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悪役令嬢は婚約破棄されて覚醒する  作者: ブラックベリィ


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195/279

195★さて、何処へいきましょう?


作者は豆腐メンタルなので、石は投げないでやってください。

設定はユルユルガバガハなので、突っ込みはしないで下さい。

感想は受け付けていません。(すぐにへこたれて書けなくなるのでゴメンナサイ)


主人公は、かなりマイペースです。

生活環境が最悪だったため、この世界の常識はほとんどありません。



 先ほどまで行き倒れていました。

 お盆休みだというのに、全然お休み感がない(涙)


 



 私は、エミリ達と別れて空に上り、透明化で隠れていたコウちゃんとガッちゃんに、これからどこへ行くかを話し合うコトにした。

 そこで、コウちゃんとガッちゃんに、私は話しかける。


「コウちゃん、ガッちゃん出てきて」


 私が呼びかけると、ふっとコウちゃんとガッちゃんは透明化を解除して、ポンッと出現(あら)われる。

 私の意思に応じて、私が直接名前を呼んで呼びかける今(いま)の今(いま)まで、綺麗に透明化して隠れていたのだ。


 もちろん、私に纏(まと)わり付く精霊達も、どこぞに隠れているらしい。

 コウちゃん達に呼びかけると同時に、一緒になって出現(あら)われ、私の周辺(まわ)りを楽しそうに浮遊している。


『面白かったねぇ~……キャハハハ………』


『うん……シルビアーナが、抱き付かれて気絶しちゃったのはびっくりしたけどねぇ~……』


『それねぇ~………びっくりしたねぇ~………』


『新しい身体(からだ)と交換したのも…びっくりぃ~………でも、声は元の身体(からだ)のシルビアーナの声と同じくらい好きぃぃ~………シルビアーナ…歌ってぇぇ~……』


『また……お歌を歌って欲しいなぁ~………』


 私と、前世で楽しんでいたゲーム内だけの子供達だった者達とのやり取りは、退屈していた精霊達にとっては、良い娯楽だったのかもしれない。

 とは言え、子供達に抱き付かれての昏倒(こんとう)は恥ずかしかったんで言わないで欲しいって言うのが私の本音よ。

 いや、気まぐれな精霊さん達に向かってそんなことは言わないけどね。


 それはさておき、私に名前を呼ばれたふたりは、ふわふわとまたとの前に来て小首を傾げて言う。


「なぁ~に、ママ」


「お呼びですか、マスター」


 ああ…本当にふたりとも愛らしいわぁぁぁ~………そのモフモフに、なぁ~んにも考えずに顔を埋(う)めたい………じゃない。

 そう言えば、ガッちゃんてば主(あるじ)さまから、何時の間(ま)にかマスターに呼び方が変わっていたわね。


 出現(あら)われたコウちゃんとガッちゃんに、私も無意識に小首を傾(かし)げながら言う。


「ふたりを呼んだのはね。これから、どこに行くか? ってコトなのよ」


 私の言葉に、コウちゃんがなるほどという感じで頷く。


『そうだね。父親達から追われるシルビアーナから、誰も知らない存在になるために、アバターを探すっていうクエストは終わったもんねぇ~………。そうなると、自分で決めたお題は、ひとまず終わったから、目的地が無くなっちゃうね』


「うん、もうアバターにチェンジしたからね。お父様達と出会っても、大丈夫だと思うのよ。勿論(もちろん)、来月に私の宮に行く時は、直前にまたボディチェンジして、ちゃんとシルビアーナの身体(からだ)で帰るしかないけどね。それまでは、水晶体の中で保管したままで、インベントリの中に入れっぱなしね。………じゃなくて、本当に何をしようかな? って、思ってしまうのよ。いきなり自由になって、戸惑っているのはたしかね」


 私の言葉に、コウちゃんも首を傾(かし)げつつ言う。


『ママは、今(いま)まで皇太子の婚約者として、お妃教育で雁字搦(がんじがら)めで、自由な時間をほとんど持っていなかったからねぇ………。自分で何かをしようと決めて、自分から行動するっていうコトができないんだね?』


 コウちゃんの解説に頷(うなず)く。


「うん、そうなのよ。今(いま)までは、絶対に来るであろう追跡者(ついせきしゃ)達(まさか、お父様本人やアルディーンお兄様が直接来るとは思わなかったけどね)をいかに綺麗に撒(ま)くかということと、前世に創造(つく)った存在(ある)かもしれないアバターを探すという、ふたつの明確な目的があったけどね。それをクリアしたからねぇ………」


『だよねぇ………。となると、次の目的はどうするの?』


「う~ん………それよねぇ~………とりあえず、当座は冒険者として生きるって決めているけど、それは大枠であって、次の行動に迷うのよ。こう、いざ全部(すべ)てが自由になるとねぇ………困っちゃうのよ。だから、今(いま)は、さて何から始めようかしら? って状態なのよねぇ~………。本当なら、あのゼフィロス村の近くの丘の古代遺跡の拠点(きょてん)で、少しエミリ達とまったりしたかったんだけどねぇ。なんかチリチリした感覚があったから、慌てて飛び出してきちゃったのよねぇ………」


 そう言う私に、コウちゃんはクスクスと笑いながら言う。


『それはママの生存本能が、危険を感じたからだと思うよ。シルビアーナの脆弱過(ぜいじゃくす)ぎる身体(からだ)よりはだいぶ丈夫な身体(からだ)ではあるけど、純粋な人間とハイエルフのハーフ設定のアバターは、特性上として魔法に長(た)けているけど、そこまで強靭な身体(からだ)じゃないからね。まして、ほんの少し前にボディチェンジしたばかりだしね。その身体(からだ)で、竜人を筆頭とした獣人に懐(なつ)かれたらボロボロになること間違いなしだもんね』


「だよねぇ………。はぁ~………このままじゃ、これからの行き先も決められないわ」


 さて困ったと言う私に、コウちゃんがちょっと考えてから提案して来る。


「だったら、ここは定番を踏むのが良いね。冒険者の始まりの街、ハイオシス帝国にある、フォレンの街に行くっていうのはどうかな? ハイオシス帝国の今(いま)の現状を見て回るっていうのも、皇太子としてありじゃない?」


 コウちゃんに行き先のひとつを示(しめ)され、私もちょっと考える。






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