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悪役令嬢は婚約破棄されて覚醒する  作者: ブラックベリィ


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193/279

193★アバターとボディチェンジ


作者は豆腐メンタルなので、石は投げないでやってください。

設定はユルユルガバガハなので、突っ込みはしないで下さい。

感想は受け付けていません。(すぐにへこたれて書けなくなるのでゴメンナサイ)


主人公は、かなりマイペースです。

生活環境が最悪だったため、この世界の常識はほとんどありません。




 う~ん………RPG【黄昏(たそがれ)の開放(かいほう)】のゲーム内のことなので、その辺(あた)りの詳細はちょっと覚えていないわ。

 面倒なところは、サラッと流(なが)したりしていたので、覚えていなかったり、知らなかったりする部分があるのはたしかよねぇ………はぁ~………。


 もしかしなくても、おうちゃくったツケがここに来てドボンッと出てきているの?

 それこそ、ダンジョントラップのような落とし穴がボコボコに、そこら中にある感覚に近いかしら?


 今更(いまさら)だけど、この世界(=レイパレ(R18)やRPG【黄昏(たそがれ)の開放(かいほう)】のゲーム世界とほぼ同じ)に転生して、こんなこと困るなんて思ってもみなかったわ、いや、本当にね。

 困惑を浮かべる私に、エミリがハンスの言葉を補助する。


「それに、お母さんは忘れているみたいだけど。ケリー達は、買われた時そんなに若くなかったし………。それに、奴隷だったから………お母さんが、仕事で俺達の側に居れないときに、僕達の面倒をみて護(まも)るための存在だったからね」


 そう言われて、私は首を傾(かし)げる。


「あれ? 私は、奴隷から解放してなかったの?」


 3回も転生したセイか、根本的なコトを色々(いろいろ)と忘れているらしい自分に、苦笑する。


 そんな私に、エミリが説明してくれる。


「あのね、お母さん。奴隷ってね、主人(しゅじん)の持ち物だから、かえって、犯罪には巻き込まれない存在なのよ。攫(さら)っても、売れないし、身代金も取れないからってことでね」


 エミリの言葉に、ハンスがコクコクして続ける。


「そう、奴隷はお金なんて、まず持っていないだろ。それに、奴隷を傷付けたら、その主人(しゅじん)に損害賠償を請求されるから………。あと、下手に解放奴隷になると危ないからって、みんな解放を嫌がったんだよ」


 当時の記憶がろくに残って無い私は、なるほどと頷(うなず)く


「あら、そうだったの………」


「お母さん、私達がクランとして、お母さんが作った転移魔法陣で色々(いろいろ)な場所に、依頼品を度々届(たびたびとど)ける時の護衛に、奴隷戦士のレスト達と、奴隷魔法使いのタイス達を付けてくれたでしょう」


「ええそうよ。だって、貴方達を危険から護りたかったし、剣や魔法の師匠を付けて上げたかったから………」


「お母さんは、レスト達とタイス達を俺達が冒険者か商人として一人前になったら解放するって、言っていたみたいだけど………」


「えっと………あれ? そっちも、解放していないの? 解放を望んだら奴隷解放するってコトにしていたと思うんだけど………」


 私の言葉に、エミリが肩を竦める。


「レスト達ってば、博打や女で借金作ったり、それを返済するために犯罪ギリギリのコトをして、それでも、結局借金を返せなくって、返済のために奴隷になったんだって………」


「えっ?」


「だから、解放されても借金が残っていたら、また、奴隷に落ちる可能性が高いんだって………。そしたら、また、売られる。俺達みたいな主人(しゅじん)に出会うって、めちゃくちゃ幸運なんだって言ってたよ。だから、やっぱりレスト達も奴隷のままていたいって………」


 私には、完全に目から鱗(うろこ)の説明でした。

 奴隷の立場は、貧乏な自由民よりマシな存在らしいです。

 そして、奴隷でいたほうが都合の良い人間もいるって知りました。


 もちろん、色々(いろいろ)な会話をしている間(あいだ)に、お料理を作った私です。

 奴隷を買った過去の私って偉いぞって、思ったのはたしかなコトだった。

 なお、食材は色々(いろいろ)と揃(そろ)っていた(=前世の冷凍庫よりも保存が効く、時間停止の食料倉庫に大量に保存されていた)が、ラノベのお約束の魔物のお肉もありました。


 味は、意外とイケルって思ったのはたしかです。

 そうして、楽しく食事をして、お茶も飲んだ後に………。

 私は、あらためて地下室に向かった。


 そこに、保管されている水晶に入っているアバターのひとつに、血を垂(た)らす。

 そして、アバターに入るための、お約束の呪文を唱えた。


「我(わ)が血を媒体(ばいたい)とし……我(わ)が身(み)よりいでし魂魄(こんぱく)よ……この人形(ひとがた)に宿(やど)るべし……また、この身(み)は人形(ひとがた)に成り代わり……水晶に宿(やど)れ……ダブルチェンジ」


 うん、成功したみたいね。

 はぁ~……流石に、ちょっとどころじゃなく、こっぱずかしかったわぁ~………。

 本気で、一度でアバターとボディ交換が成功して良かったわ。

 ゲームの時は、こんなまさに中二病臭いセリフが画面に出るだけだったから、そこまで詠唱を恥ずかしいなんて思わなかったけどねぇ………。


 いざ、言葉に出して詠唱するとなると、かなりクルものがあるわね。

 実際のはなし、前世でのゲームの時は、ここまでリアルな感覚とかを感じることは無かったから、なおさらだわ。


 私達の前世が生きていた時代は、色々(いろいろ)な変化が激しいかったものねぇ。

 めまぐるしい世界情勢に、物価高に株の乱高下、天候もかなり乱れて激雨や旱魃(かんばつ)に酷暑に厳冬、お陰で食料品の値上がりが酷かったっけ。


 それでも、前世の私達が住んでいた日本と言う国は、他国に比べたらそれでもずっとマシな環境だったわね。

 不法滞在者の増加に、どう考えても売国奴としか言えない者達や国籍不明者が、政治の世界に蔓延(はびこ)っていたけどね。





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