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悪役令嬢は婚約破棄されて覚醒する  作者: ブラックベリィ


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198/269

198★ガッちゃんにご飯を………


作者は豆腐メンタルなので、石は投げないでやってください。

設定はユルユルガバガハなので、突っ込みはしないで下さい。

感想は受け付けていません。(すぐにへこたれて書けなくなるのでゴメンナサイ)


主人公は、かなりマイペースです。

生活環境が最悪だったため、この世界の常識はほとんどありません。




 あのRPG【黄昏(たそがれ)の開放(かいほう)】やレイパレ(R18)では、多少のコミュ症でも、冒険者のパーティーが組めますっていうキャッチフレーズが売りだったのは、そういう設定が冒険者の始まりの街フォレンから入る魔の森の奥地に仕込まれていたからだったらしい。


 其処(そこ)をどうにか抜け出してから、ああ、そういうことなのねって思ったわ。

 それから…だからって、あんな無茶ぶりな鬼畜設定の強制イベントは無いでしょう………っても思ったわよ、いや、マジでね。

 本当に、アレはキツかったわぁ~………じゃないでしょ、私。

 今(いま)は、当時の回想(かいそう)に浸(ひた)る時間じゃないわね。


 そう私が、くらぁ~い思考を振り払うのとほぼ同時に、コウちゃんが言う。


『ママぁ~………ダンジョンに潜らなくても、あの周辺にならそこそこ恐竜もどき居ると思うけどぉ~………』


 そうコウちゃんに言われて、その事実を思い出す。


「ああ、そう言えばゲームの中では、フォレンの街の魔の森側には、ちょっと奥に行くと、結構な数の恐竜もどきが居たわねぇ………なんでか、街のフォレンの方向には降りて来ないけど」


 コウちゃんの言う通り、あの鬼畜な設定が盛(も)り盛(も)りの閉鎖空間に紛れ込まないギリギリのあたりに、恐竜もどきがわんさかいるのよねぇ~………。

 ちなみに、名称不明のダンジョンの入り口に通じる転移のゲートも点在していたわね。


 そこから、ダンジョンスタンピードもどき(=本格的なスタンピードではなく、ダンジョンがクシャミや咳などをするみたいに、数匹から、せいぜいがひと群れぐらいをゴホッとかゲホッっていう感じで吐き出すこと)がチョロチョロとあって、あの危険区域の周辺に恐竜もどきがいるのよねぇ。


 この世界があのRPG【黄昏(たそがれ)の開放(かいほう)】やレイパレ(R18)とほぼ同一空間だというなら、残りの6つのダンジョンもあるはず………たぶん、だけど。


 実際に、否応なく攻略するハメになったから、間違えようもなく【難攻不落の深淵(しんえん)の絶望ダンジョン】は存在していたものねぇ。

 お陰で、この世界の表には絶対に出せないような裏事情を知るハメになったしね。


 もっとも、そんなコトがあったから、コウちゃんやガッちゃんと出会えたから良いとしましょう。

 本当に『袖すり合うも他生(たしょう)の縁(えん)』って言葉が、その通りねぇ~って思うような出会いだったものねぇ~………じゃないでしょ、私。


 ガッちゃんの言動から、どうやら【黄泉帰(よみがえ)りのダンジョン】もちゃんと存在しているようだし。

 と、言うことは、残り6つのダンジョンも、ほぼ確定であると見て良いでしょう。


 たしかに、あのダンジョンなら、ガッちゃんの要求も満たせるわね。

 まずは、周辺に吐き出されているだろう恐竜もどきを討伐(=ガッちゃんのご飯に)しないとだけどね。

 少しでも、飢餓感を満たしてあげたいもの。


 私とコウちゃんが会話している間(あいだ)、とりあえず自分の希望を言ったガッちゃんは、黙って成り行きを見ていたようだった。

 ちなみに、コウちゃんは私の魂?と一緒に何度も転生しているので、前世での記憶や経験も共有している。


 そのあたりの事情を知っているガッちゃんは、私達との会話に入れないと理解(わか)っているために、私達の会話が終わるのを待っているようだった。

 だから、ガッちゃんは、私達の会話が一応終わり、私がちょうど考えがまとまった頃合いを見計らって、声をかけてくる。

 空気の読める良い子のガッちゃんです。


『マスター………本当にティラノサウルスもどき? トリケラトプスもどき? メガロサウルスもどき? イグアノドンもどき? ギガノトサウルスもどき? アロサウルスもどき? が食べられるんですか?』


 ガッちゃんの切実にひもじいの、という雰囲気を滲(にじ)ませた質問に、コウちゃんは私を振り返りにっこり笑ってから言う。


『うん、ほぼ間違いなく食べられるよ。コウちゃんは、そういうことで嘘なんてつかないよ。ねっママ』


 コウちゃん同意を求められて、私は頷(うなず)きながら言う。


「そうねぇ……あそこなら………ガッちゃんが望んだとおり、色々(いろいろ)な恐竜もどきをたっぷり食べれるわね」


 ガッちゃんが、【難攻不落の深淵(しんえん)の絶望ダンジョン】の最奥の空間で、わんこそばをひょいひょい食べるがごとく、あっという間(ま)に色々(いろいろ)な恐竜の集団を食べてしまったコトを思い出し、私はちょっとクスッと笑ってしまう。


 水晶球に封じ込まれて、異世界へと流されて?転移?したコウちゃん以外の子達は、あの菱形の立方体に封じられて【虚牢(うつろう)】とかいう異空間に封印されていたから、完全に魔力枯渇状態だものねぇ………。


 その上で、あの菱形水晶の封印の中で、外(=【難攻不落の深淵(しんえん)の絶望ダンジョン】の主(おも)に、ラストステージ【狂いし神子の討伐】の神子がいる部屋周辺)を、生命力まで使って、視(み)たりして極限状態だったのに、私が解放した瞬間に、ガッちゃんは意識を保つために、手のひらサイズにまで縮んだんですものねぇ。

 あそこの恐竜の群れを食べ切ってさえ、少し大きくなったかなぐらいだったし………。


 外に出てから、ソレス・ロス・エンダ村の間(あいだ)もちょくちょく魔物討伐して、討伐証明と魔石以外のモノほとんどを、ガッちゃんに食べさせたけど………。

 考えて見たら、あまり大きくならなかったわねぇ~………。





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