法陣を、何度も何度も作成したっけねぇ………。まぁ…結局、ぜぇ~んぶ失敗に終わったけどね。あげくに、魔の森からは転移の魔法陣を見付けて行こうとしても仲間が居るから………」
悔しがっている私に、コウちゃんは腕を組んでコクコクと頷きながら言う。
『そう、今度は仲間が居ると転移の魔法陣は………すっごく、悔しいけど、発動しないんだよねぇ~…ママ』
コウちゃんの言葉に、私は、思い出した事柄を口にする。
「うんうんそうだったね。それと、あの恐竜もどき達とひとりでも十分に戦えるってレベルになると、転移の魔法陣はなんでか発動してくれなかったわねぇ~……はぁ~………」
私の溜め息混じりの言葉に、コウちゃんが笑いながら答える。
そんな中、ガッちゃんが小首を傾げる。
ああ、やっぱりガッちゃんってば、可愛いわねぇ~………たっくさんご飯を食べさせてあげたいわぁ~………。




