195★さて、何処へいきましょう?
作者は豆腐メンタルなので、石は投げないでやってください。
設定はユルユルガバガハなので、突っ込みはしないで下さい。
感想は受け付けていません。(すぐにへこたれて書けなくなるのでゴメンナサイ)
主人公は、かなりマイペースです。
生活環境が最悪だったため、この世界の常識はほとんどありません。
先ほどまで行き倒れていました。
お盆休みだというのに、全然お休み感がない(涙)
私は、エミリ達と別れて空に上り、透明化で隠れていたコウちゃんとガッちゃんに、これからどこへ行くかを話し合うコトにした。
そこで、コウちゃんとガッちゃんに、私は話しかける。
「コウちゃん、ガッちゃん出てきて」
私が呼びかけると、ふっとコウちゃんとガッちゃんは透明化を解除して、ポンッと出現われる。
私の意思に応じて、私が直接名前を呼んで呼びかける今の今まで、綺麗に透明化して隠れていたのだ。
もちろん、私に纏わり付く精霊達も、どこぞに隠れているらしい。
コウちゃん達に呼びかけると同時に、一緒になって出現われ、私の周辺りを楽しそうに浮遊している。
『面白かったねぇ~……キャハハハ………』
『うん……シルビアーナが、抱き付かれて気絶しちゃったのはびっくりしたけどねぇ~……』
『それねぇ~………びっくりしたねぇ~………』
『新しい身体と交換したのも…びっくりぃ~………でも、声は元の身体のシルビアーナの声と同じくらい好きぃぃ~………シルビアーナ…歌ってぇぇ~……』
『また……お歌を歌って欲しいなぁ~………』
私と、前世で楽しんでいたゲーム内だけの子供達だった者達とのやり取りは、退屈していた精霊達にとっては、良い娯楽だったのかもしれない。
とは言え、子供達に抱き付かれての昏倒は恥ずかしかったんで言わないで欲しいって言うのが私の本音よ。
いや、気まぐれな精霊さん達に向かってそんなことは言わないけどね。
それはさておき、私に名前を呼ばれたふたりは、ふわふわとまたとの前に来て小首を傾げて言う。
「なぁ~に、ママ」
「お呼びですか、マスター」
ああ…本当にふたりとも愛らしいわぁぁぁ~………そのモフモフに、なぁ~んにも考えずに顔を埋めたい………じゃない。
そう言えば、ガッちゃんてば主さまから、何時の間にかマスターに呼び方が変わっていたわね。
出現われたコウちゃんとガッちゃんに、私も無意識に小首を傾げながら言う。
「ふたりを呼んだのはね。これから、どこに行くか? ってコトなのよ」
私の言葉に、コウちゃんがなるほどという感じで頷く。
『そうだね。父親達から追われるシルビアーナから、誰も知らない存在になるために、アバターを探すっていうクエストは終わったもんねぇ~………。そうなると、自分で決めたお題は、ひとまず終わったから、目的地が無くなっちゃうね』
「うん、もうアバターにチェンジしたからね。お父様達と出会っても、大丈夫だと思うのよ。勿論、来月に私の宮に行く時は、直前にまたボディチェンジして、ちゃんとシルビアーナの身体で帰るしかないけどね。それまでは、水晶体の中で保管したままで、インベントリの中に入れっぱなしね。………じゃなくて、本当に何をしようかな? って、思ってしまうのよ。いきなり自由になって、戸惑っているのはたしかね」
私の言葉に、コウちゃんも首を傾げつつ言う。
『ママは、今まで皇太子の婚約者として、お妃教育で雁字搦めで、自由な時間をほとんど持っていなかったからねぇ………。自分で何かをしようと決めて、自分から行動するっていうコトができないんだね?』
コウちゃんの解説に頷く。
「うん、そうなのよ。今までは、絶対に来るであろう追跡者達(まさか、お父様本人やアルディーンお兄様が直接来るとは思わなかったけどね)をいかに綺麗に撒くかということと、前世に創造った存在かもしれないアバターを探すという、ふたつの明確な目的があったけどね。それをクリアしたからねぇ………」
『だよねぇ………。となると、次の目的はどうするの?』
「う~ん………それよねぇ~………とりあえず、当座は冒険者として生きるって決めているけど、それは大枠であって、次の行動に迷うのよ。こう、いざ全部てが自由になるとねぇ………困っちゃうのよ。だから、今は、さて何から始めようかしら? って状態なのよねぇ~………。本当なら、あのゼフィロス村の近くの丘の古代遺跡の拠点で、少しエミリ達とまったりしたかったんだけどねぇ。なんかチリチリした感覚があったから、慌てて飛び出してきちゃったのよねぇ………」
そう言う私に、コウちゃんはクスクスと笑いながら言う。
『それはママの生存本能が、危険を感じたからだと思うよ。シルビアーナの脆弱過ぎる身体よりはだいぶ丈夫な身体ではあるけど、純粋な人間とハイエルフのハーフ設定のアバターは、特性上として魔法に長けているけど、そこまで強靭な身体じゃないからね。まして、ほんの少し前にボディチェンジしたばかりだしね。その身体で、竜人を筆頭とした獣人に懐かれたらボロボロになること間違いなしだもんね』
「だよねぇ………。はぁ~………このままじゃ、これからの行き先も決められないわ」
さて困ったと言う私に、コウちゃんがちょっと考えてから提案して来る。
「だったら、ここは定番を踏むのが良いね。冒険者の始まりの街、ハイオシス帝国にある、フォレンの街に行くっていうのはどうかな? ハイオシス帝国の今の現状を見て回るっていうのも、皇太子としてありじゃない?」
コウちゃんに行き先のひとつを示され、私もちょっと考える。




